「スピルバーグは枯れたのか?」リンカーン 智哉さんの映画レビュー(感想・評価)
スピルバーグは枯れたのか?
文豪や名作家と呼ばれる小説家の作品から面白味が消えるように、スピルバーグにも同じような滅びの現象が起きているのか?
ただ史実を垂れ流すだけなら、テープレコーダーにでも喋らせれば良い。
ドラマと呼べるような映像描写が何一つなく、全部説明ゼリフでお茶を濁す始末。
何故リンカーンが執拗なまでに奴隷解放にこだわり、自由と平等を謳ったかが、全くもって不明瞭。
伝記を読んだり、リンカーンの予備知識をもってこの映画を見ろと言う事か?
脚色するなら、ちゃんとリンカーンの内面も映像で補完しろ!
スピルバーグよ。
この作品から「今の日本人に必要なもの」とやらは、何一つ見出せへんかったぞ。
予告と本編の翻訳も違いすぎて、政治的な悪意すら感じる。
まるで計算されたかのような駄作やった。
文句なしに、個人的な今年のワースト映画の一位。
コメントする