「老人と娘の奇妙な物語」鑑定士と顔のない依頼人 ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
老人と娘の奇妙な物語
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姿を見せない依頼人とオートマトンの伏線から二転三転で、先を読ませないストーリーが私にはなかなか響きました。
最後まで観ると見方が変わるんですが、この天才鑑定士の老人と謎めいた依頼人の女性はお互い引きあい影響を受け自分の殻を破るという、とても良いお話だったと思います。
裸のシーンもあるんですが、それなりの年齢ではあるもののお互い異性を知らないので、いやらしさがなく高尚な文学作品というか芸術的な描写にみえました。
絵画を扱ってたのでよりそう見えたのかもしれません。
個人的には最後のどんでん返しがなくても老人と女性の心通わせる物語だけで充分面白かったと思います。
最後の「ツレを待ってる」という言葉の真意がちょっとわかりにくかったんですが、見栄なのか本当にクレアを待ってるのか…どちらにしても悲しいですね。
もう少し物語の裏側を描いて欲しかったですが、一つのシナリオとしての完成度はなかなか高かったと思います。
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