「ダニエル・デイ=ルイス オン ステージ」リンカーン ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ダニエル・デイ=ルイス オン ステージ
「ダニエル・デイ=ルイスのダニエル・デイ=ルイスによるダニエル・デイ=ルイスの為」の映画でしたな。
相当リサーチしたんでしょうね。
実在の人物ですしね。
徹底して本人に成り切ろうとしてるのが分かるというか、実際こんな感じの人だったんだろうなみたいな。実際を知らなくとも。
白熱した演技!熱い!全身全霊!燃え盛るような!という表現にはおよそ結び付かないんだけども、その抑揚というか、所作というか、静謐というか、立ち居振る舞いがもうね、もう別人乗り移ってるんですよ。ちょっと気持ち悪いぐらい。いやダニエル・デイ=ルイスの人となりは知らんですけども。
何だかこうね、全編通して顔色が青白く何かの病気患ってるんじゃないかってぐらいヒョロっとしててね。それが映画が進むにつれ過労続きで心労重なってったからだって分かると、ああ、これリンカーン本人は勿論そうだったんだろうけど、ダニエル・デイ=ルイスも実際それ追体験してたんじゃないかなって。
これはちょっと唸りますねぇ。うん。アカデミーで賞を獲ってもおかしかないです。
映画の内容よりも、兎に角ダニエル・デイ=ルイスの演技を観る!みたいな。自分はそんな観賞スタイルでした。
内容がポリティカルだったのでw
いやいや、ダニエル・デイ=ルイス!堪能しましたよ。
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