「監督とは同い齢」きっと、うまくいく マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)
監督とは同い齢
ブッ飛んだ展開。次から次へと起こる事件。お約束の、ちょっとめんどくさい歌と踊り。全部あり得ないけど、けっこう許せる。
で、予定調和のハッピーエンド。やっぱり、そうなるよね、って部分と、予想を微妙にはずしてくる部分。そのバランスが、ちょうど良い塩梅なのかな。見終わってみれば元気が出る、って感じ。
ただその裏には、過当な教育競争、カンニングの横行、学生の自殺、貧富の差、拝金主義、世間体、権威主義など、インド社会が抱える問題が、そこかしこに顔を出す。それらに抗う思いが、インドの若者の共感を呼んだのだろうし、日本人にも説得力をもつのだと思う。
ところで、はしばしに『アメリ』を感じさせる表現があったような。ジャン=ピエール・ジュネへのオマージュなのかな。思い過ごし、じゃないと思うけど、どうかな?
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