私の男のレビュー・感想・評価
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浅野が父親になれない理由は恐らく二階堂にあったんだな。 父親になり...
浅野が父親になれない理由は恐らく二階堂にあったんだな。
父親になりたい浅野。
でも男として求めてくる二階堂。
二階堂が連れてくる男に事あるごとに言う「おまえには無理だ」これは"おまえじゃ二階堂を扱いきれない"ということじゃないかなぁと思った。
んでタイトルにもある通り、二階堂が私の男として浅野を離さないんだろうなぁ。
恐ろしい娘、恐ろしい女だ。
どことなく「悪人」 っぽかった。
もちろん悪人の方がおもしろかったけど。
わたしには理解できませんでした。 結局、モロさんの件はバレてないの...
わたしには理解できませんでした。
結局、モロさんの件はバレてないの?
高良くんは、なんだったの?
すべてが意味不明で、スッキリしませんでした。
ただ、二階堂ふみの演技は大変素晴らしかったです。
感情移入できるところなし
流氷とかエロスとか興味をそそる映像は随所に見られたけれど、内容のどこにも感情移入させることができず、終始引いた目で眺めていた、かな…
当時衝撃を受けた奥尻島の大津波。そこから何故に殺人へとつながってしまうような想像がなされてしまうのか、正直悲しい。衝撃的だからこその異常性というのも分からなくもないし、自由な発想を否定したくもないけれど、あくまで個人的にただただ悲しくむごい作品のように思えてしまった。
単に変わった嗜好を理解しようとしなかっただけなのか…少しでも理解できた、そうしようとしたならば、心を揺さぶられたかもしれない。
最後まで何がなんだか分からない映画だった。
永遠の愛と現実
あまりの生々しさに息を呑んだ。永遠の愛だと思われたものが、現実を前にゆっくりと壊れていく。
この物語でふたりは共犯になる。しかも、主犯は花だ。花の真っ直ぐな愛情によって人生を歪められていく淳悟。言葉通り「私の男」になったのだとラストシーンで感じた。
以下ネタバレ注意
私は個人的に、あれだけ純情で綺麗な少女だった花が、東京シーンでは化粧をし、どこにでもいる美しい女に成り果てていたのが印象的だった。
前半で花の気持ちに共感していた私にとって、後半は苦しかった。こんなに愛し合っているのに、どうしようもない現実が寝そべるばかりで痛くて苦しい。
特に残ったセリフは、「小さい時はあの人のことなんだってわかったんです。でも、ちっともわからなくなった。子供だったんですね、私たち」という花のセリフ。あんなに悲しい愛のセリフが他にあるだろうか?
そして「俺は親父になりたいんだよ」という淳悟のセリフ。終盤では全く違う意味に聞こえてあまりにも苦しい。
ふたりの愛って一体なんだったんだろう。どこに着地すればよかったんだろう。そんなことをずっと考えてしまう映画。私はとても好き。
あと二階堂ふみさんの声が癖になる。子供っぽさのあるあの声が花にぴったりで、素敵だった。浅野忠信さんは目元も行為もセクシーさが溢れてます。是非。
ふみちゃん
原作は読んでいません。途中までタイトルは俺の女の方が合っているのではないか?と思いながら鑑賞しましたがラストに向かうにつれ、なるほど、私の男だ…と納得しました。同じような過去や罪を背負っても男女でこんなにも違う生涯を辿りうる、なんて男女の差を描いているようにも思えました。とにかくヒロイン花が強かった。全部掻っ攫っていきます。
中学生、高校生、社会人と成長していく花を二階堂ふみさんが演じていきますが本当に素晴らしいです。真っ直ぐなようでひん曲がりながら大人になっていくヒロインをここまで…鳥肌が立ちました。
丸く収まったようで何も解決せずこの映画は終わります。歪な不完全が狂気そのもの。美しかったです。
二階堂ふみの当たり役
二階堂ふみの怪演が恐ろしい。ヒミズの時は、若さをぶつけている感じだったが、この映画では、女の底知れない情念を中学生から大人になるまで演じきっている。
最初は、孤独な2人がだんだん家族になっていく話なのかと思いきや、そんな甘い話ではなかった。
最後になって実は、翻弄されていたのは、まわりの大人なのかもと感じる。素朴なように見えて、欲しいものはどんなことをしてでも手に入れる。同情していた大人もその彼女の恐ろしい情念までは気がつかなかったのかもしれない。
ラストの食事のシーンでの彼女の目が忘れられない。
「ぜんぶ、あたしのもんだ。」
この作品の二階堂ふみがやっぱり好きなんだよなあ。
寒い季節になると観たくなる作品。
流氷のシーンは圧巻されます。
ただ原作読んだ時に思ったけれど淳悟がここまで花に執着するのは花の中に流れる自分(の母親)の血が理由だと思う。
愛の話、では無いと思う。
逃れられない血と執着の話。
映画では淳悟の過去や母親との関係の説明が省かれているので(あと、花に対して「おかあさん」を求めるシーンも)この父娘がどうしてここまで求め合うのか、淳悟は花に何を求めていたのか分かりにくいかも知れないです。
陰鬱なお話
原作はずいぶん前に読んだが、全く同じ印象を与えられた映画。良くも悪くも。
北国の曇天と東京の不快度高そうな情景をそのまま映像化しているわけで、それはそれで上手い演出なのだけど、もう一味欲しかった感はある。
正直、二階堂ふみの演技に助けられた感が凄い。
完全に脱がないであそこまでの生々しさを出せたのは彼女の演技力と演出の賜物だとは思うが、あまりにも存在が強すぎる。まあ、そういう役だし話だから仕方ないんだけど。
そもそも原作自体あまり好きな作品ではないので、評はどうしても低めになる。
原作好きな人にはアリかと。
ちょっとよく分からない部分もあったけど、何だかんだで見入ってしまった
花と淳悟、全く感情移入できる要素の無い2人でしたけど、2人の衝撃的な愛の、運命の行く末に、何だかんだで魅せられてしまった作品でした。
まあかなり説明不足な形で進む為、私の頭では行間を全て埋めることはできず、正直???な部分も多々ありはしましたが、自分の想像を超える、まさしく作品のタイトルがピタリ嵌る衝撃的且つ官能的な究極の関係性は、何とも言えない凄味があって、まあ好きではないし面白かったとも言い難いのですが、脳裏には間違いなく焼き付いてしまった作品だったなと・・・。
見てはいけないものを見てしまった的な、妙な罪悪感さえ感じてしまいそうな内容でしたね。
特に前半の北海道パートは、雪と氷に閉ざされた街の閉塞感も相まって、見ていて息苦しくなるぐらい、ロケーションと作品の内容が合致していて、ホント作品の世界観に思わず引き込まれてしまいました。
歪んだ愛を育んでいく様は、役者の好演込みでついつい見入ってしまいましたよ・・・何としても邪魔はさせないと静かな闘志を燃やす花の「女」の部分が、何とも言えぬしたたかさ、ドロドロ感たっぷりで、とても生々しかったなぁ~。
特に花と河井青葉が演じた小町とのやり取りは、物凄く印象に残りました、女の本性はホント怖い・・・。
異常な世界から正常な世界へ戻そうとする藤竜也とのやり取りも、画的にインパクト大、二階堂ふみ劇場と化した北海道パートは本当にいろんな意味で凄かったですね。
ただ後半の東京パートはどうなんでしょう、もう私レベルの頭では理解不能、行間を埋めることが出来きれずで、もう一つ入り込めませんでした。
かなり原作を端折りながらの内容だったのかな?(読んでないので分かりませんが)、それともそこは自分の想像力で埋めろってことなのかな、まあ説明しないのが美徳なところもあるのは分かりますが、もっと私のような底辺の映画ファンにも少しだけ親切に作ってくれたら、更に入り込めたのですがね。
と言うか、あれだけの「コト」を起こして、いくらなんでもタダでは済まないような、ってそう言うのは突っ込んじゃいけないのかな・・・。
まあしかし、ある種地球外生命体のような花の生態が、あまりにも凄すぎて何の感情移入もできないのに何故か魅せられてしまったなぁ、JKでも社会人でも全く違和感なく見える二階堂ふみの演技、妖艶さは、お見事の一言。
浅野忠信の哀愁も勿論素晴らしかったです、虚無感たっぷりな終盤の表情が特に印象的でした。
それに比べて高良健吾は、まさかこんな使われ方されちゃうなんて(笑)
まあ何にしても、歪んだ業の深さ、愛の行方は、好きな話ではないけど何だかんだで見入ってしまうものがあった作品でした。
女の怖さ
二階堂ふみ…怖い女だな。
色々突っ込みどころはあります。
なぜ捕まらない、死体どこいった、
なぜ誰も探しに来ない。とか。
でも、そんなの愚問です。
大事なところはそこじゃない。
まさに男を所有物化した、
女の怖さは見事に表現されているし、
それを十代で演じきった二階堂ふみは
凄いとしか言いようがないです。
血の雨の演出は
最初はん??と思ったけど、
観終わった後は
あれはあれで必要だったと思う。
分からないんですけど
何がみだ終わったら、気持ちが悪くなった。
でも、台本の話は好きのこどがある。
「それじゃダメなんだよう、、」
「他の誰ども、絶対に違う!絶対に違う!!」
「馬鹿野郎!これじゃ壊れるんだよう。」
「何にが悪い!」
「そんなもの、神様が許さないんだよ!」
「私は許す!!」
「何にしたって、あれは私の全部だ。」
小悪女をやらせたらあの若さで天下一品て、よほど本人も小悪じゃないと...
小悪女をやらせたらあの若さで天下一品て、よほど本人も小悪じゃないと…というのが観てる間ずっと頭から離れませんでした。浅野忠信って意外とダメだなと。他の俳優にあの役やって欲しかったなと。そういう意味では二階堂ふみは大正解!
2つの完全犯罪が成立?そんな事はどうでもよくてそれより彼らの話が大事ていうのもなんか納得いかないし。
長くて早送りしたシーンもあったけど見応えはそこそこありました。
シンゴジラ<二階堂ふみ
二階堂ふみは以前から宮崎あおいによく似ていると思っていた。宮崎も幅広い演技力のある女優だが、二階堂の演技力は彼女以上かもしれない。同ジャンルの女優としては大竹しのぶに匹敵するのではないだろうか。それは二階堂が、この映画で「進化」をしていたから。
恐らくは「第4形態」まで!
何とゴジラより先に!!
それくらい折々で登場する二階堂は印象が違う。
二階堂ふみを観るだけでも価値ある映画。
割りと記憶に残っているしかも悲しい事故が発端なのは意外で、そこからそーなる因果は微妙に飲み込み辛いんだけど、二階堂と浅野の昭和感残る生活ぶりは嫌いじゃないし、二人の関係性の揺れ動き、押し引きを観察するのは面白い。
不道徳な事件が不問なのも含めて、この話かなりファンタジー。
浅野は相変わらず好みではない。あんまりボソボソ話す役者は好きじゃない。しかもいつもセックスしてるし。浅野と池松壮亮は大体女抱いてる!
台詞が少ないシーンが多く、演出は良かった。
二階堂ふみの演技に釘付けになった。 前半の2人の和やかな空気感は好...
二階堂ふみの演技に釘付けになった。
前半の2人の和やかな空気感は好き。だが、秘密がバレてしまい、落ちていく所からはとても現実的で、リアルで重々しかった。
圧巻の二階堂ふみ
少女から女性まで余すところなく演じる二階堂ふみが圧巻だった。
内容は安定していたし終わり方も余韻となにかの始まりを思わせるような悶々とする演出が好みだった、なにより流氷の綺麗さと白い雪の中での閉鎖感と親子の壊れた関係がいやらしい。
最初の濡場で血の雨が降る演出が不評だが、私的にはあそこから血の連鎖が始まるきっかけの行為ということで後から思い返した時に頭に残る演出で隠れた比喩のようなものを感じ好きな演出だった。
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