メイジーの瞳

劇場公開日:2014年1月31日

メイジーの瞳

解説・あらすじ

「綴り字のシーズン」のスコット・マクギー&デビッド・シーゲル監督が、離婚する両親に翻弄される少女の日常を描いたヒューマンドラマ。ロック歌手の母と美術商の父の間に生まれた少女メイジー。日頃から喧嘩してばかりの両親はついに離婚を決め、メイジーはそれぞれの家を行ったり来たりすることに。ところが、忙しい父はベビーシッターのマーゴに、母は新恋人リンカーンにメイジーを預けるようになり……。原作は「ある貴婦人の肖像」「鳩の翼」などで知られるヘンリー・ジェームズの小説。2012年・第25回東京国際映画祭コンペティション部門では、「メイジーの知ったこと」のタイトルで上映された。

2012年製作/99分/アメリカ
原題または英題:What Maisie Knew
配給:ギャガ
劇場公開日:2014年1月31日

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映画レビュー

5.0 主人公に幸あれと願う

2025年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

メイジーに
都合のいい人間としての振る舞いを求める
生物学上の実の親。

メイジーに
子供として振る舞うことを許容し、
人間として接した青年。

子供は、自立するまで、
庇護のもと生活するしか無い、
その庇護が一瞬外れた時、
ついにメイジーは泣くんですよ。

彼女が最初暮らしている環境の異常さは、
遊びに来た友達が泣き出すところで
印象的に描かれる。
でも、メイジーは気がつかない。

不当なことに対して
真っ当な反応を見せることによってしか
子供はそのことに気がつかない。

その意味で、青年が、
実の母親に対して示した態度は、
メイジーの転換点だった。

将来に亘って、
彼女に救いがあるとしたら、
その一点だと、個人的には思った。

最終的にこの映画を見て、
登場人物の名前を覚えていたのは
主人公のメイジーと
唯一まともな大人だった
青年リンカーンだけだった。

もっと話題になって良い映画でしょう。

架空ですけど、
少女メイジーに幸あれと
願わずにはいられない。

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新米エヴァンゲリスト

3.5 【”自分を愛してくれるけれど、身勝手な両親の姿を少女メイジーの瞳は見ていた。”仕事は大切だけれども、一番大切なのは我が子だと思うのだけれどなあ。健気なメイジーの瞳が印象的な作品である。】

2025年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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共感した! 2件)
NOBU

3.0 大人の側の都合

2024年12月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

スザンナとピールの夫婦には、メイジーに対する愛情のあり・なしの問題なのではなく、子育てへの関心のあり・なしの問題なのでもなく、その仕事柄(という物理的な状況)から、もともと子育てには、向いていなかったように、評論子には思われてなりませんでした。

つまり、妻(メイジーの母親)としてのスザンナは、歌手としてツアーで家を空けることも多いようで、しかもスポンサーなどの手前「家庭の都合」などで、勝手にツアーのスケジュールを変えたりすることも、もともと難しかったのだろうと思います。

一方の夫(メイジーの父親)・ピールも、美術商として、仕事柄、客先とあらば外国にも出かけて対応しなければならないという立場でしょうから、娘・メイジーと、いつもいつも一つ屋根の下で暮らすということも、叶わないことだったのだろうと思います。

しかし、それらはいずれにしても「大人の側の都合」。

いつの世にも夫婦の「大人の都合」から、影響(被害)をもろに受けてしまう幼い子供はいるものだという思いを禁じ得ないのが、評論子の偽らざる思い―本作を観終わっての、評論子の感想でした。
(むしろ、リンカーンとマーゴとの関係性(…というほどの深い関係性のある二人でもないのですけれども)には、メイジーだけでなく、観ている評論子も、たぶんに癒されました。)

本作の場合、スザンナにしてもピールにしても、決してメイジーに愛情がないわけではないことが、これまた、本作の切ないところだと、評論子は思います。
(スザンナやピールによるネグレクトの話でもしあったとすれば、コトは本当に単純な話でした。)

スザンナにしても、何とかしてメイジーをツアーに連れていけないか腐心しますし(単に不器用だけなのかも知れませんが、いささか自分勝手で、強引なやり方であることは、ひとまず措くとして)、外国の顧客のところに出向くため、空港に向かうタクシーに乗り込んだピールがメイジーを見たときの視線の切なさを、評論子は忘れられません。

本作は、別作品『綴り字のシーズン』がよかったスコット・マクギー監督ほかの手になる一本として鑑賞することにしたものでした。
同作と同様に、本作も、幼少の女の子にスポットを当て、その揺れ動く心情を見事に描いているという点では、本作も、同作に勝るとも劣らない佳作だったと思います。

<映画のことば>
あなたが生まれるまで、こんな愛を知らなかった。
あなたが私に教えてくれたのよ。

子供は3歳までに、親に恩返しを済ませるとも言われるそうですけれども。
子供を授かることの幸せは(時代の昨今や)洋の東西を問わないようです。

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talkie

4.0 定期的に見返したくなる

2023年12月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

子供は大人が思うより、大人の振る舞いをずっとよく見ている。

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軟水

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