劇場公開日 2013年5月18日

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「久しぶりにパワフルで、楽しさ全快エンタメ映画に出会いました!」きっと、うまくいく Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5久しぶりにパワフルで、楽しさ全快エンタメ映画に出会いました!

2013年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

やはり、流石はインド映画!本当にこの作品は、楽しかったの一言に尽きます!
2時間50分という長尺にも関わらず、飽きさせずに魅せてくれました。
そして、映画のエンドクレジットが終わった時、私は一人でこの映画を観ていたのですが、私の座っていた席の2~3席横に座られていたビジネスマンの方と目が合って、思わず面白かったねとお互いに笑いを吹き出しそうになってしまいました。とは言っても単館系の映画館での事ですから、お互い常連客なので、何となく見覚えの有る方でした。
映画館で映画を観る楽しみの一つはやはり同じ空間を共有し、同じ様に感動を分かち合えると言うところにもメリットが有ると思う。
例え、自宅の上映環境をブルーレイハイビジョンで大型画面にして映画を観たとしても絶対に、映画館で観る映画のようには楽しめないのです。映画館でしか、味わう事が出来ない、感動の共有と言う空気を人は感じ取る事が有ります。そう言う時は、映画館に来て観て良かったと言う感動がありますよね。
そう言えば、嘘か本当かは知りませんが、インド映画はその殆んどが、長尺な映画です。
その理由は、冷房のよく効いた映画館で暑さを凌ぎ、涼む目的で映画を観る人達も大勢いると言う事で、映画が長尺らしいのです。短い映画では長く、涼んでいる事が出来ずに、直ぐに映画館を退館しなくてはならないので、観客からのクレームが付くと言う話を聞いた事があります。と言う事は、逆に映画制作サイドでは、いかに大人数の観客達を同時に楽しませる映画を制作する事が出来るかが、映画を制作するポイントになる訳だ。
だからインド映画の根底には、笑って楽しめて、そして少しだけ、ほろっと涙出来るような、物語が生れるのですね。まるで、寅さん映画のようですが!
大衆娯楽要素を主軸にして制作するので、観客の心を捉える事には長けているわけだ。
だからこそ、登場人物のキャラクターもしっかりと練り込み、社会風刺などの要素も沢山盛り込み、ユーモア一杯で楽しく笑わせてくれる。

欲を言えばこの映画では、主役の3人仲良しトリオを演じた彼らは演技派で芝居も巧かったし、その上にカッコイイ感じのスターもいたけれど、只大学生にしては、年齢が高すぎた。広いインドの事ですから、若くて、芝居も、歌もダンスも巧くて、しかもイケメン俳優の若い人達も沢山いる事だろうにと、ちょっとだけそこが残念だったかな?
どうせなら、若い女性の観客層を狙って、もう少しばかり、若かい俳優が良かったと考えてしまうのは、野暮な考えでしょうか?それとも、贅沢な注文なのでしょうか?その両方なのかも知れないけれど、この映画の制作サイドはどう考えるのかな?
きっとこんな文句をつけるようでは、映画が伝えるメッセージを貴方は全然理解していないか、無視しているかのどちらかだと、監督のラージクマール・ヒラーニ氏にお叱りを受けてしまいそうだが、これはあくまでも、私の個人的な欲目なのであります!
だが就職や将来の人生設計に悩む、大学生の方には勿論、友情とラブコメ要素を盛り込み、社会風刺もたっぷりのこの映画は、老若男女問わずに皆で楽しめる映画だと思います!

ryuu topiann
KENZO一級建築士事務所さんのコメント
2022年3月4日

昔々、まだ家庭冷房のない時代、郷里の映画館(大火の火元になって消滅)が客寄せで“冷房完備”を謳っていたのを思い出しました。

KENZO一級建築士事務所