マッドマックス 怒りのデス・ロードのレビュー・感想・評価
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狂気の世界!
このシリーズが無かったら『北斗の拳』は誕生しなかったという『マッドマックス』の世界観。
30年ぶりの4作目は、『北斗の拳』の実写化かスピンオフかというような世界観を期待して行ったら、とんでもない。
もはや『北斗の拳』を超越した狂気の世界。
よくぞこんな狂った作品を作ってくれました!
ハンパないアクションに、ハンパない爆破シーン。とにかく映像の破壊力が凄すぎる!
太鼓の音をメインにした、観るものを高揚させる迫力ある音楽も良くて、そこに車にくくりつけられた(?)ギタリストのギターの音も交じってカッコ良過ぎ♪(^^)b
ちなみに今回は、イオンシネマつきみ野の閉館前のメモリアルイベントで、500円で鑑賞。
もう一度観たかった作品を500円で、それもTHXで観れて最高です!
魅力を分類してみる
すごく良かった、と言って片付けるのは楽だが、それ以上に詳しく述べようとすると、途端にあれもこれも言いたいことだらけでまとめづらい。
それだけ、豊富な魅力を備えた作品だと思う。
なので私はとりあえず、項目に分けて魅力を取り上げてみたい。
1、斬新で緻密なデザイン
車、キャラクター・衣装、アクション、環境(砂嵐や地形、建築)。
「おっ!」と思わされる面白いデザインで満ちている。細部にまで魅力的な意味があり、すべて演出の中で何らかの形で生かされている。
そもそも人は、架空の世界が、意外でなるほどと思えるリアリティをもって描かれると面白いと感じる。(例えばスターウォーズ、ブレードランナー等)この映画のデザインには常に発見があり、ハズレがない。
2、技術
本物にこだわる、という制作プロセスに感動がある。
しかしただの技術賛美ではなく、制作のこだわりが視覚的にはっきり効果を上げている。
実写ならではの質感が「美しい」。
3、明確さ
構図、動き、色彩など、的確な撮影による強くて分かり易い画。
シンプルなストーリーの構造。
緻密なディテールを支える、強く明快な画面と脚本がある。
分かり易いということは、それ自体強い快楽だ。
4、役者
演技がいい。常に魅力的な表情をしているし、細やかな感情の動きも表現されている。それによって、洗練された台詞も活きている。
他にも指摘できるのだろうが、とりあえず挙げてみた。
もっと細かなディテールについては、友人などと好きな点を言い合うと楽しいはず。
激走!!
乗り物好きには最高な映画
最初からボルテージ上がりまくり!
いやはや、凄い映画です。
Mad Maxは、名作The Road Warriorの様に80年代の懐かしくも古めかしい世紀末譚と思っていましたが、新作(しかもアップデートされて遥かにエキセントリックに!)で観られるなんて。
ブルーレイでも視聴しましたが、これこそ、映画館の大画面と極爆音で観るべきエンターテイメントです。
「ストーリーは行って戻ってくる話」とコメントされている方がいましたが言い得て妙。
荒唐無稽で”ヒャッハー!汚物は消毒だァ”な世界感に加えて、ハイテンションでしつこく追ってくるImmortan Joeの一派らから逃げながら痛快な反撃加えるのを楽しむ、世紀末ロードムービーです。
Tom Hardyのマックス役は御大Mel Gibsonより似合っています。
脇を固める、よりどりみどりの綺麗どころWives(世紀末で水が貴重なのに何でそんな綺麗なの?)、坊主頭でオイル塗っても美しいCharlize TheronのFuriosa大隊長が効いてるんですね。
敵方のNux始めとする「世紀末の山海塾」、War Boysたちも。
日本版だけですがMAN WITHxZebraheadのOut of Controlは本当にエンディングにピッタリです。最後にこれが流れるとまた観たくなります。V8!!
新鮮なアクション
熱量マシマシの激しめアクション映画。
荒廃した世紀末の世界で、独裁者から逃げ出し故郷を目指すも、そこも既に焼け野原(沼?)。仕方ないから戻るけど、独裁者は途中でやっつけて、一から国をやり直そう!って話。
核戦争で砂漠化したんかな?てかマックスの過去をもうちょい掘り下げてほしい(笑)
登場する人間みんなが全力。生きるのに全力or主に仕えるのに全力かの二種類だけど。
にしてもカーアクションが激しかった。よくある街中のカーチェイスとは違って、砂漠のど真ん中、開けた土地で本物の白兵戦。圧倒的迫力に釘付け。
ストーリーは普通だけど、アクションの激しさがピカイチ。面白かった~。
生きる という事
破壊的な映像美⁉︎
最高。
後半の攻防戦は神!!
劇場で5回観てその後も自宅で何度か観ました。後半の攻防戦は何度観ても激熱で、どんなに攻撃を受けても走り抜けるウォータンクの勇姿には思わず涙が出ます。ブラブラ棒が出てくるシーンの「ザン!ザン!ザン!」という音楽の出だしも最高です。「緑の土地」については初めから無いだろうと思ってしまい、正直勢い任せでストーリーテリングは上手くなかったと思います。フュリオサがベタな音楽と共にうなだれるシーンもいまいちピンと来ませんでした。フラジールが可愛いです。
マザーミルクも称えよ‼
新文芸坐にかかっていた時から観たかったのだが、なかなかタイミングが合わず劇場で観れていない。
先日読んだ「木根さんのひとりでキネマ」でも本作への愛が語られており、我慢できずBD をレンタル。この漫画、年齢も性別も好きな映画のジャンルも異なる主人公の思いにひたすら首肯してしまう。映画ファンの精神構造を実によく描けている。
で、マッドマックスに戻る。
生きる為のエネルギーや栄養源を人間の生体に頼らざるを得ない核戦争後の世界。支配者層の為の貴重なタンパク源として、肉付きのよい女性の乳房から搾乳している「牧場」が登場する。
観ながら食べていた、最近お気に入りのローソンの無添加アイスが、この画を見て格別の味わいに変わった。甘いミルクアイスが口中に広がる感覚と、トラックの横腹から注ぎ出す「マザーミルク」を飲むマックス。V 8も称えなければならないが、マザーミルクもまた称えなければならないのではないか!
また、映画に登場する車両は、あの姿で自走するのだとか。本当の主役はそのクルマたちである。マックスやその他の人物たちは、車両をストーリーで活躍させる狂言回しに過ぎないのかも知れない。
荒唐無稽なクルマたちが砂漠をひた走る。それらを舞台に繰り広げられる殺戮。気持ちいいほど他の要素は削ぎ落とされている。
少し前まで、娯楽映画はこんなだった。
馬鹿馬鹿しい設定に対して、作り手側が本気になってリアリティーを追及する。観客の求める時空を超えた映像体験を、どのような演出によって実現するのか。
考えていることはほとんどそのことだけだった。そこへ労力と金を注ぎ込むという酔狂。であればこそ、大の大人が夢中になって映画館の闇に浸っていたのだ。
行って、帰ってくる。ただそれだけの直線的なプロット。
敵と味方。男と女。強者と弱者。という単純明快な二分法。
政治的な正しさとか、マイノリティへの配慮などここでは必要ない。それらについて語る映画は、またその価値があるし、そうした問題意識を持った映画もまた必要だが。ここでは必要ない!
久し振りに画面を呆けて見続けた。
ただ、ただ、カッコいいだけ
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