武士の献立のレビュー・感想・評価
全62件中、21~40件目を表示
冒頭に美味しそうなお粥が出てくるんだけど、この作品全体も言うなれば...
包丁侍なんていたんですね。
中途半端なノンフィクション作品
加賀藩の、賄い方を務める武士の一家を主題にした映画です。
中途半端なノンフィクション作品に共通する欠点が、この映画でも露呈します。
事件に脈略がないのです。
加賀前田家では、たしかに6代藩主の急逝のあと、前田騒動という大騒動が起きています。
その歴史的なエピソードに主人公を絡めようとして、ストーリーはムチャクチャ苦労しています。
「改革のために立ち上がろう、おー」みたいなノリなんですが、改革って何? それで藩は良くなるの? みたいな雑念が観ている側に沸騰します。
要するに、抽象的すぎるわけですね。
具体的な改革の実例を一つでも出してくれていれば、なるほど……と観ている側も得心できるわけですが。
包丁侍になる気がなかった若者が、年上女房の教育によって立派な包丁侍になりました、というだけでは10分も持たないので、時間を伸ばすためにいろんなエピソードに手を突っ込んだって感じです。
こうなってくると、ストーリーには期待できないわけですが、そんななか、上戸彩の唇が異常に膨らんでいて、こりゃヒアルロン酸の美容注射をしたんだな、と、こちらも雑念ばっかり湧いてきます。
それと、お姫様の「成海璃子」って、かわいいんですけど、ほんとヘタクソですね。セリフ棒読み。呆れました。
成海璃子はほぼ同じ役柄で「利休にたずねよ」にも出ていますが、「利休」のほうでは賢明にも、彼女にはセリフらしいセリフが与えられていません。
ってわけで、ちょっと残念なお話でした。
加賀料理の美しさ!
【「包丁侍」を知った作品。夫が”つまらないと思っている”仕事をしている様を見て、聡明な妻が考え、実行した事。】
時計を何度も確認
コメディかと思っていた
春の気の強さと安信の鶏も殺せない優しさが絶妙によかったです。 春が...
料理の話に焦点が当たっていない
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
主人公の春がかなりあっさりと嫁ぎ先に溶け込んでしまうのに驚く。彼女は身寄りのない町人の分際で誇り高き加賀100万石の武家の家に嫁ぎ、男尊女卑の時代に夫の顔を潰すような言動をする。それを夫も家庭も簡単に受け入れてしまう。本当ならばこの部分に大きな葛藤があり、いかに夫や家から信頼を得るかという話が重要になるべきではないか。
そして料理の話にあまり重点は置かれず、お家騒動の話がとってつけたように話の中心で展開される。料理の話だけじゃ盛り上がらないから強引に大きな出来事を持ち込みました、という印象を受けた。その分、夫婦の関係がどう変化したか、料理をいかに習得したか、そんな話が中途半端になってしまっている。結末も安直だった。
内容は良かったが、、、曲が
内容は面白かった。キャストも申し分無し。
上戸彩、余貴美子、西田敏行も良かったが、最もキャスティングで良かったのは、への字に口を結んだ高良健吾が『次男坊、刀に未練を残す、仕事にも結婚にも乗り気じゃない、そこから包丁侍に成長』という設定にピッタリだった。
内容も面白く良い映画、良いラストだなーと満足していたところに流れてくるCHARAのわけわかんないエンディング曲。当然ながらあのウィスパーボイスに洋楽かと思えるほどの発音で、歌詞もまったく聞き取れないので、この映画に向けた書下ろしというが何故CHARAを選んだ??と思わずにいられない。CHARAは好きなので、プロデューサーに悪意を感じる。誰も得しない選択。どんな利権が絡んだの?と下衆な妄想も浮かび作品の良さに反して後味最悪。
せめて映像が暗転してテロップだけにしてくれれば、被害に合う人も少なくなるのだが。エンディングテーマがカットかれるテレビ放映で見た人の方が評価が良さそう。
日本の丁寧な料理
全62件中、21~40件目を表示