風立ちぬのレビュー・感想・評価
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何故ここまで評価が低いのか・・・
何故ここまで評価が低いのかが、わからない・・・。
私もこの映画の主人公は、「宮崎駿監督」そのままなんだと思う。
空に憧れて(「アニメに魅せられて」)、
言葉も人の愛し方も不器用で(結核にタバコとか)、
それが戦争の為の、殺戮兵器であっても、
夢を追いかけ続けた、男の話。
この映画のキャッチコピー「生きねば」
多分、本当は「生きろ」と伝えたかったのでは?
でも「生きろ」はもののけで使ったので、使えない。
「生きねば」と考える人は主人公、この主人公は
実は、宮崎駿であって、宮崎駿ではない。
「夢を追いかける主人公」は、私たち自身なのではないのかなぁっと。
自分や他人まで犠牲に出来る、がむしゃらになれる夢が、
私にはない。
宮崎さんは、私たちすべての人に
「生きるとは、夢を追いかける事」っと伝えたかったんではないかな。
変な表現で悪いけど・・・
私は、劇中で亡くなる菜穂子もまた、宮崎駿監督なんだと思った。
「夢を追いかける主人公(私たち自身)に「生きて」と
「夢を追いかけ続けろ」と
言いたかったんじゃないかと、思っている。
私はこの映画を見て、夢の持てない自分を恥に思い、
自分の夢を考え始めている・・・。
老巨匠の描いた壮大な言い訳
変に政治的な意味のある作品でもない。
純粋な愛について描かれた作品かと言うとそうでもない。
美しいということについて描かれた作品というのもそれも違っている。
美しいというのは一番近いがそれだけではない。
この映画は、宮崎駿のクズ宣言である。
僕は自分の好きなものにしか興味がありませんという宣言だ。
そしてその好きなものすら捨てて生きてっちゃうクズなんですっていうそんな最低なクズ宣言だ。
自分が結局いちばん好きです。そんなもんなんです。あなたたちもそうなんでしょ? 日本人みんなそうじゃん。
俺だけじゃないよね。色々に言われるけど、俺そんなに立派な人間じゃないですから、何をしても破綻してるから。立派に見せるのだけは得意だけど、ホントそれだけだから。
ごめんね、ごめん。っていうのがこの映画だ。
左や右からその思想を褒めたりけなしたりするのはもう既に感想としておかしいし、そいつは頭のねじがとれてる。
主人公に感情移入できないからダメというのは感情移入型の映画に慣らされすぎているだけで、実はこの映画の構造は外から神の視点とも言うべき場所で映画を覗き込むタイプの昔の映画なので批判に相当しない。
明日に生きる勇気をもらったとかちゃんちゃらおかしい。
クズの俺は生きるしかないという宣言の作品で勇気をもらうのは自分がクズだって認めているようなものだ。
違う違う。そういうことではない。
この映画の根本にあるものは、クズな俺わかってよ。わかってくれよが本質なのだ。
天才だとか言われながら、それにこたえなければならなかった男の、どうにか天才を演じなければならなかったひとりの男の物語だ。
でも天才じゃないって本当は思ってる。自分ではどうにもできない。だってロリコンだし、おっぱいの大きな女の子が大好きだし、戦争も戦闘もロートレックもマグリットも長野も日本も母親もみんな大好きなのだ。
そんなひとりの老人が愛するものを今回ばかりは捨てた。燃やした。愛するが故に捨ててしまった。というか壊してしまった。あいしているけれど破壊してしまったというのが正しいのかもしれない。
人間は愛しているものをときに壊してしまう。
破壊するということはそういうことなのだ。
破壊するということを誰か止められるのか。止められるというのは普通にみんな止められると考えるのかもしれない。けれどもそれを何かしている。
敢えて言うのならば、母親と姦淫をしながらその母を殺してしまうという暴挙。70すぎた爺さんのやることではない。
やりたい放題なのだ。死んでくれてありがとうとは、またなんともはやである。
ご都合主義も甚だしい。しかし、それがいい。
それこそ宮崎駿であり、今までの宮崎駿はそれはそれなりにどの作品にも断片的にいるにはいるが、そうではなくて本当にこれが本人である。
宮崎駿の本当の姿が嫌いなやつは見なくていい。
それだけのものだ。
おれこんなにクズだけどいいのかな?って思った。
俺もクズだ。でも世界に冠たるアニメーションの巨匠が自分はクズだと言っているんだから、私たちがクズでないはずがない。私たちは生きるごみのような存在であるということをこの映画が証明してしまった。
女性には合わないかもしれないという人がどこかにいたが、そうかもしれない。
それはメカモノだからとかそういうわけじゃなく、男向けの映画だからだ。
男はみんなこんな風に思っている。
そしてそれを開き直るということが出来ずにどうにかなってしまっている。
このていたらくにある絶望感、それでもなんとかどうにかこうにか。
そんな映画だった。
あ
作品じたいはドキュメンタリーぽく、大まかな内容も目新しさもなく、類似した話も多数あると思いますが、庵野さんのあまり上手とはいいがたい声優ぷりが、賛否ありますが私的にはあの感情が表にみえずらく、無機質なたんたんとした口調が、情熱的で求愛的な部分とのギャップもありとても良かったかなと。
期待度による満足度の変化
ジブリといえば、となりのトトロやナウシカ、ラピュタ等夢溢れる作品ばかり。
風立ちぬには過去の作品のようなファンタジーはないだろうと、私は期待せずに鑑賞しました。
期待度が低かった分、映像は綺麗で音楽は素敵で、二郎と菜穂子の真っ直ぐなキャラクターに心惹かれましたので、満足しました。
内容は飛行機を作り続けた男性の話、とまとめらる気もします。期待度が高かった友人の評価は高くなかったです。
楽しめるとか面白いとかなかったな。
気持ちとして残ったのは、少しの切なさと虚しさな気がします。
鑑賞した次の日もふと思い出したりするので、印象に残る映画なのかも知れない。
美しさをポケットの中に
青春への想いや、何かを作って壊す欲望や、他にも色々なまだ言語化していない気持ちとも呼べないような思想を、磨きに磨いた末にできた芯だけを集めたような映画。
それらが淡々と、美しく並べられて、観客はそれを見ているだけで圧倒される。
画面からはみ出しそうに動く主人公やヒロインを、眺めているだけで心が激しく揺さぶられる。
俺がいつか見てみたかった映画はこれだった。
それくらいの映画でした。
宮崎さんのための映画
戦闘機好きや
仕事人間の方(特に男性)は
面白いんじゃないでしょうか??
(あとジブリ信者の方。。)
私は主人公の薄情な面も映画の内容もあまり好きではありません。主人公の庵野さんの声も違和感しかありません。ここを評価する人の気持ちが理解できない。。
(プロの声優さんから選んでほしいです、、)
どうも堀越次郎さんのお話と恋愛のお話を無理やりつなげた感が否めず、、
結局どちらも描ききれていない
非常に中途半端なお話だと感じました。
時間がなかったのかやっつけ感がすごい出ていました。
また、誰に向けての映画かもわかりません。
脚本が中途半端な上に夢物語でファンタジー色も強い。大人向け、として逃げることもできないと思います。もちろん子供向けでもないですが、、
期待が大きかった分、
映画館で鑑賞中、時間がとても長く感じました。早く映画館を出たいとさえ思いました。
感動もしませんでした。
上映終了後、ポカンとした人の多いこと、、
普段から映画を沢山見ている方には
色々目に付く点があったのではないでしょうか。
確かに監督の引退は悲しいですが、
今回の作品は、ナシです。
好みは人それぞれですが
世間の高評価が謎です。
本当に厳しいことを書いているのは
自分でもわかっているのですが、、
トトロやラピュタ、ナウシカなど
監督にしか描けない素晴らしい作品が
もう出てこないのであれば
後輩育成を頑張ってほしいと心から願うばかりです。
映画を鑑賞した駿さんが泣いていたのはどういった気持ちからでしょうか。。
これが引退作品でよかったのでしょうか。
本当に監督が作りたかった作品に仕上がっていたのでしょうか。。
色々と書いてしまいましたが、
絵や動きはさすがのジブリクオリティ、
ユーミンの主題歌が素晴らしいとゆうことと
宮崎監督今まで素晴らしい作品をありがとう
とゆう意味で星★2
改めて昔のジブリ作品の素晴らしさを感じた作品となりました。
勝手に星5点で評価
ストーリー ★☆☆☆☆
キャスト ★★☆☆☆
また観たい? ☆☆☆☆☆もう見ない
DVDは買う? ☆☆☆☆☆買わない
単なる夢オチ
予告編だけの方がいい。夢なんだか、現実なんだか、何の話なんだか、風立ちぬなんだか、零戦なんだか、関東大震災なんだか、戦争なんだか、ドイツなんだか、飛行機なんだか、、、ジブリじゃなければ、ボロクソだと思うけど。
壮絶な潔さ
レイトショーで観賞後、台風接近で大雨だったためか、壮絶な映画として記憶に残ってしまったようだ。
劇中、主人公は一切と言っていいほど迷っていない。
唯一迷っていたのは避暑地でのシーン。そこで再開したヒロインにより、また迷わなくなる。
鈴虫寺のお坊さんが言うには、「現代人にない凛とした佇まい」だそうだ。
なるほど、お坊さんは表現が素晴らしい。
ヒロインもまた、迷わない。
自分の生を見つめ、できることを凛として受け止め、行動に移す。
成せばなる成さねばならぬ、何事も。
何かを成すために必要なものは、なによりもその決意だと思う。戦争というものが一時的かもしれないが、人を堕落からすくい出し、美しい実直さを与えたのかもしれない。
僕らは戦争を知らない。わかっちゃいない。
そんな僕らに宮崎監督というおじいさんは、時に腹をくくった彼の時代の人々の生きざまを伝えようとしたのではなかろうか、と僕はそう感じた。
タバコがどうだとかそんなことしか感じられなかった人は本当にもったいないと思う。
風立ちぬ
主人公の声優が残念で仕方ありません。堀越二郎の人柄を表現するために、プロよりむしろ素人のほうがイメージに近いと考えたのだろう想像しますが、プロに演出してボクトツさを求めるべきだと思いました。また、飛行機の美しさ、特に最高傑作のゼロ戦の美しさが表現されていません。アニメの表現力を駆使して、大空を自由自在に滑空するゼロ戦を見せてくれるものと思っていました。背景などリアルで美しく描かれていただけに残念です。戦後民主主義世代の宮崎さんにとって、この時代の物語を描く限界でしょうか。
ただ、一緒に見た友人は高評価でした。
矛盾との接点
「風立ちぬ、生きめやも」
この物語は堀越二郎が生きた人生の一掴みを描いたものです。
彼の生きていく上で体験すること、感じるものが第三者の視点から描かれます。
それは現実であったり、夢であったり、メタファーであったりと
多くの状況を用い、巧みな描写によって語られます。
そこからみえてくるものに、なにかを感じずにはいられないと思います。
無理やりに一言に押し縮めるのならば「小説のような映画」といったところでしょうか。
イメージ悪くしないでくださいね(笑)
この映画を観て本当に感動いたしました。感じたことのない気持ちになりました。
アニメーション映画でよくもここまで丁寧に描写できたものです。
それにしても宮崎駿監督作品はどこまでいっても彼のものでしかないですね。
「ジブリ」という言葉で十把一絡げにまとめることはできませんし、やはりどこか新しさを感じます。
彼の映画の人間の描写も本当に上手だと思います。
その人らしさというか、はっきりと1人の人間であることを認識させてくれます。
良いところも悪いところも含めて。
本作でもそれは十分なほどに描かれています。
ただなー。なんで庵野さん使ったんだろうなー(笑)
声が低いよw
でも自然と気にならなくなるのは
ストーリーと画に不思議な魅力があるからなのでしょう。
本当に観て良かった作品でした。
この作品からそれぞれが受け取るパズルのピースは
ゆっくりと「自分」の中に沈殿し、長いときを経て予言のようにささやいてくるでしょう。
そんな気がします。
以下ネタバレです。
この作品で初めて涙がつーっと首まで流れました(笑)
いやー、あんなに静かに泣いたのは初めてでした。
効果音に人の声使っていましたね。
地震の描写すごかったなー。
地割れと人の吐く息ですーっと。
んで、地面を波のようにゆらす。
観てるこっちも動いちゃいけないってな感覚でした。
では中身へ。
菜穂子さんの不憫な描写は心をえぐるようでした。
最期なんて切なすぎますよ。
自分の死が近いのを分かって綺麗な所だけを見せて自分は去る。
思い出しただけで、、、ああ、やるせない、なんてやるせない。
話の時系列は逆になりますが他にも
山で毛布にくるまりミノムシのような姿で並べられている療養シーンや
家で病気で寝込むしかなく二郎の帰りを待つだけであり
しかも化粧して健康的にみせようとまでするなんて。
もうホントに観てられませんよ。うぅ、、、
でもここで、二郎ひどいぞ!と実際そうではありますが責められない部分もあります。
彼の仕事、そして夢のために。
もし辞めていたら菜穂子さんは怒ることでしょう。
彼女の父も、本庄も、会社の人間もしつこく介入してくるに違いありません。
また時代のこともあるでしょう。
そんなことになってしまってはますます居場所がなくなってしまいます。
そしてなにより、仕事をしているときの顔が好きと言ってくれる菜穂子のためにも。
でもいくら頑張って成功したところで菜穂子さんが幸せになるわけじゃない。
矛盾。
ドイツで本庄が言っていたこと。
「貧乏な日本が飛行機を持ちたがる。矛盾。」
「仕事のために所帯を持つ。矛盾。」
ここがこの映画が言いたかったことなのではないかと個人的に思いました。
矛盾。この世は矛盾と不条理に満ち溢れている。
論理的なものごとより、そうでないものの方が多い。
それにいくら論理的に正しかろうが割り切れるものもそう多くはないということ。
自分と矛盾の妥協点。あるのかなー。
僕はラストの場面でもこのことを感じました。
飛行機に乗りたかったけど、近視ではなれない。
でもカプローニさんが教えてくれた。
設計士は夢を形にするのだと。
しかし、今一度見てみれば
空を飛ぶために作った飛行機は戦闘に使われて
たったの一機さえ飛んで戻ってこない。
夢の残骸によって血塗られた丘の上に二郎は立つ。
夢は彼が走る方向とは逆に失落の一途へ向かった。
菜穂子もいない。これがここまでやってきた結果なんだと彼は知る。
でもここに救いがありました。
彼のここまでに対しての報いなのでしょうか。
カプローニさんが菜穂子さんに会わせてくれました。
彼女のたった一言「あなたは生きて。」
矛盾を生きる中でどこかあたたかいところに手を置けるということ。
春の陽だまりのようなあたたかさ。
昔も、今もそれは菜穂子さんでした。
本当にあたたかい愛です。
二郎さんをみて自分もこの先こんな日が来るのかとも思いました。
いつか自分の生きた道をふと振り返ることがある。
突然、自分のやってきたことがなんなのかということに気がつくときがくる。
(それは宿命的に事後にしかわからないものであると思います)
そのときにふと、この映画が思い出されるような気がします。
本当に観て良かった。
また視聴回数を重ねるごとに新たな発見を予感させてくれます。
とってもいい映画でした。
妄想力
なんというかモデグラの時の趣味の妄想漫画がこうまでなるかと驚いた。なんというか枯れてるのに生気に溢れてる。
不思議なものを見たよ。
「崖の上のポニョ」より数倍振り切ってる。
宮崎駿の遺言と鈴木Pが言うのも頷ける。そんな1本だった。
ジブリ最低作(声優)
ジブリの声優軽視はこれまで我慢できたが、今回の主人公の素人ぶりは感情移入することを拒否するかのようで、耐えがたい。主人公にはしゃべってほしくないと開始早々思った。監督は何を考えて庵野氏を起用したのだろうか。絵や他の声優などは自然に受け入れられたのでつくづく残念である。
音楽が良かった
宮崎監督は脚本を先に完成させないまま、映画を作り始めると聞いていましたが、まさにそんな感じでした。
沈頭鋲という単語を初めて聞いたので家に帰って調べるまでどんな物なのか分かりませんでした。
人の声で効果音をつけているというのが凄いです。よく聞けば確かに人の声だと分かるところもありましたが、汽笛の音はリアルで人の声とは思えませんでした。
予告で使われているシーンが1番良かったです。
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