「悲劇とは思わない」鑑定士と顔のない依頼人 雪さんの映画レビュー(感想・評価)
悲劇とは思わない
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孤児として育ち、人を避け孤独に生きてきた主人公。初めて愛を手に入れたと喜んだのも束の間、地獄に突き落とされてしまう。
だけどこれは、主人公の老人が可哀想なだけの話ではない。だって彼は長年鑑定士としての信頼を逆手に取り人の目を欺いて絵画を手に入れ、自分だけのものにしてきたのだ。
本来手にするべきでなかったものを失っただけのこと。人を初めて愛した気持ちは誰にも奪えない。たとえ相手の気持ちが嘘であったとしても。
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