劇場公開日 2013年4月19日

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「【役に憑依するダニエル・デイ=ルイス。どこから観ても、”エイブラハム・リンカーン”であった。】」リンカーン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【役に憑依するダニエル・デイ=ルイス。どこから観ても、”エイブラハム・リンカーン”であった。】

2020年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

 スティーブン・スピルバーグ監督が描き出す世界の幅広さは万民が知っているが、私は密かに”実在、歴史モノ”製作では、五本の指に入るのではないか”と思っている。

 今作も、エイブラハム・リンカーンの生き様を知るならば、”今作を観れば良いんじゃないの”と思った程の出来栄えである。

 それは偏に、ダニエル・デイ=ルイス演じるリンカーンがまさに、”教科書で見てこちらが抱いているリンカーン像”の”見た目”を体現している事に尽きると私は思う。

 只、今作のリンカーンは(当たり前かもしれないが)人間臭く描かれている。
 そして、歴史的”悪妻”と言われている”メアリー・トレッド”(サリー・フィールド)とリンカーンの関係性は巷間に伝わる程、悪くは描かれていない。逆に後半は結束が増しているようにも見える。

 奴隷解放派の急先鋒、タデウス・スティーブンスをトミー・リー・ジョーンズ。
 リンカーンの長男ロバートを当時、急速に台頭したジョゼフ・ゴードン・ベレットが演じているのも一興であろう。

<2013年4月27日 劇場にて鑑賞>

NOBU