「敷居が高過ぎた境地」家族の灯り 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
敷居が高過ぎた境地
2015年に106歳で亡くなるまで現役最高齢だったポルトガルの名匠マノエル・ド・オリヴェイラが、2012年103歳の時に手掛けた作品。
まず目を引くのが、映像。
カメラを固定した構図、薄暗い室内で眩い輝きを放つランプの灯り。
絵画のような美しさ。
舞台はほぼ室内、登場人物も最小限、ストーリーもシンプル。
無駄を削ぎ落とし残ったものこそ、長老が辿り着いた芸術の境地。
でも自分には、敷居が高過ぎた。
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