凶悪のレビュー・感想・評価
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悪に取り憑かれる
悪に取り憑かれる人っているんだと思う。
これ観てると、本当に思いました。
悪は、綺麗なものでも魅了されるものでも無い。
エグいもの。
言葉は悪いですが、
胸くそ悪い気持ちになりましたよ。
見てよかったです。
彼らの犯罪以上に恐ろしいこと
ピエール瀧、リリー・フランキーが本業の役者以上の存在感。
グロテスクなシーンが多過ぎて、鑑賞を続けるのが辛かった。
老人がいつの間にか消えていて、土地やお金が残っている。誰に看取られることもない人々と、残された金に群がる人々。今の日本社会の、どうしようもない側面の空恐ろしさを描いている。
この映画に描かれるような犯罪は絵空事と片付けたとても、老人の介護・福祉といったものでしか雇用を生み出すことの出来ない地方経済は、ここに現れる犯罪者たちと同じく老人たちを食い物にするしかない人々を生み出していく。登場人物たちの残虐性以上に、この社会的な事実にぞっとさせられる。
非日常的に溢れる狂気に酔いしれる
凶悪に徹底的にこだわった作品と言える。
非日常的なバイオレンス、不気味なキャスト、
複雑な感情の発露が全編通じて感じる。
それでも、ただ単にバイオレンスオンリー
ではなく、何となく頷ける部分があるのは
主人公を通して自分にもどこかしら狂気を
有すると言うことかも知れない。
人を殺すと言うこと。
まるでゲームのように軽く執り行われ
生命への尊厳や大切さの欠片もなく、
ただ感情と欲に取り付かれた狂った人々。
観るだけでつらいが惹かれるのも事実。
最後にやはりリリーさんやピエールの
演技は素晴らしかった。
嫌悪感
しか抱かないようなとっても人を嫌いになりそうな映画。
金のためだけに簡単に人を殺していく様が描かれ、そいつらがのうのうと大金を手にし生活する。
怖いのがこれが実際にあった事件ということ。
人間ていうのは本当に恐ろしい生き物だなと思います。
演者さんが凄く良く演じてくれてるから、リアリティがあります。
「面白い」映画ではない。ただ、ただ震えてしまうような、重い映画です。
ゾンビよりよっぽど怖いww
これが実話とは・・
これが本当だったと見てたら・・ ゾッとしたw
人間じゃない・・
どんなにテンション高い状態で見ても
ブルーになるほどのある意味恐ろしい邦画です
亡くなった方々はこれは死刑にしても浮かばれない・・
ほんと・・イカレおやじ!!
ソッコー死刑にしてしまえ!・・ と思って見ていた人は
私だけじゃないのでは。
俳優さんの演技はかなりいいです。
幽霊やゾンビより人間の方が
よっぽど怖いwww
怖すぎる
会社の夏休み最終日に、嫌な映画見ちゃいました。ショックが大きすぎて、身体が重いです。気持ちも重い。
ありえない凶悪な犯人を、山田孝之が告発したというスッキリしたエンディングにならないところが、怖いです。また、この作品が名作である理由でもあります。
怖いけど。
ハリボテっぽさもありつつ…
怖いシーンではそんなの判別不可能。
目を覆いたくなるような内容では
あったけれど、作品が訴えかけるものは
キャッチできたと思う。
刑務所のガラスのあちらとこちら。
そんなもの隔てるものはないのだ。
わ!残酷な映画!と目を伏せている
私たちは阿呆な顔。
記者がのめり込み取材を重ねる…
わかるわかる…怖いもの見たさと
正義感がたぎってるね。
凶悪な「先生」が「先生」たる所以が
わからない。
お金と言葉を操って人に慕われている様も
見えてこないと「先生」の本当の不気味さは伝わらないのではないか?
誰しも凶悪な一面を持つ
藤井が最後まで、母親を老人ホームに入れるのをためらっていたのは、
自分の追う事件が、子に見捨てられた老人が殺される事件だったからだ。
しかし、いつの間にか家庭は崩壊に向かっていて、洋子と母親は暴力関係にあると知る。
ここから、一般家庭にも凶悪が生まれうるという訴えが始まる。
最後のシーン、藤井は木村と面会をするが、
『最も自分を殺したがっているのは、お前だ』と、木村に指さされる。
ガラスに映り込んだ自分を見て、藤井は自分の凶悪な一面を発見する。
そして、面会室の向う側から、藤井を見たカットがあるが、
その風景は、今まで藤井側から見ていた風景と一緒で、
犯罪者の世界と、私たちが正常と思っている世界が、交換可能であり、
私たちの世界にも凶悪が潜んでいることを感じさせる。
一方、凶悪犯である須藤純次は、人間らしく描かれている。
慕ってくれた五十嵐を苦しみながら殺す演技、その後やり切れない思いで線香をたく演技は圧巻だ。
先生が思い通り逮捕され、宗教に熱心になると、
今までと対照的に、無機質な人となり、逆に気持ち悪く感じる。
狂気をありのまま表現する人の方が正常ではないか、
そんな疑問が投げつけられた様に感じた。
全体を通して、物語の構成が素晴らしい。最後まで見飽きることのない良作だ。
恐ろしいけど見てほしい。
ストーリーは重くて決していい気分になる映画ではないのですが、多くの人に見てほしい。
まずは実際の話というところが、震撼する。
藤井の家庭の描写が不要という意見もあったが、昼間に残忍な殺人犯の告白をさんざん聞かされてあの状態の家庭に帰るというところが、ますます陰気な気分に輪をかけるし、逆にあれほど残忍なことをしている2人の家庭は円満だというところが、何とも皮肉。
不気味な音楽や陰鬱な映像もいい。
リリー・フランキーとピエール瀧が強烈に異常な2人を演じ、
主人公の山田孝之はキャラ的には一見普通の会社員なので、下手するとこの2人に全部持って入れてしまうところだが、これがまた素晴らしい。
11段階に分けたという絶妙な心理状態の変化など、計算しつくされてた上での演技だと思うが、どの映画でも本当にこういう人なんじゃないか?と思わせる演技力はさすが!
凶悪犯2人だけでなく、山田さんの演技ももっと評価されていいと思うし、山田さんにオファーした白石監督はさすが。
若い監督の今後が楽しみです。
僕にもやらせて。
この先生の言葉が怖い。
人が苦しみ、死ぬまでの過程を楽しんでる。
この役を違和感なく演じているリリーフランキーの演技が凄い!
そして優しく頬えむ笑顔が歪んでる。
須藤の脅迫ぶりも心臓に響くぐらい、本当に怖い。こんな人、現実世界にいるなんて考えられない。子どもの前でSEXしたり、焼却炉に入らないから、死体を切り刻んだり。
ほんとに怖すぎ。
そして奥さんと姑の問題はどこと繋がりがあるのかは、謎。あれ本当に必要?
最後の終わり方が、この映画の後味を決めてる気がする!わたしは好き
おじいさん役が・・
本当に面白かったです。
ピエール瀧さんのキャラと奥さんのリアリティが素晴らしいと思います。
秀逸なのはリリーさんですね。
ああいうリアルクズみたいな人間っているんですよね。高校時代、ヤンキー高校だった我が学び舎には数名いました。そのちょっと関わっただけでわかる深入りしてはいけない感、これがすごく伝わってきました。
ラストもよかったです。
ただ!!
途中殺されるおじいさんがちょっと・・
残念でした。せっかくここまでリアルに人物描写しているのであれば、もう少し高齢な人をキャスティング出来なかったのかなあ・・
いろんな意味でスゴイ!
役者もみんな良いし、どんどん事件の真相にはまって行く見せ方や凶悪っぷりが半端がなくこっちも魅せられてしまう。悪人と普通の人の境界線。須藤(ピエールさん)の真っ直ぐ過ぎる性格が憎みきれないとこもあり、人間身を感じさせる。妻(池脇さん)を見て見ぬ振りをしている(山田さん)の態度。ノンフィクションなだけあってとてもリアル。木村(リリーさん)が逮捕されてメデタシの単純なストーリーではなくしたのがまたスゴイ!
オラフと同一人物?!
もう吐き気がするほどのシーンが多々でてきて、本来なら目を背けたいんですが、この極悪人がオラフの人?!オラフの声だと感じさせるところを何とか見つけようと、食い入るように見てしまいました。
そういう視点では、リリーフランキーさんも「そして父になる」とのギャップがすごいですし、同一人物とはとても思えない、豹変する役者さんたちの演技力に目が釘付けになります。
だから、見れるんですよね〜
主人公が正義のヒーローじゃないのがスゴい!!
スゴくない?実話ベースでこんな主人公像の記者出せるって。
別にこれ主人公が普通にドラマ的な正義のヒーローでも成立するんだよね。最後にピエールに騙されたこと知っても、熱くて臭くて中身のない説教すればいいだけで。
そっちの方が悪と凡人の明快な境界が出来て視聴者は安心する。
鑑賞後の不安感はひとえに山田くんの卑怯っぷり、小心なクズさがあってでてくるんだよね。
ピエールやリリーは確かに凶悪だけど、その凶悪さは境界の向こうの理解できない人格じゃなく、僕たちの卑怯さや弱さやクズさのの延長線上にある人格だよと。
構成が上手い
役者が素晴らしい。ピエールさんリリーさん、山田君。いいね。
脚本の構成が良かったな。山田君がのめりこんでいくためには彼と同じ視点が必要になる。
だから、中盤は彼は出ずに回送ではなく事件の流れをドラマでみせていく。
それによってラストに歪みがうまれている。
この歪みがすべて。
しかし、酒を飲ませ続けるシーンは見てられない。映画でもあんなの見たくはない。嘘でもね。見たくないものもあるな。
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