風立ちぬのレビュー・感想・評価
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絵で魅せる
やはり宮崎監督の作品は絵が綺麗。人物の動き、キャラの顔がいいですね。
本作は男性からの評価が高いのではないですかね?仕事に生きる主人公の姿に共感するところがあるのではないかな。
私の感想しては、二郎の夢であった飛行機を作ることへの情熱はわかりましたが、途中少し中弛み感があり疲れました。恋愛部分については、なおことの再会から恋愛に至る過程が浅すぎて残念だなと…結婚してからもなおことの絡みが少なすぎて一日一日を大切に過ごしている感があまりなかったですね。いつでも仕事中心で病気のなおこに慰められている感じだったので、会いたさに療養所から来てしまったなおこへのいとおしさやいたわりを表すシーンがもっとあっても良かったのではないかと思いました。帰ってしまったなおこを追うとか看取る場面もなく、飛行機を完成させたのはなおこのおかげ、ありがとう、では女性の私的には感動にはつながりませんでした。
横やりですが、結核は昔はうつるため隔離された不治の病なので、他人の家であのような生活は難しいかと思いながら見ました。
また、なおこが一服するときも手を離さなかったことにシラケたとのご意見、私としては、愛する妻が肺病患者なら、手を握ってあげてここでタバコを吸うのはやめるよくらい言って欲しかったですね。
さすが。
一言でいうと、技術者のファンタジー。
悲しくも最高の人生を過ごした男の一生の物語。
尻切れトンボ感が強かった最近の作品と比べて
(多少はその気もありますが)よくまとまっていました。
70歳を超えて、このクオリティーは脱帽です。
一緒に見た相方は庵野氏の声が気になったと言っていましたが
自分はそれほど気になりませんでした。
久しぶりに大人のために作られた作品です。
こんなのジブリじゃないと泣き喚く前に・・
5年ぶりの宮崎駿監督その人が手がけたジブリ新作!!ユーミンの名曲「ひこうき雲」の調べに乗って、手練れの電通ディレクターが手がけた予告編、日テレのいつもの宣伝にまんまと煽られ、いやがうえにも高まる我ら一般大衆の期待感!しかしそれが大きいほどに、裏切られたと思った瞬間の不快感や失望は深刻なイラ立ちへと変わり、ネット上では駄作だなんだと、こんなの私たちの好きなジブリじゃない!とそれこそ駄レビューと雑言が飛び交う。
そもそもジブリモノじゃなきゃ「風立ちぬ」なんて、どうやら名作らしいけど自分なんて5ページも読まないうちに寝ちゃいそうな、地味っぽい純文学の原作ベース、零戦と堀越二郎でもくっつけてなきゃマニアックな文学ファンしか観ないよな〜・・という自分で自分の知性を否定しといて、その後に気づいて憮然としてしまうような笑えない疑問もありますが、
ともかく、人の欲望はキリがないので、カネ払って来たんだからもっと楽しませろ!もっと感動を寄こせ!ジブリ作品だったら当たり前だろそれくらいは、とね。 それはもうジブリの提供してきたエンターテイメントにすっかり狎れちゃってるんですね。そしたらね、何か親しんだ味と違うじゃないかと。これは(ジ)ブリじゃなくてタダのハマチじゃないかと(おいおい( ̄◇ ̄;)!)
或る意味で今の世の中、それこそ人の心は、まさに大人としての均衡が崩れまくってますから、こんなにも知的に文学的に、生きるという事のテーマ出ししてこられても、おいそれと心には染みないし、理解できない自分の今に気づくことも出来ないのかなと。気づかないままにもっと手軽にそう言う事の周辺にある感動や幸福感だけを味わいたい、と。あぁそれは自分も含めてなんですが、もしかしてなんて不幸な事なんでしょう。
他のレビュアーの方も書いていたけど、5年後10年後の今よりは(多分)成長しているだろう自分の感性で、またこの途轍もないアニメ作品に向き合えるよう、今これからを一生懸命「生きねば」と、そんな感慨を抱きながら映画館を後にしたのでした。
宮崎駿は何故こんな駄作を送り出したのか?と切り捨てる人々
失望、金返せ、もうジブリは観ない、庵野最低、駿は老害、眠いだけ、何が言いたいのか判らない、薄っぺらな話、etc…
特にYahoo映画レビューでは短いセンテンスの罵倒のオンパレード。そしてその手の罵倒には必ずどれも高評価が付く。二位以下のレビューに対し桁が2つ違う異常な投稿数。何やらバイアスのかかった連中の集中攻撃の匂いがという気まで起きてくる。批評はいいです、しかし作品や個人をただ貶めるような言葉の羅列は如何なものか?
確かにこの作品は、表現や説明の極端な省略の中に、行間の中に、観客それぞれの想像の翼を拡げる余地をあえて多く残した作り方をしている様に思います。ジブリアニメ作品としては異例の、しかしそれ故の大人のための作品。
生きる事の経験が重なるほどに、心の引き出しが多く、広く、深まるほどに、作品の味わいは様々な想いと余韻をあなたの中に静かに拡げていく、たった一度の鑑賞でお終いにするのでなく、これは幾度も観てそして幾度も読む映画なのだと思えます。
これから観ようかどうしようかと迷っている方は、過剰な口撃の言葉には惑わされず、それこそ今ある貴方の曇りなき眼で鑑賞し、レビューを載せる時には、きちんとした言葉で批評してもらえたらと思います。
そして今は一刀両断に切り捨ててしまっている人達も、5年後、10年後、20年後の自分でもう一度この作品に向き合ってもらえたら、きっとまた違う味わいをこの作品に見出すことが出来るだろうと、自分はそう思います。
美しい大人のファンタジー
戦争を賛美も糾弾もせず。ただ淡々と人間愛と飛行機、そして大空への見果てぬ憧憬を描いた正しく宮崎駿の最高傑作。
美しい映像と美しい音楽。
オープニングのノスタルジックな田園風景とバラライカの奏でる切ないトレモロ‥‥。
名作とされる映画には、やはり名曲は欠かせません。今回の映画は久石譲の音楽が素晴らしい相乗効果を与えています。
(毎回素晴らしいのですが今回特に)
封切られたばかりの新作なのにすでに不朽の名作のような雰囲気を漂わせているのは、映像と音楽の素敵なマリアージュのせいでしょう。
カプローニとの夢での邂逅シーンは非常に重要で物語の骨格と言っても過言ではないと思います。主人公二郎の声に関しては私は違和感なく聞けました。逆に見事なキャスティングだと思います。理系の人間はああいう抑揚の無い言葉使いするし、じじくさい声という批判もあるけど昭和初期の人間は今よりも老成しているし、特にインテリゲンチャはあんな感じの声のトーンだと思います。とにかく泣ける映画。ある程度人生の年輪を重ねて仕事、恋愛、結婚、子育て、最愛の人との別れ…。などを経験した人間が見れば間違いなく感動します。確かに子供向きとは言えない作品ですが全て理解出来なくても色々なシーンや言葉、音楽が必お子さんの心に刻まれると思います。是非ご覧下さい。
きれい
戦前の日本の風景をきれいに描いています、絵の美しさはさすが宮崎駿でした。
宮崎氏、最初で最後の恋愛アニメとなるでしょう。
小さい子が見たいと言っていましたが、高学年からオススメです全編ほぼストーリーなので小さいお子さんには理解不能でしょう。
思っていたより飛行シーンが少なかったのがとにかくマイナスでしたそこには宮崎氏の老いを感じます。
堀越二郎氏の思いや生きざま背景をよく描いてはいると思いますが全体的な評価は普通ですね、オススメではないです。
風立ちぬ
監督が自分のアニメで初めて泣けたと言うので期待して観に行きました。
あれっ、この主人公のセリフの棒読みは何? 抑揚が全くないじゃん。
当時の東大出のエンジニアってあんな感じだったの?
タバコばかり吸ってドイツかぶれで、唯一最後の主題歌が昔のユーミンの声だったので懐かしく思えただけ。
ゼロ戦の設計者が主人公とは言え、特段戦争を美化していないので韓国メディアの対応に驚いた。
僕は、エンターテイメントとしての娯楽として映画鑑賞してるのでがっかりでした。
ウォーキングデッドのDVD見よっと、、汗
いい映画だと思います
試写会での前評判やWEBでの書込み等、色々ありましたが…、
うん、面白かったし、いい映画だと思います。
関東大震災の映像表現や風の描写など「さすがジブリ映画」って唸ってしまいました。
庵野監督の声優ぶりもトトロの糸井さんを思い出しましたが、朴訥(ぼくとつ)として(たまたまかもしれませんが)飛行機の設計エンジニアである理系の主人公をうまく表現できたんじゃないかと思っています。
ただいつものファンタジーなジブリ映画でのワクワク感は期待しちゃいけない、と自分ではわかっていますが、心無い方から「退屈な映画」って酷評されないかちょっと心配でした。
『紅の豚』同様、大人のジブリ映画って感じで満足でした。
夢と葛藤と
素晴らしい映画でした。
カプローニさんと夢での対話がまずグッときます。
子どものころ、夢で憧れの人からアドバイスをもらったことのある人にはグッきたでしょう。
わたしはきました。
あくまでも夢を叶えるために力を尽くすストーリーに徹底した(しすぎた?)ところが、賛否わかれる結果となったかもしれませんが、
わたしはそれがすべてだと思いました。
それがこの映画の良さです。
そして、彼が夢を叶えるためには、愛する人がそばにいなければならなかったというところは、
非常に人間的で好きです。
だから彼は全然完璧な人間ではありません。そこがいいのです。
夢を叶えるということは、ときに非常に利己的でエゴである場合があります。
その葛藤と切なさ、悲しさを優しく包み、いわば自分の分身であるカプローニさんが、主人公に生きろと投げかけるラストを観て、
主人公は自分を肯定することができたのかなと思いました。
マイナス0.5は、主題歌です。
大好きな曲なんですが、
やっぱり詩の内容がちょっとずれているのがどうしても気になりました。
しかし、もちろん良かったです。
自己実現はどんな状況でも謳歌されるべきでしょうか。
宮崎駿監督のファンです。しかし、中国人としてこの映画に唖然しました。主人公の堀越二郎さんは、20年進んでいるドイツに必死に学び、そしてそれを超える飛行機を作りたい夢を抱き自己実現に向けて頑張っていたこと、菜穂子さんとのラブストーリーは、単純ではありますが、美しい色彩がのジブリ作品として楽しませていただきました。
しかし、画面に充満する日の丸戦闘機をみて堀越さんの職業観を疑います。世の中に無作為な堀越さんがいたら戦死する被害者が少なくて済んだのではと思います。エンジニアは凛とした生きるポリシーが必要ないのでしょうか。宮崎監督の生きねば!は蒼白に見えます。これが日本人が誇る職人気質かと残念な気持ちが胸いっぱいです。身近な菜穂子さんを愛せても爆弾を携行する戦闘機を作る矛盾な人生は特別な時代にこそあり得たと思いますが、数十年後、わざわざそれを作品にして何を伝えたいか監督の5年ぶりの待望の作品としてあまりに貧弱です。無条件で職人気質を賛美するものではありません。同様にポリシーがないジブリも受け入れがたいです。
素晴らしい作品でしたよ。
良い作品ですよこれは。
切ない感動とでも言えばいいのかな?ラストの方なんかボロ泣きでした。
この映画を観る時はハンカチをわすれずに。
後、時代背景がどうの反戦が書かれていないとかそんな否定的な意見の方がおられますが、単純にラブストーリーとして観ればいいんですよ。
難しく考えて観る必要は全くありません。
最後に庵野秀明の起用について。
最初、何故この人なんだろうと思っていましたがこの主人公には素人の庵野が合っています。下手に役者(俳優か声優)に頼むと役を作って演じられてしまうから堀越二郎の薄情な面が出せないとでも思ったんですかね。
夢と愛
この映画を一言で表すと、夢と愛に生きた男の物語です。
多くの人に見て頂きたい映画であり、本当に良い映画だと思います。
映画という短い時間の中で これだけ感情移入ができたのは久しぶりです。
ジブリ作品特有のファンタジー要素はなく、物語はたんたんとしています。夏ではなく、秋や春に見たい映画という印象です。
主人公である堀越次郎は、純粋な男であり、誰からも好かれるタイプの人間です。
そんな彼が、かつてたまたま知り合った女性、奈緒子と恋に落ちます。
しかし、彼女は不治の病気に侵されており、限られた時間しかありません。
美しい飛行機をつくるという夢にかける時間と奈緒子と過ごす限られた時間、彼にとっては、どちらもかけがえのない時間であることは、映画を見ていてとても伝わってきました。
もし、私が同じような状況におかれたら、仕事なんかやめてずっと妻の元にいるんだろうなと思いましたが、次郎は、仕事(夢)にほんの少し多くのウェイトを置いてるのかなと思い、もどかしさも感じました。
しかし、そんな次郎のことも奈緒子は理解しており、わがままなどは言いません。この映画からは、お互いの本当の愛を感じました。
また、友人である本庄との素晴らしい友情も、彼らの発言からかいまみることができます。発言に気を配ってみてみてください。
純愛や夢の素晴らしさを体感することがせきますよ!
私はモンスターズユニバーシティとどっちを見るか迷ってたんですが、こっちを見てよかったと思っています笑
理想と現実
今まで「未来少年コナン」など、たくさんの宮崎作品をリアルタイムで見てきましたが、
一番宮崎監督の考えがストレートに表されているように感じました。
宮崎監督の全ての作品を一から観て見たくなりました。
風立ちぬ
時代背景は、大正から昭和の終戦まで。
何故、関東大震災からスタートしたのでしょうか?
テーマは、恋愛?夢(飛行機を作る)?
僕らの世代は、「ゼロ戦」の優秀さを親から教えられて育ち、「ゼロ戦」や軍艦のプラモをよく作ったものです。
この映画のテーマが僕には良く把握出来ていない。
単純な恋愛ドラマではない。しかし、夢を追う者(飛行機の設計者)と夢を利用する者(軍隊⇒戦争、帰ってい来ないパイロット、敗戦)のギャップを単に描いたものでもない。
少年老い易く、学成り難し⇒才能(芸術家も)を発揮できる期間は10年
今を本当に生きてるか?
終戦から68年目の今年、今、戦争を振り返らなければならない?!
憲法9条を改正しようとしていることへの半鐘、警笛?
でも、エンディングのユーミンの「飛行機雲」がもの悲しさを誘う!大学生の頃によく聞いていた。
でも、飛行機雲は、ジェット機でないと出来ないのではないっけ?
それから、宮崎さん飛行船を思い出す。あるメーカーの景品に紙で作る飛行船があって、中々細かいとこまで良くできていて、10時間くらい掛けて作ったのを思いだした。
最後に、「庵野さん」声優に向いてないと思おう!「へた」と僕は感じた。
以上、今日観てきた映画の感想
ビミョウ
メッセージが「生きねば」なのに、主人公が苦労して生き抜こうとしている緊迫感が全くない映画。
美しい飛行機を作りたい、という夢を追い続ける姿勢は素晴らしいが、夢を持つことさえ許されぬまま死んでいった若者たちが大勢いた時代。飛行機の美しさに魅せられてばかりいる主人公の姿は能天気にさえ思えてくる。
ヒロインもどこが魅力的なのかわからない。愛情表現が妙に欧米的。あの時代の日本女性ならば、働く夫の背中を黙って見つめていたはず。仕事中の夫に、手を握り続けるよう懇願する姿にむしろ白けた。
全体的に説得力がない作品。
もう一回見たい作品
たぶん、この作品は一度見ただけで全て理解できるものではないと思います。また一人一人、感じかたも違うと思います。そういう意味でも、難しい作品なのかなと思います。もう一度見れば、もっと何かを感じられそうな作品です。
天空の城ラピュタや、千と千尋の神隠しのように、夢をいだけるようなファンタジーとはジャンルが違う作品です。しかし、これらの大作と方向は違えど、その大きさは同等だと感じました。
火垂るの墓が名作と思う人は必見かも?
映画館で見たあとに久しぶりに心が不思議と満たされました。
確かに、今までとは違う異色な作品だと思います。しかし、また今までのジブリ映画で感じるものとは違う大きく新鮮なもので、満たされると思います。
ちょっと退屈
ちょっと期待して朝一番で行きました。
平日で早かったせいか空いていたのでゆったりと座ることが出来ました。
最初は動きのある場面で「おっ」と思ったのですが、それ以降はこれと言った動きや引きつけるものもなく、数人いた子供達も途中で退屈してしまったのか声を出し始めました。
主人公のせりふの言い回しも単調で感情が掴めません。(声優さんが下手?)
終わった後も作者が何を言いたかったのか私には全く分かりませんでした。
アニメなので子供達へのメッセージという部分もあると思うので、ゼロ戦を作るまでの話ならもっと戦争の悲惨さを掘り下げても良かったのではないかと思います。
せりふの中と場面でほんの少し出てくるくらいでは子供達には理解できないと思います。
ただ、昔の様子などはきちんと描かれていてその点は良かったと思います。
じわ~んと感動しました
なかなか大人向けの渋い映画だと思いました。
9歳の娘にはちょっと難しかったようでした。
私も途中、中だるみで眠気が襲ってきましたが、
最後のところでじわじわと感動しました。
最後のエンドロールでは涙でぐちゅぐちゅになりました。
ああゆう、感動の仕方は初めてですね。
なんだか不思議な感じですが、
多分、本当にいい映画は、
観終わった後にぐいぐい心に迫るのかもしれません。
観終わった後の後味がとてもいいので、
家に帰ってからも娘と、
「いい映画だったね」
「ちょっと難しかったけど、よかった、また見たい」
と語り合いました。
関東大震災の部分や最後の壊されて飛べなくなった飛行機の残骸の部分など
忘れられないシーンが多かったですね。
やはり、宮崎駿は天才ですね。
難しい
話が単調で私の感性には響きませんでした。
一緒に見た妻と中学生の息子は昔と今の違いが良く分かったと言っていました。
私はラピュタやサマーウォズが好きです。
動きのある映像でないと合わないみたいです。
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