劇場公開日 2013年11月23日

「ただの竹取物語なのに、なぜこんなにも泣けるのでしょう? 誰もが知る...」かぐや姫の物語 hatchさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ただの竹取物語なのに、なぜこんなにも泣けるのでしょう? 誰もが知る...

2024年4月4日
PCから投稿

泣ける

ただの竹取物語なのに、なぜこんなにも泣けるのでしょう?
誰もが知るストーリーで結末も分かっている。
分かっているからこそ、切ないのでしょうか。

一つ一つ手描きで描かれた柔らかいタッチは心安らぎ、頬が緩む。
そんなタッチとは正反対の、姫という立場に違和感を感じ気持ちが溢れ爆発した、姫の力強い疾走は圧巻。
一つ一つの絵を切り離すと、ぐちゃっとした絵でなんなのかは分からないのに、ひとつの動画にしたときの荒れ狂って走る姿になる。
その疾走シーンのために、これまでの柔らかい絵があったのではないか?
一番好きなシーンです。

自分がかぐや姫になったことなんてないのに、姫の情緒、とても納得でき涙が溢れます。

hatch