アメイジング・スパイダーマン2のレビュー・感想・評価
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強さも弱さも抱える17歳の成長物語に共感
ストーリーは
ニューヨーク名門高校の卒業式。グエン ステイシー(エマ ストーン)は、総代として、列席者を前にスピーチをしている。ピーター パーカー(アンドリュー ガーフィールド)も、列席しているはずが、彼は登校途中で、暴走トラックが暴れまわり、罪もない市民をなぎ倒して悪事を働いているのを見逃せなくて、スパイダーマンスーツに身を包み飛び回っている。スピーチが終わり、卒業証書の授与になり、ピーターの名が呼ばれた瞬間に、まわりをハラハラさせながら滑り込みセーフ、彼は証書を受け取ることができた。
ピーターとグエンは愛し合っているが、グエンの父親が警察署長として殉職する寸前、ピーターの正体を知って、「娘を愛しているなら、これ以上近付くな。」と厳命して息絶えたことが、ピーターの頭から離れない。グエンはピーターの正体を知っている。ピーターがスパイダーマンを続ける以上、グエンは危険にさらされる。別れなければならないと分かっていて、ピーターにはどうしてもグエンを諦めることができない。煮え切らないピーターの態度にグエンはイライラし通しだ。
グエrンはニューヨーク最大の電力会社オズコープ社の研究機関に研修生として入社した。オズコープ社の社長、オズボーン氏は、科学者だったピーターの父親の協力者だった。ピーターの父親が6歳のピーターを置いて行方不明になってからは、オズボーン氏は会社を発展させてきたが、いまは遺伝病で、死の床にある。息子、ハリー オズボーン(デイン デハーン)は、ピーターの幼馴染だったが、死に際の父親に会いに、ニューヨークに帰ってきた。ハリーも同じ遺伝病で若死にする運命にある。
ピーターの両親は、たった一つの茶色のカバンを残して失踪した。代わりにピーターを育ててくれた叔父も事故で亡くなった。ピーターは、自分は何者なのか。愛するグエンとの関係も思うようにいかない。正義のためにスパイダーマンになって、ニューヨークのヒーローになったが、自分はいったい何者なのか。これからどうして生きていくのか、疑問を叔母さんにぶつけてみても答えは見つからない。
しかし、ピーターは残された茶色のカバンの中にあった暗号を解いて、今はもう廃線になった地下鉄の駅の中に、父親が自分のために残してくれた秘密基地を見つける。そして、オズボーン氏が科学者として許されない遺伝子操作の研究に携わっていることを知る。そのころ、幼馴染のハリー オズボーンは、スパイダーマンを必死で探し回っていた。スパイダーマンの血液を使って、自分の遺伝病を直そうと期待している。
一方、オズコープ社のマックス(ジェイミー フォックス)は、取りえのない真面目なだけの冴えない技術者だが、事故で高圧電流をあびて自分が電気を吸収して熱を発するこののできる発電人間「エレクトロ」になってしまった。気が付くと、姿も人とは思えないモンスターに変っていて、人々を傷つけ警察から銃撃を浴びせられている。ハリー オズボーンは、スパイダーマンに血液を提供することを断られて、彼を憎むようになり、エレクトロを使ってスパイダーマンを襲う。自分も開発中の遺伝子操作でできたワクチンを注射して「グリーン ゴブリン」怪人になる。戦いが始まり、
スパイダーマンはグエンの力を借りてエレクトロを倒すが、グエンをグリーン ゴブリンの人質に取られ、戦っている間にグエンを死なせてしまう。グリーン ゴブリンは警察に捉えられ再び平和になるが、グエンはもう戻ってこない。ピーターはふぬけのようになって、生きる希望を失った。ニューヨークに、スパイダーマンはいなくなった。
再び悪がはびこり、サイ型のアーマーに入った怪力鉄人「ライノ」が、思うまま街を破壊している。プルトニウムを盗もうとするロシアマフィアだ。警察の包囲されているが、警察の力は及ばない。人々が見守る中を、ライノの前に小さなスパイダーマンの服を着た子供が現れる。以前スパイダーマンに助けられた少年だ。ライノが少年を踏みつぶそうとした瞬間、「あぶないよ。下がっていなさい。」という少年には聞き覚えのある声がした。スパイダーマンが帰ってきたのだ。
というお話。
今回のスパイダーマンの敵は、「エレクトロ」、「グリーンゴブリン」、「ライノ」だが、エレクトロにジェレミー フォックス、グリーン ゴブリンにデイン デハーン、ライノにポール ジアマテイと、悪人に有名役者を使っている。ビルからビルに、蜘蛛の糸で気分良く飛び回るスパイダーマンは気分爽快。3D画面も、ここまできたか。映像が本当に綺麗だ。自由自在に自分が飛んでいるような気分になれる。
ピーターは大いに悩む。だいたい映画のはじめの台詞が、「僕は怖い。」だ。戦えば戦うほど敵が増えてきて敵の力は増大するばかりだ。弱い者のために悪と戦うことに、「怯えるピーター」がとても良い。正義の味方が、いつも強くて自信満々なわけがない。高校を卒業したばかり。恋人の父親からは、娘に近付くな、と釘を刺されている。悩み多い17歳の少年だ。心の支えのはずの両親は謎の失踪中。父親代わりだった叔父さんは、ピーターと口喧嘩の末、家出したピーターを探し回って強盗に殺されてしまう。スパイダーマンは人気があるけれど本当の自分の姿を知っているのはグエンだけ。その恋人に近付いてはいけない。本当にこれじゃ、グレちゃうよね。強さも弱さももって、それでも尚、弱者の側に立ちたいと願うピーターに、共感できる。
エレクトロは冴えない真面目男で、誰からも評価されないで地味に生きて来た暗い暗い男だ。ハリーに、おまえが必要なんだ、おまえだけが頼りなんだ、と繰り返して言われて、生まれて初めて喜び一杯で、やる気むんむんになる姿も、単純だがよくわかる。
ハリー オズボーンも父親の研究を教えられていない。ピーターも、6歳で自分を捨てた父親のことを知らない。父親同士が協力者であり、やがて敵対するように、ピーターとハリーもいがみ合わなければならない運命だが、久しぶりに合った二人が、はじめは言葉少なく互いに下を向いていて、、、やがて二人並んで歩き出して、遂に童心に帰って、べらべらしゃべり、二人グダグダして、川に石を投げ競ったりするところがとても良い。こういうところが、マーク ウェブ監督の独得のテイストだろう。とても自然だ。
アンドリュー ガーフィールドの個性をよく出している。一人前のようでいて、頼りなく、男っぽいようで急に甘えた子供のような声で無邪気にしゃべり出す。アメリカ人だがイギリスで舞台役者の教育を受けた立派な役者だ。アメリカの人気トークショー、グラハム ノートンショーに、ガーフィールドと、エマ ストーンと ジェレミー フォックスが3人でゲスト出演していて、3人が和気あいあいと仲良くしている姿は、みていて気分が良かった。
マーク ウェブ監督のスパイダーマンは、強さも弱さも抱える少年が煩悶しながら大人に成長していく人間ドラマとして描いていて共感できる。前回のスパイダーマンよりもずっと人間的で良い。だいたい、前回のスパイダーマンは、垂直のビルの壁を本当の蜘蛛のように這って登っていく姿が気持ち悪かったが、今回のスパイダーマンは、空を飛び、ビルからバンジージャンプして冷たい風を切る。気持ちが良い。3Dでニューヨークの摩天楼を飛び回りたい人は、必見!
前作を超えるアクション
とにかく、スパイダーマンの軽快なアクションがかっこ良い。エレクトロとのバトルシーンも、ど迫力。
個人的には冒頭で街を飛び回るシーンが一番好きで、鳥肌が立った。
スパイダーマンの動きや戦い方は、前シリーズ3部作も観ているから、次第に見慣れきたと思う。だからこそ、新作は今までに見慣れたスパイダーマンの“常識”を凌駕する必要があり、今作は見事にそれを達成していたのではと思う。
特に、所々に見られる静止画やスローモションには、真新しさを感じたし、スパイダーマンの体感時間を、同時体験することができたと感じる。
また、人間ドラマも今までのスパイダーマンの中で最も良く、ピーターがメイおばさんやグウェンを想うシーンにはとても親近感が沸き、ピーターがごく普通の青年であることを思い出させてくれた。時間は短いけどね。
3、4がとても楽しみ!!
まさにアメイジング!
主な登場人物
ピーター・パーカー/スパイダーマン
グウェン・ステイシー
ハリー・オズボーン/グリーンゴブリン
マックス/エレクトロ
メイおばさん
スパイダーマンが捕らえた犯罪者(死刑囚)/ライノ
今回のスパイダーマンは、敵が3体も!!
ド迫力で興奮した!
内容を簡単に説明すると
犯罪者を追いかける
→その途中でスパイダーマンがマックスを助ける
→犯罪者を捕らえる
→ピーターとグウェンは大学を卒業する
→グウェンの父との約束を思い出したピーターはグウェンといるべきか迷う
→グウェンはそれに耐えられなくなりピーターと別れる
→ハリーの父が病気で亡くなる
→ピーター、ハリーとの再開
→マックスがエレクトロ(電気人間)になる
→メイおばさんがピーターに、父親の事を話す
→ピーターは父の私物から手がかりを見つけ、父の事実を知る
→グウェンがピーターに友達として仲良くしようと呼び出す
→グウェンがピーターにイギリスに行くことを伝える
→マックスが現れて、スパイダーマンと戦う(スパイダーマンの勝利)
→ハリーが父と同じ病気にかかる
→ハリーの病気を治すのはスパイダーマンの血だと分かる
→ハリーがスパイダーマンに血を求めるが、拒否される
→ピーターの父が研究してた蜘蛛の毒素がサンプルとしてオズボーン社に保管してあることが分かる
→ハリーが捕まってたマックスを逃がす
→ハリーとマックスが手を組む
→ハリーが毒素を自らに注射する
→ハリーがグリーンゴブリンになる
→エレクトロとスパイダーマンが再び戦う
→エレクトロを過充電させ、爆発させてスパイダーマンが勝利する
→エレクトロを倒した直後にグリーンゴブリンが登場する
→グリーンゴブリンがグウェンを人質にとり、空から落とす
→スパイダーマンがグウェンを助けるが、グリーンゴブリンが邪魔をしてまた落ちる
→スパイダーマンがグリーンゴブリンを倒す
→しかし、落ちて行くグウェンを助けるのが一歩遅く、地面に落ちた衝撃でグウェンが亡くなる
→グウェンの死後、悲しみに溢れスパイダーマンとしての活動を出来ないでいた
→そのため、街には犯罪が増えていった
→ハリーお謎の男が新たな計画を始める
→ある日、最初にスパイダーマンに捕らえられた犯罪者がこの計画に加わり、ライノという兵器を装備して街で暴れる
→グウェンの卒業のときのスピーチを聞き、再びスパイダーマンとして活動を始め、ライノから街を守る
こんな感じです。
グウェンが死んじゃったのは悲しかったけれど、最高だった♪
3作品目もあるのではないかと思うので、とても楽しみ★
スパイダーマンとして生きること
前作では自分がスパイダーマンになったことに戸惑うというより興奮して楽しんでいるように見えたピーターも、本作では葛藤し苦悩し自分と向き合う。
最近はアメコミ・ヒーローものでもドカンドカンのアクションとヒロイックなシーンだけでは満足できない。
そのシリーズが持つテーマとしっかりとしたストーリーテリングに乗ったアクションが不可欠だ。
その点では奇しくも同時期に公開中の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」はとても秀逸だった。
社会的政治的な重厚な問題を織り込んだ「キャプテン・アメリカ」に対して本作は化学的変化によって怪物になってしまった人間の葛藤、苦悩、喪失、再生、絶望、希望、そして成長と多くのものを詰め込んできた。
そこに賛否両論あるとは思うが私は上手くまとめていたと思っている。
そしてクライマックスにある衝撃的な展開はまさにアメージング・サプライズだった。まさかね…とタカをくくっていた私の裏を突かれた…。
残念な点も2点ほどあった。1つはルーズベルト駅でスイッチが入る場面ともう1つはどうしても思い出せないのだが、どちらも目に余るご都合主義に思えた。
気にしていたのだが、クライマックスのまさかの衝撃に忘れてしまった。
ピーターがスパイダーマンとして生きることとは?
それを描けた本作はこれはこれで好い(良い)のだ。
それとこの映画は、ラブ・ストーリーとしても良く出来ていると思います。
X-MENの予告を入れたらダメ!
期待通りの出来でした。都合2Dで鑑賞しましたが、3Dの方が良かったかな・・。前シリーズは悲しいまま終了したので、アメイジングシリーズでは、幸せな展開にして欲しかったのですが、まさかグゥエンが死ぬなんて・・。亡くなったグゥエンのお父さんに、顔向け出来ないじゃないですか。ところでエンドロール中にX-MENの予告が入ってましたけど、あれは作品の雰囲気を阻害するので止めて欲しいです。エンドロールが終わるまでが作品ですからね。それに次回作の敵と勘違いしてしまいました。
NYに行きたくなる
詰め込みすぎ感満載で消化不良
三分の一程度予告詐欺です。
予告が凄そうだったので、鑑賞をとても楽しみにしていました。が、題名通り三分の一予告詐欺でした。
まず、予告にあったハリーが、オズコープ社がピーターをずっと監視していたことを教えるシーンがありませんでした。ドラマとしては非常に重要部分だと思いますし、カットするのなら、予告に入れないで欲しかったですね。
そして一番酷かったのがライノ戦で、予告でメインバトルの一つのように思わせておきながら、ラストのオマケ程度、一番楽しみにしていたバトルだけに超ガッカリさせられました。こんなことなら初めから出さないで欲しかったですね。
サム・ライミ版の『~3』でもヴィラン三体出して失敗しているのに、何故同じ過ちを繰り返したのか、疑問です。
アクションシーンはほんとに出来がいいだけに残念でなりませんでした。番外編(?)として『シニスターシックス』が準備されいるようですが、続編ではヴィラン一人にして欲しいものです。
すべてを失くした訳じゃない
本作について後悔していることが2つーー
①時間の都合とはいえ、3D版で鑑賞するべきだった。
②前作は『4.0判定だと思っているサム・ライミ監督版
より好き』と言う意味で4.5判定をつけたのだけど、
……やっぱ4.0にしておけば良かった。だって、
前作より明らかにパワーアップしてるのに
4.5ってもう上限ギリギリじゃないすか。
アクションシーンは量も密度も前作とは比べ物に
ならないほどに凄まじいし、空中を飛び回る
シーンでは2D鑑賞でも浮遊感を感じるほど。
物語も、恋人グウェンとの関係やら最大の敵の登場やら
前作の謎の解明やら、もろもろ怒濤の展開を見せる。
僕の感覚だが、ドラマもアクションも5割増し
くらいに面白くなってる。
かなりの内容を詰め込んでる分、全体に薄味に
なりそうなところだが、それらを練り込まれたセリフ
の応酬やピシャリとキレのある演出でカバーしている
という印象だ。
* * *
前3部作のファンの方には不評のようだが、
僕は今回の方がキャラの心情描写が繊細で好み。
くっ付いたり離れたり、互いを想うが故になかなか
一緒になれないピーターとグウェンの関係が切ない。
アクション無しでも青春映画として成り立ちそうな
細やかなやり取りがいじらしくて良いです。
グウェンが面接に向かう前のシーン。ふつうの
大作映画なら主人公は何か決め台詞を吐くんだろう。
けど、ピーターは言えない。言えず終い。
こういうところがなんだかリアルで切なくて、
他の派手なシーンに混じって心に残っている。
* * *
閑話休題。
『クロニクル』でブレイクしたデイン・デハーンが
演じる仇敵ハリー・オズボーン。これが素晴らしい!
役員会での辣腕ぶり、ピーターとの再会でみせる
ナイーヴさ、裏切り者を責めるシーンでの邪悪な笑顔、
かなり入り組んだキャラクターをこなせる上、
立ち姿も表情も、どこを取っても様になる。
次回作も含め、マジで今後に期待大である。
そのハリーに存在感を完全に食われてしまった
けど(苦笑)、エレクトロも良い悪役。
タイムズスクエアでの戦闘シーンだけで前作の
アクションを全部合わせたよりド派手な
暴れっぷりだし、寂しい人間像も魅力だ。
誰にも相手にされず認めてもらえない事への怒り。
一方、自分を認められた時の純真無垢な喜びよう。
全然悪いヤツじゃないんだよね、彼は。
最期はも少し彼に寄り添った描写にしてほしかった。
けど、予告編で一番ケレン味たっぷりの戦いを
見せていたライノが噛ませ犬ならぬ噛ませサイ
だったのは大いに不満(笑)。あれはイカンよ、
予告編作った方。序盤のシーンでなんとなく
ああなる気はしてたけどさ。
* * *
最期の展開……グウェンの死は、TV予告編のカット
とかでなんとなく予想はしていたのだけど、
それでも悲しい。
「これは私の選択なの」と賢い彼女は話していたけど、
ピーターにとってはあまり気休めにはならないだろう。
やはりピーターが巻き込んだ結果なんだから。
ダウナーな空気でこのまま終わるかと思いきや、
ピーターが再び立ち上がるまでを描いてくれて
嬉しかった。
彼を甦らせるのが、彼自身でもNY市民でもなく、
死んだグウェン自身の言葉である所も説得力が
あるし、優しい。
メイおばさんの最後の台詞。
「自分の大切な一部はどこかへ
しっかり仕舞っておかなきゃ」
大事なものを失っても、そのすべてが消え失せる
訳じゃない。心にはその存在がくれた教えが
必ず残っているはずだ。
それを大事に大事に抱えていれば、
きっと悲しみを乗り越えていける。
* * *
いよいよマスクに重みが加わってきた新シリーズ。
監督の話では次回は、原作コミックじゃ有名らしい
“シニスター・シックス” なる敵組織を登場させる
予定だとか。
その名の通り、邪悪(シニスター)な敵が6人……
……いや……さすがにそれ、話の収拾つくのかねえ(苦笑)。
<2014.04.25鑑賞>
アメイジング‼︎
アクションは文句なし
3Dでみて正解、アクションシーンは本当素晴らしい
けど作品の印象としては詰め込み過ぎ?
3への前降りと思えばエンディングも、そうなのかなとも思えるけど
一本の中で恋人との別れ復縁そして永遠の別れ、両親との葛藤、親友の変貌と色々詰め込んであって、薄味になっちゃたって感じ
圧巻の映像美!
最悪! 観なければよかった!
前作より良かった
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