アンコール!!のレビュー・感想・評価
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虚勢を張って生きている頑固親父
テレンススタンプ扮する頑固親父のアーサーハリスは合唱団で歌う事を心の支えにしている車椅子の妻マリオンを迎えに行った。アーサーは合唱団への誘いをかたくなに断っていた。
頑固親父は虚勢を張って生きているから実は寂しいものだ。照れくさいから表面的には拒否するが、内に入れば意に介する様になる。 テレンススタンプはまさにぴったりの役柄で貫禄と悲哀があったね。妻がもう治らないと知った時、妻が逝ってしまった時など身につまされるな。
【”頑固で不器用なお爺さんが、愛する妻の為、息子の為に合唱団に入り、示した想い。”ラストのお爺さんを演じた名優テレンス・スタンプがソロで亡き妻への想いを込めて歌うシーンは沁みます。】
■最愛の妻・マリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)にしか笑顔を見せない無口で頑固な夫・アーサー(テレンス・スタンプ)。
病弱だが陽気なマリオンの趣味は、ロックでポップな合唱団「年金ズ」で歌うこと。
ある日、年金ズが国際コンクールのオーディションに出ることになるが、マリオンのガンが再発してしまい、亡くなってしまう。
悲しみにくれるアーサーだったが、彼女の代わりに合唱団に入団する。
◆感想<沁みたシーン>
・予選の時に、マリオンがアーサーに向かって歌い掛ける、シンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」
ー ”貴方の本当の色を見せて・・。そして、「年金ズ」は、本選出場を決めるのである。-
・合唱団に入ったアーサーの声の良さ、歌の上手さに気付いた若き女性指導者エリザベス
(ジェマ・アータートン)は、彼に独唱を勧めるのである。
ー エリザベスが恋人に振られ、泣きながらアーサーを訪れるシーンも良い。アーサーはエリザベスを優しく慰めるのである。彼が、実は温かい心の持ち主である事が分かる。-
・アーサーは、気持ちを伝えるのが苦手なため、息子ジェームズ(クリストファー・エクルストン)には、いつも不愛想に接していた。そして、軋轢が生じてしまうが、妻が亡くなった時に、若きジェームズの写真を見つけたアーサー。
ー アーサーは、その写真の束と共に、本選のチケットを息子に送るのである。-
・本選で”規格外”と言われ、出場出来なくなった「年金ズ」だが、アーサーは敢然と舞台に立つ。そして、そこで披露した亡き妻へ語りかけるような独唱のシーンも可なり沁みる。
<今作は、愛する妻や息子、孫のジェニファーを愛しながらも、不器用なゆえに上手くその感情を伝えられなかった男が、合唱を通じて自分の想いを伝える様が心に響く作品なのである。
ラストのアーサーを演じた名優テレンス・スタンプの歌声が実に心に響いた作品でもある。>
やっぱりイギリス映画はいいな
マリオンは全て見据えていた…?
生きづらい性格の人に
講師が主人公に「あたな生きづらい性格してるわね」と言ったのが印象的。主人公のアーサーは、妻のマリオンをとても愛しているけれど、妻の友人たちに悪態を付き、一人息子とも確執がある典型的なクソジジィ。
人前で歌うなんてとんでもない!だった人が少しずつ変わっていく姿に涙。仲間と一緒に趣味を持つのって素敵。何かを始めるのに遅いことはないと背中を押してくれる作品です。
私も主人公そっくりのひねくれ者で生きづらい性格。このまま歳を取ったらアーサーばりのクソババァになること間違いなし。それにストップをかけてもらえた気がします。「あなたそんな考えだと自分が嫌になっちゃうでしょ?」って。
老夫婦の愛も素敵でしたし、節目節目におばあさんになっても見続けたいと思う作品でした。
歌がとにかく素晴らしい。ストーリーとリンクしてるのもあって泣いてしまいました。画面越しでも笑顔で歌ってるのを聴くと元気出ました!
決して説教くさくなく、大切なことをたくさん教えてくれました。既婚者や自分が嫌いな人にはぜひ見て欲しいです。
邦題がイマイチ。こっちの方が「天使にラブソングを」が合ってる。愛する妻に向けて不器用な夫の歌は胸を打ちました。
戦う老人たち
アーサーの勇気
これはアカン!超反則映画。 息子ともうまくいっていない頑固爺さんが...
あの旦那はテレンス・スタンプだったのかー!
タイトルなし
頑固爺の心の氷解物語
ぎこちない夫婦愛に喉がヒリヒリしました。
見た目からして頑固者のアーサーはガン手術後の妻マリオンと二人暮らし。マリオンの趣味は近所のロックンロール合唱団“年金ズ”で歌うことだが、アーサーはただ外でタバコを吸いながら練習が終わるのを待つだけ。野外ライブの成功で大きなコンクールに出場することになり練習に励む“年金ズ”だったが練習の最中に倒れたマリオンのガンが再発したと主治医から告げられる。最後まで好きなことをやって過ごしたいと願うマリオンのため、人前で歌うことなどもってのほかだったアーサーは次第に“年金ズ”に惹かれていく。
MotörheadのAce of Spades他”年金ズ”のレパートリーが実にカッコいい。ご近所ともまともにお付き合いできない頑固者アーサーに寄り添うマリオン役のヴァネッサ・レッドグレイヴ、年金ズの指導者リズ役のジェマ・アータートン。そして硬く閉ざした心を少しずつ開いていく様を表情と仕草で見事に表現したアーサー役のテレンス・スタンプ。とにかく演技陣が実に見事。軽妙なコメディで何度となく笑わせられるわけですが、アーサーとマリオンが織りなすぎこちなくも確かな夫婦愛に喉がヒリヒリするまで泣かされました。
日本にもいそうな頑固爺
急に来る。
感動
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