二郎は鮨の夢を見る

劇場公開日:2013年2月2日

解説・あらすじ

アメリカ人監督のデビッド・ゲルブが、東京・銀座の名店「すきやばし次郎」の店主で寿司職人の小野二郎さんに密着したドキュメンタリー。大正14年(1925年)生まれで現在も現役の小野二郎さんが店主を務める「すきやばし次郎」は、「ミシュランガイド東京」で5年連続の三ツ星を獲得し、ヒュー・ジャックマン、ケイティー・ペリーら世界のセレブも訪れる名店として知られる。その寿司に感銘を受けたゲイブ監督が、3カ月にわたり二郎さんに密着。二郎さんの仕事に対する誠実な姿勢や、父を超えようと切磋琢磨する2人の息子との師弟関係などを描き出していく。

2011年製作/82分/G/アメリカ
原題または英題:Jiro Dreams of Sushi
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2013年2月2日

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(C)2012 Sushi Movie, LLC

映画レビュー

4.0 マグロの赤身とコハダが好きです。

2025年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

寿司界伝説の巨人『すきやばし次郎』の小野二郎氏をフィルムにおさめたドキュメンタリー。

寿司といえば、よく誤解されがちに、
「お刺身とごはんをにぎっただけのもの」
っていう定型句で言われてました。
今ではそんな偏狭を口にする人はほぼいなくなりましたけど。
寿司は日本を代表する料理。
このフィルムには食材の目利き、仕込み、そしてにぎり、提供までの工程すべてに日本人らしい完璧を求める心が横溢してます。
とくに仕込み。
ネタケースの中で鎮座している強力な魚介類+焼きもの。
ぼくらを迎え討つべくまちかまえている彼らは、きちんとした仕事をされていないと、どれだけ新鮮でも、そのポテンシャルを発揮できないそうです。
マグロの赤身とコハダが好きです。
マグロの赤身とコハダが好きです!

小野二郎さんといえば、マンガ好きには『美味しんぼ』によく出てきたあの寿司職人さんのモデルといえば、わかってもらえるでしょう。
たしかそっちの名前は「富二郎」でしたが。
捨てシャリ(とった酢飯を桶にもどす動作)を一切せず、たなごころにおさめた一貫の飯粒の数をあて、シャリのCTスキャンで空気の含ませかたを提示した、あの職人さんです。
まだ今ほど『すきやばし次郎』の知名度がなかったころ、飯粒の数をあてるパフォーマンスは、常連のお客さんなんかにはよく披露されてたそうです。
今は、本編のとおり予約3年待ちの大繁盛店ですので、そんなおあそびもやらなくなったでしょうけど。

そんな二郎さんですので、江戸前寿司関係の本によく出てらして、いろんな逸話をのこされてるんですが、おもしろかったのが、
「夕方店の軒先にでると、その日の売り上げがわかる」
という言葉。
腕組みして町をながめてると、気温や湿気から、だいたいの客足がわかる、とのこと。
こちらも、今みたいに予約ぎっしりでないころの話だそうですが、なんか神がかってますなあ。
ご本人の雰囲気ふくめ。

こんなエピソード聞くと、高級寿司をたべなれない分際ではありますが、一度は二郎さんのにぎりを口にしたいなーなんて思ってしまいます。
ぼくらは二郎さんの寿司を夢に見、二郎さんは鮨の夢を見る。
自分、歯医者をふくめたあらゆる予約が苦手なので、きっと一度も足を運ばずに夢で終わりそうですが。
スシローで満足しちゃう貧乏舌のもちぬしですが、志賀直哉の『小僧の神様』みたいに、シュポっと入ってササッとお寿司つまんでスッとお店を出る。
のれんのすみっこでゆびをキュッとぬぐう、みたいないなせを、こんなお店でやってみたいもんです。
そうなったら、もちろん食べてやります。
マグロの赤身とコハダ、食べてやりますよ!

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かせさん

5.0 「継ぐ」ということは

2023年8月17日
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バタピー

3.5 今より先へ。

2023年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

仕事70年以上。
その二郎さんが、まだこの先がある。
頂上を目指してはいるが、そこが頂上かは分からない。
と言うのだから、鮨だけでなく仕事と言うのは終わりがないのだなと感じる映画でした。

単に鮨が美味しそうと言うだけでなく、
見てる時はただただ美味そうなんだけど、
二郎さんやその息子さんたちを通して
仕事の向き合い方を教えてもらえる
映画だったと思います。

なんとなく最初から漂う、二郎さんが亡くなった後の
すきやばし二郎はどうなるのか?と言う不安を
実は初めてミシュランを取った時は長男がほとんど
握ってた。と言う答えで払拭してくれるところは
見事でした。

一度は食べてみたい。

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奥嶋ひろまさ

3.5 映像がかっこいい

2022年8月16日
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ハンバーグ