真夏の方程式のレビュー・感想・評価
全158件中、121~140件目を表示
人の絆の強さが感動的で、見ごたえのあるヒューマン・ミステリー
レビューを書くためにまた見てきました。まだ上映しているというのは、凄いロングヒットですね。東野圭吾原作作品としてもひときわ胸に迫るものがあったので、レビューで紹介したいと思っていました。主人公が科学者だけにトリックを科学的に見破る過程にスポットを置きがち。けれども本作は、理科を嫌う少年と主人公の交情、そして容疑をかけられた家族が抱えてきた秘密を解くなかで明かされる絆の強さが感動的で、見ごたえのあるヒューマン・ミステリーとなったのです。
子供が近づいただけで、アレルギーが出るほど子供が嫌いな主人公の湯川であったのです。けれども科が苦手な小学生恭平との出会ってからは湯川の科学者としてのプライドが顔をもたげ、こいつに科学の面白さを伝えたいと、仕事を投げ出して恭平を実験に誘うのでした。
湯川によれば科学とは「真理へ続く道」であり地図となるものだと恭平に言い聞かせるのです。「すべてを知ったうえで自分の進むべき道を決めるために」役立つ知識だとも。「すべてを知ったうえ」という湯川のポリシーは、恭平に科学への探究心を植え付けたばかりばかりか、恭平の親類で湯川の滞在先となった旅館の経営者家族の哀しい過去と美しい海に絡む秘密を解き明かすキーワードなったのでした。
最大の見せ場となった、湯川と恭平が夏の海辺でペットボトル製ロケットの打ち上げに熱中するシーン。一番遠くに飛べるよう打ち上げ角度を調整して何度もロケット発射を繰り返す湯川。その度にうわぁぁぁと叫声をあげる恭平。少年がキラキラと目を輝かしながら実験に打ち込む姿に感動しました。まるで本当の親子のような湯川と恭平の姿に、ふと「砂の器」で父と子が諸国編行する姿が重なりました。
本来子供アレルギーな湯川にとって、恭平は単なるガキではなく、ひと夏をロケット飛ばしの実験に共に夢中になった「相棒」として接したのではないでしょうか。仕事をサボり、殺人事件の解決のための駆け引きも関係なく、真剣に遊んだ者同士に生じる友情。
この友情が絶妙な隠し味となって描かれることで、ラストで湯川が恭平を励ますシーンが、より印象的なものとなり、映画を味わい深いものにしたのです。
物語は、湯川が海底鉱山資源の開発計画に揺れる町・玻璃ヶ浦の十見人説明会にアドバイザーとして招かれるところから始まります。列車に揺られて玻璃ヶ浦に到着するシーンでは、故郷愛媛の懐かしい伊予鉄道高浜線と終着駅の高浜駅の風景を眺めることができました。
湯川が滞在した旅館「緑岩荘」では、来るときの列車内で出会った恭平と偶然再会するのです。恭平はおばの節子一家が経営するこの旅館で夏休みを過ごすのだといいます。
一方、一家の一人娘・成実は、玻璃ヶ浦の海を守る運動に参加していて、開発計画の絶対反対の立場でした。
湯川が宿泊した翌朝、同じ宿泊客で元刑事の塚原の遺体が岩場で発見される。一見転落死に見えたが、死因が一酸化炭素中毒死。一転して、殺人事件の可能性でてきて、捜査が進むなかで、旅館の一家の秘密が解き明かされていくという展開なのです。
もちろん一家の過去と過去に起こった事件には湯川は関わりようもありません。そのために事件と深く関与させる役割を、知らないうちに事件に関与させられていた恭平が担っていたのでした。
事件の真相はそう複雑ではありません。その分人間模様が深く描かれていて引きつけられます。ただ、殺人事件のトリックに少年が関わってしまうという設定は、なかなかないものではないでしょうか。
特に、成実の父の重治が自首したとき、取調室のマジックミラー越しに、家族の真実を聞かされる成実が泣き崩れるシーンに思わずもらい泣きしました。湯川いわく、「不自然なほど痛々しく、悲壮感さえ漂わせて」成美が海を守ろうとする理由にはもこの秘密と関わりがあったのです。
そんな秘密を表情に出さずにずっと耐え続けてきた重治を演じる前田さんはなんていい表情をするのだろうと感じました。もちろん泣き崩れる成美をリアルに演じた杏も素晴らしい演技です。
成美の泳ぐ海は、美しい海の明るい映像なのに、事件の鍵を握っている旅館一家の過去のシーンは薄暗く、背後に描かれる昔の事件は漆喰の闇のように対比されて描かれました。そんな物語の展開は、とても繊細で丁寧。さすがは龍馬伝の脚本を担当した福田靖の書き降ろした作品のだなと感じました。
それにしても、福山の役作りも凄いものです。9月公開の「そして父になる」では全然違うキャラクターに変身してしまうのですから。こちらも大変感動的な作品で、お勧めです。
日本の映画は優しい。でも、、
映画・ドラマを普段から見ない23歳女です。
普段は劇場で映画は見ない私が招待券を頂いたため、
モンスターズインク、真夏の方程式と見に行ってきました。
演出や自然の魅せ方にとても驚きました。
この綺麗な映像は、大画面のスクリーンで見て本当に良かったと思います。
そして、日本の作品ならではの優しさや愛情などが表現されていて
海外の映画では味わえない暖かさや静けさを感じました。
福山さんへの感情は特になかった私でも、
福山さんの行動、発言一つ一つがカッコよくビックリしました笑
ただひとつ、《?》と思ってしまったのが
どうして小学生が急に家に来て暴れた女を殺してしまったのか、という点です。
そこまで出来るかな~…とか思います。
ちょっと内容に無理があったような気もしてしまい…
と、言いつつ、家族愛に弱い私は後半ボロボロ泣いていました。
切ない映画です。
週末にまた福山さんのファンの母親を連れて見に行ってきます。
もともと杏ちゃんのファンでしたが、さらに好きになりました。
福山さんや杏ちゃんのファンの方はぜひお勧めしたい映画です。
少年は夏が来る度に方程式に出会うだろう
きっと少年は、夏が来る度に事件のことを思いだすことでしょう。その度に悩み、自分の中で解を見つけるべく、方程式に向き合うでしょう。
この作品は、ストーリー中でこそ方程式という単語が使われていませんが、「提示された問と、その解を求める姿勢」に終始していると思います。方程式という単語は、問題(クエスチョンだけでなく、プロブレムの意も含めて)という言葉と等価だと考えてもいいかもしれません。
どうして事件が起きるに至ったか。ミステリにおけるドラマ性は、この比重が大きいものです。しかしこの映画は、前作ともある種同様ですが、起きた問題に対処していく姿勢をドラマとして描いています。
故に、映画内での描写は、問題が提示されるまでの過程にはあまり割かれませんでした。レビューを拝読していると、事件が起きるまでの動機が弱いといった内容のものを何度も見かけましたが、この点はそこに起因しているのでしょう。
難解な解を紐解く、というミステリ性を求めて観れば、少し肩すかしをくらうかもしれません。科学、あるいはそれを含めたあらゆる問題に対し、人はどう向き合うのか――そこに着目すれば、楽しめると思います。
一度ではなく二回、三回と
小説を何度か読み返し、自分なりに映像を思い浮かべ、気に入った会話の遣り取りの台詞を勝手に考えて、鑑賞しに行きました。
物語が進むに従い、場面展開のひとつひとつに意味が込められているということに気づかされ、鑑賞後に再び劇場に足を運びたくなりました。
そして、原作の根底にあるテーマに辿り着かされると湯川先生の目の配り動作、一挙手一投足が気になり、画面を夢中で追ってしまいました。
涙に込められた登場人物それぞれの思いが、更にこの作品の深みを増し、生身の人間から溢れだす涙は、アニメ映画とは比べものにならないことを実感しました。
役者さんそれぞれの演技を超えたものが伝わってきて、無意識に涙が目に溜まっていました。
派手なアクションも演出も無いのに、美しい海の静かな映像から、観客の捉え方はそれぞれに異なっても、何か大事なものを訴えかけられるように思えました。
臨場感は大きめの画面のほうが感じられましたが、テレビドラマの演出が西谷さんでなかったことが今更ながら残念です。
何というか色々考えさせられる。
原作未読 全ドラマシリーズ視聴済
前作の映画も見ました。
結論からいうととても面白かったです。
テレビシリーズのガリレオは謎の事件を実験を通して解決に導く感じでしたが、このガリレオは異彩な話でした。
犯人が明らかになっても、スッキリしないし、何というか不完全燃焼だったかなという印象があります。
その中の家族愛が、元ホステスを殺してしまった我が子を守るために、家族が罪を背負う感じが何か考えさせられました。
その中に少年も元警察官を殺すのを加担するのもあり、このシーンをみた時衝撃を受けました。
真実は知らない方がいい事もある。
知った後どう罪を背負いながら生きていくか
そんな感じがこの物語のテーマに含まれてたと思います。
とても悲しい話ですが、いい話でもありました。
じつに、惜しい・・・
(原作は読んでないが)ストーリー自体がとても良かったし、画も綺麗だったので飽きずに観ることができた。
ただ盛り上がりに欠け、作品としてはもったいないなという感想。
脚本にいちゃもんをひとつ。
終盤、湯川が重治に面会し仮説を語るシーン。
少年を犯罪に加担させたことを、なぜあっさりと言ってしまったのか。
個人的には、このシーンではまだブラックボックスにしておき、
最後湯川が成美に語るシーンで回想とともにネタばらしすれば、
もっと盛り上がったのにと思う。
作品内では成美と重治の号泣シーンがあって、気持ちが切れちゃうんだよな〜。
見かたによる作品
原作をうまく映画化している
ハカセに出会った少年
一応、理系な父である自分は、子ども嫌いなハカセより愛情を注げるか?
奥様にチェックされてしまいました。すべてを知った上で、後は選択の問題。この言葉が色々な意味を持ってきます。
家族愛の形に考えさせられました。
愛する人の血のつながない子供を守る為に血縁関係に有る子供を犯罪に利用してしまう親心・・・
家族を守る為にお互いに打ち明けない秘密・・… お互いが、知らないとの思いこみ… お互いを気遣うあまり、確認しない事実・・・
情報不足や意思の疎通不足から発生する家族を守る為に起こさなくても良い犯罪…
定年を迎えた刑事は、過去の事件の真実を知りたくて調べてはいましたが決して家族の崩壊までは、望んでいなかったと思います。
その事実を知ろうとしない事から起きる誤解と悲劇・・・
愛する家族を守る為の個々の思いと、思いやりが交錯し、家族を守ろうとする個々の様々な愛の形に考えさせられました。
湯川先生が、成実と恭平に語りかけた言葉に深い意味が有るように感じました。
一貫して情報収集の大切さ、情報分析の大切さ、意志疎通の大切さ、それに基づいた判断の大切さを資源問題&環境問題、ペットボトルロケット、家族愛等で表現されていたと思いました。
湯川先生の犯罪に対する冷徹さではなく、人を思いやる人間味が感じられました。
奥深いメッセージが込められていると感じました。
あざとい。疑問が残る箇所が多すぎる。
澄み切った嘘と、煤けた真実。
劇場版の前作『容疑者Xの献身』は鑑賞したが、
実はドラマシリーズはほぼ観たことがない。
『顔は良いけどヘンクツな物理学者の活躍する殺人ミステリー』
という最低限の知識しかない人間のレビューですがひとつ。
『容疑者~』も良い映画だったと思うが、テレビシリーズ未鑑賞の
自分からすると、シリーズの雰囲気をそのまま引っ張ってきたと
思しい部分は物語から完全に浮いていたように思う。
けれど今回はその違和感は殆ど感じず、テレビのスペシャル版
ではなく一作品として、前より纏まっているいように感じた。
前作と同じく派手さはないが、丁寧にドラマを描く姿勢が好印象。
トリック(どうやって)よりも動機(どうして)を重視したサスペンスだ。
旅館を経営する一家と過去の事件との関連がじわじわ明かされ、
互いの抱える想いが明らかになっていく展開に引き込まれる。
そして、主人公・湯川と恭平少年の交流も、
単なる微笑ましい交流では終わらない重さがある。
成長する恭平の姿と、海の開発を巡る争いを通して物語は語る。
自分に都合の良い事実だけを知っただけでは、
その物事を本当に知ったとは言えない。
自分に都合の良い事実だけを守ろうとすると、
必ず他の誰かが不幸になる。
知りたい事実も知りたくない事実も受け止めてこそ、
人間は最善の道を選択できるのだと。
前田吟演じる旅館の主人。
彼の嘘は、愛する家族を守る為の綺麗な嘘だ。
けれどその嘘を守り通す為に誠実な人間を1人殺し、
無垢な子どもにまで罪を負わせた事はやっぱり最低だ。
結果として、愛する家族にさらに重い枷を強いる事になった訳だし。
何よりあの少年は背中に背負ったペットボトルロケットの重さを
一生忘れられないだろう。真実を知る事の喜びと苦しみを。
大きく成長したとはいえ、あんな歳でそれを知らなきゃ
ならなかったのは、やっぱり不幸だと思う。
ペットボトルロケットの中で、波に揺られるあの笑顔。
慕っていた人に騙され、世の中には綺麗な表面からは見えない
醜い事実もあると知った後で、あの子はこれから、
あんな風に純粋に笑えるのだろうか。それを思うとやりきれない。
そんな重い物語だったにも関わらず、観賞後の後味は爽やかだ。
「僕も一緒に悩み続ける」という湯川の最後の言葉が、
これからも少年の心を支えていくだろうと分かるから。
あれが恭平を気遣う言葉であったのは間違いないが、
湯川自身もまた、善とも悪とも分類できない人間について
思うところがあったのかもしれない。
ただ不満点として、
きっかけとなったホステス殺人事件の動機が弱いのは気になった。
自分の出生に気付いて混乱していたとしても、わざわざ相手を
追い掛けてまであんな行為に及ぶのは些か無理があると思う。
それと、真相が明らかになってから、殺された老刑事について
何の言及もない点も気になった。恭平も可哀想ではあるが、
善意からの行動が元で殺された彼にも
もう少し触れてあげても良かったんじゃないかな、と。
しかしながら、良い映画。
良い物事でも悪い物事でも、人は成長できるという優しいテーマ。
見終わってからちょっとだけ心が広くなれた気がした。
綺麗な海や花火も一足早く観られたしね。
〈2013.07.05観賞〉
解いてしまったからには。
タイトルにある、この真夏の方程式をどこで書くのだろうと
思って待っていたのだが、今回はまったく出てこなかった。
テレビシリーズではお約束の、解決前の湯川の数式披露!
アレ?映画版だからか…?とも思ったんだけど(原作未読)
よく考えたら、そういうテーマじゃなかったことに気付く。
解いちゃいけなかったんだ…まぁ解けちゃったんだけど^^;
湯川が真相に近づけば近づくほど、傷つく人間が増えて、
果てはある人物の人生を懸けた行為が無になってしまうかも
しれない事実や、第三者である無垢な少年を巻き込む可能性
まで出てきたりと、いつも強気の湯川も今回ばっかりは…。
話としてはとてもよく出来ている。
登場人物総て、彼らが抱える秘密、それに絡む残酷な真実。
二時間の中に巧く纏め上げ、最後までじっくりと描いた。
前作「容疑者Xの献身」も、非常に哀しい物語だったが、
今回もそれに負けていない。冒頭に描かれる母娘二人の
秘密?が一体何なのか、これが暴かれる中盤~後半あたりで
再度冒頭の場面が映し出される。そういうことだったのか…。
ハッキリ言ってしまうと、事件にあまり意外性はない。
この軸となる家族が抱える哀しい秘密→真実までの道のりは
観客の予想を大きく裏切ることはない。
私は途中でほぼ犯人が分かったし、そこに何らかの理由がある
こともだいたいは見てとれた。
よくある話とはいえ、巻き込まれる子供の未来を予測したなら
大人達の身勝手な選択が選ばせた代償は大きい。
さらに子供の未来に拘るなら、
今作が面白いのは、湯川と絡む少年の存在に他ならない。
冒頭~延々と湯川の行動に絡んで来るこの少年の、愛らしさに
加えて洞察力の鋭さ、ちょっとリトル湯川みたいな^^;単純には
片づけられない子供ならではの超感性というか、そこを湯川が
巧く掬った結果が、親族の事件に加担してしまったことに気付く
少年の今後をさらに不安にさせていく。
解いてはいけないものを解いてしまった代償が、今度はこっち
にまで及んでくるわけだ…。うむむ、湯川先生、大ピンチ。。
な~んにも気付いていない呑気な少年の父親のように、
私たち親は子供の本質(何を考え悩んでいるのか)が見えていない、
そこのところが非常に自分の胸を突いてきて仕方がなかった。
では湯川は、そこのところの決着をどう図り事件を締め括ったか。
なかなか味わい深い(やはり人情編)仕上がりになっている。
まぁ…どんな事情があるにせよ、罪は罪であることは変わらない。
様々な事情を抱えて生きるからこそ、判断を見誤ると危ない。
それぞれが複雑な想いを遺しつつ、美しい景色で幕は閉じる…。
(海底ロケットは良かったなぁ。あんな自由研究、高度過ぎるよね^^;)
まあこういうのもありなんだろうけど・・・
平日の映画館に観にいってきました。
平日はかなり空いていて快適でした笑
また狙っていこうと思います。
さて、今回の映画ガリレオは正直個人的には期待外れといった印象でした。
その理由は、主に中途半端さにあると思います。
メインのテーマは家族の愛とか
その辺のことを伝えたかったんだろうと思います。
でも、そのメインとなる家族にいまいち感情移入ができないままに
終わってしまったという感じです。
まあ、その家族がだいたい犯罪者であったということもあるかもしれませんが汗
そのテーマをメインに据えるのなら、もっと細かな家族の描写を入れてほしかった。
余計とも思えるシーンもあり、退屈とまではいかないものの
もっとうまくできないものかなと思ってしまいます。
また、細かな不自然さも目立ちました。
なぜ、あのおじさんは甥に殺人の手伝いをさせたのか。
なぜ、湯川教授はあそこまで事件解決に前向きであったのか。
あの事件をかぎまわる元刑事は必要だったの?
個々の出来事が尺を取る割りに事件との関係は希薄では?などなど
ロケーションはきれいだったし、
少年との実験の話などいい部分もたくさんあったのですが、
話の根幹となる部分がいまいちと言わざるを得ませんでした。
こんな不完全燃焼な感じになるのなら、湯川vs悪といった分かりやすい構図で
いつもの物理学全快で面白さから事件に取り組み、時に皮肉に笑い
敵とは高度な頭脳バトルといった展開のほうが
観たかったなと思いました。
あと、世間では散々言われてたみたいですが、それでもあの吉高演じる
うざい刑事は続けてほしかったです笑
ドラマ後半は高飛車すぎてこんなんだっけ?とも思いましたが
キャラがなくおとなしい聞き分けの良い刑事は見ると寂しいものです。
まあ福山さんのファンならこれでもか!というくらいに登場しているので
ぜひ観にいってほしいですが中身のほうはまあこんな感じですので・・・
強いて言うなら大人向けなのかな?って感じですね^^;
ちなみに、杏さんが素敵だったのでちょっとファンになりました^^
前回の映画よりはおちるが
良かった~
先日までドラマを見ていた限りでは、気が進まなかったのですが、ご縁があり、劇場で見てきました。
すっごく、良かった!
もしドラマを見て、映画までは足を伸ばせない、っていう方がいたら、「残念過ぎる」って思い、こうして書かせて頂いてます。
とにかく、吉高さんが刑事をしていたのが良かった。ドラマではうるさいというか、うざいというか、とにかく辟易していたのですが、程よいからみで、素直なかわいい演技でしたよ。
コメディー、ずっこけ路線に走っていなかったし。
作品としての完成度も高かったんじゃないかな。最後まで、ひきつけられました。特に湯川先生が「科学の奥深さ、学問を学ぶ意味」を語るところは、胸に突き刺さりました。子供を持つ母なので…
ただ…最後の海に潜るシーン。あれ?福山さん、海苦手だったのかな?って、連れと話していたんですけど???
とにかく、ドラマで「ガリレオ」に怒っていらっしゃる方、必見です。溜飲が下がります。(たぶん)
湯川の気遣い
前作、「容疑者X~」と負けず劣らず
冒頭から(犯人)がわかった人にははすぐにわかったのでしょうけど、
小生はすぐにわからなかった、ゆえに物語をおもしろく観ることができました。
ドラマ版では主に岸谷とのやりとりで話が進んでいくが、
今回はある子供との出会いから始まり二人のやりとりがメインで話が進んでいく。
あれ?湯川と言えば子供嫌いではなかったのか?
その理由が映画を観て行けばわかってきます。
けど、おにぎり包んでいたアルミホイルに携帯入れちゃうなんて汚くないか?w
映画の演出も、しっかりと笑いをちょいちょい入れての、
今回はフレミングの手を湯川がやるのではなくなぜか岸谷がやったり(笑)
数式の落書きも無いし(あの子に渡した自由研究のメモには書いてあったということなのだろうか)。
子供はもらったはいいけどあれを理解するのに学生くらいにならないとわからないのでは?と思ったり。(つまり自由研究にならないw)
けど、海を見たことないと言われて湯川得意の物理学と最新技術を駆使して子供に海を見せてあげて感動させるという(けど湯川には見せてくれないというオチw)
成実に「海はきれいでした?」と聞かれて、(見ていないのに)実に綺麗だったと答える優しさ。
だがそれは湯川が「ある人の人生を歪んだものにしてしまう」と言った後だけに、実に心温かい湯川が出されていて、
ドラマ版とは違ったテイストのガリレオでした。
話は、よーく見たらベタって言ったらベタなのだろうけど、
人と人とのつながり、親と子の関係、心の奥底に長年持っている感情、愛、力強い気持ちというのか
心を揺さぶらされてくるドラマ性。これで事件解決?と思いきやまだまだ話が続いてわくわくさせるという。
フラッシュバックとかしてくれて話を飲み込むのが悪い小生にもよくわかりました。
いやーおもしろかった。
「容疑者X~」と引き続いて、こちらも◎でした。
観てよかった~
”そして(次回は)父になる”、という・・
真夏の方程式
全158件中、121~140件目を表示