アンチヴァイラル
劇場公開日 2013年5月25日
解説
鬼才デビッド・クローネンバーグの長男、ブランドン・クローネンバーグの長編監督デビュー作で、2012年・第65回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されたSFミステリー。青年注射技師シドは、セレブのウイルスをマニアに注射するクリニックに勤務し、希少価値の高いウイルスを闇マーケットに横流しするという違法行為に手を染めていた。そんなある日、究極的な美貌を誇るハンナが原因不明の重病に冒されて死亡。ハンナから採取したウイルスを自らに注射していたシドも幻覚症状に襲われるようになり、やがてウイルスをめぐる巨大な陰謀に巻き込まれていく。
2012年製作/108分/G/カナダ・アメリカ合作
原題:Antiviral
配給:カルチュア・パブリッシャーズ、東京テアトル
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真っ白なクリニックの高級感や清潔感が「病原菌の売買」という世界観の病的な異常性を逆に強調している主演のケイレブ君も色白だし、
セレブと同じ病気になるだけでは飽き足らず、細胞から培養した肉まで肉屋で売っている始末、
映画見てる側が異常だと思うのは普通として、作中でも流行している一方で「それはカニバリズムでは?」みたいな批判も描写しているのが風刺が効いていて良い
SNSで熱狂して、これは皆思ってること!総意!みたいな事象も一歩引いてみると気持ち悪くて異常なことかもしれない
病原菌を買った控えめな性格の客が後に再登場するシーンがあって、完全にセレブ気取りのイキった兄ちゃんになっている場面が好き
居るよなぁこういう奴w
2017年12月23日
Androidアプリから投稿
TSUTAYAでミステリージャンルの「あ行」から順に3本ほど用意されている作品を観ている途中で出会った。
本作は全体的にセリフが少なくとても静かな感覚を覚えるが、その反面ストーリーに関係するウイルスが実態として見えないため、静かな恐怖感が増している。また、映像も白を基調色としていて統一感があり、割と考えられている。
ストーリーが起承転結出来ていない気がするが、あまりのマニアックさにどうでもよくなってしまうのもある意味この作品の見方なのかもしれない。
2017年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
B級映画好きならかなりのおすすめ。
そもそも色使いがありきたりだが良い。
最終的にはそこにいきつくかーい!なんでお前病気治ってんねーん。
でも好き。
このラスト好き。
雰囲気好き。
雰囲気ムービーとして鑑賞して下さい。
深くつっこんじゃだめ。だってそもそも世界観からしてないでしょ!ですからね(映画の説明読んでいただければ、設定はわかるかと)。
16年13本目。映画始まって最初のワンカットとそのあとのタイトルカットの90秒だけで度肝を抜かれ引き込まれた。医療映画?らしく全体的に静的・清潔的・無機質的な白っぽい背景が多く、全体的にアーティスティックな映像美、期待以上だった。それに加え主人公シド役ケイレブ、まずビジュアルが綺麗だし病魔に冒され弱っていく演技は狂気に迫るもんがあって圧巻だし当時21歳とは思えない。心情描写少なくて無機質無表情な主人公に対し前述の通り背景も無機質白貴重のシーンが多くてもう綺麗全部綺麗としか言いようが無い〜。
憧れの人(有名人)の病原菌を買って自分に注入してハァハァするのが流行した世界なんて設定誰が思い付く?設定も演者も表現方法もどれもが美しい。
全体的に無機質白基調背景が多いなか«血液»とか«医療»シーンが多いので赤黒さが対比して色彩的に美しく観られます。グロ映画ではないけど、痛々しいシーン(しかも直視させてくる)が多いので痛いのマジ無理〜な人はだめかも。
憧れの人(有名セレブ)のウイルス;病原菌を購入して駐車して同じ病気を味わい恍惚とする民衆、って設定もヤバいし、ウイルス;細胞を培養して作った人工肉を買って食べて憧れの人と同化した気分を味わって恍惚、もヤバいでしょメッチャ興奮するしあらたな性癖が生まれてしまいそう
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