キャリー インタビュー: キャリー熱演のクロエ・モレッツ、血まみれ現場で得た「大きな安心感」 その理由は?

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キャリー

劇場公開日 2013年11月8日
2013年11月5日更新

キャリー熱演のクロエ・モレッツ、血まみれ現場で得た「大きな安心感」 その理由は?

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希代の美少女ヒロイン“ヒット・ガール”を演じた「キック・アス」から3年。同世代の若手女優では、頭ひとつ抜きん出た人気と実力でハリウッドを席巻するクロエ・モレッツが、主演最新作に選んだのはホラーの帝王、スティーブン・キングの処女作を37年ぶりに再映画化した「キャリー」だった。往年の映画ファンには、1976年のブライアン・デ・パルマ監督版がおなじみのはず。「リメイクというよりは、原作の再解釈」(モレッツ)という本作だが、クライマックスでヒロインが血まみれになる名シーンは健在。それでも、彼女は「終始、大きな安心感に包まれていた」と撮影を振り返る。その理由は?(取材・文・写真/内田涼)

映画は、超能力を秘めた内気な少女が引き起こす惨劇を描くサイコサスペンス。モレッツ演じるキャリーは、学校では笑い者にされ、家では狂信的な母親に監視されるという、孤独で鬱屈した日常を強いられている。そんなキャリーが、校内のイケメン男子とプロムパーティに参加することに。その裏には同級生たちの陰謀が隠されていた。

「キャリーは決して醜い少女ではないの。でも、常に悩みや痛み、不安を抱えているせいで、内に秘めた美しさをうまく表現できないでいるの。心がハッピーなら、自然と美しさは表に出るでしょ。そのジレンマこそ、原作がテーマであり、演じる上での課題だったわ」

精神的にも肉体的にも自分を追い詰める役どころに、モレッツ本人も少なからず不安を抱えていたという。そんな彼女の心強い支えになったのが、母親を演じたベテラン女優のジュリアン・ムーアだった。「共演したすべての瞬間が、驚きの連続。ジュリアンのそばにいるだけで、自分でもビックリするような演技がたくさん引き出されたわ。それに名女優であると同時に、すばらしい家庭人。仕事を続けながら、幸せな家庭をもてるんだと感じさせてくれたわ」と最大限の敬意を表す。ともすれば自分を見失いがちになるティーン女優にとって、信頼できるロールモデルの存在は大きな価値となる。

もうひとり、現場のモレッツを支えた女性が、メガホンをとったキンバリー・ピアース監督だ。「ボーイズ・ドント・クライ」(99)でヒラリー・スワンクにアカデミー賞主演女優賞をもたらしており、本作でキャリーとその母・マーガレットの関係性に強いこだわりを示した。モレッツも「キンバリーでなければ、ここまで母性愛は全面に押し出されなかったはず」と認める。

「それに私やジュリアンのことを、男性の視線を集める“道具”として扱うことは一切なかったわ。衣装やメイクの乱れも、さほど気にしない。今まで一緒に仕事した監督がそうだったわけではないけど、もしこの映画を男性監督が撮っていたら『もうちょっと肌を露出しようか』なんて指示が出たかもしれないわね」

ムーアとピアース監督という強い味方を得たモレッツは、「とても居心地がいい環境だった」と現場での心境を明かす。それだけに「ふだんなら感情的に踏み込めない域にも、軽々と達することができた。今まで表現できなかった感情を思い切り表に出せたの」と瞳を輝かせる。抑え込んだ怒りを爆発させるキャリーと、心の奥底に眠っていた感情を演技で表現したモレッツ。図らずも一致した両者のエモーショナルな高まりは、映画のクライマックスである、キャリーが血まみれになるシーンに結実している。

「本当にエキサイティングでクレイジーな瞬間だったわ。血のりがあまりに大量で、まるで“血のカーテン”だったけどね。感触は……、まあご覧の通りベタベタなの(笑)。でも、だからこそキャリーを演じているんだなって心から実感できたわ!」

ところで「キック・アス」を筆頭に、「モールス」「ダーク・シャドウ」といった話題作に出演し、殺し屋やバンパイア、そして本作では超能力少女と特異なキャラクターを演じる機会が多いのはなぜだろうか。「うーん、純粋に面白いし、やりがいを感じるからかな。今の私にとって演技をする理由は、私生活で味わえない境遇や感情を得たいからなの。ふだんは愛すべき家族に囲まれた生活をおくっているから、絵に描いたようなハッピーガールを演じる気になれないし」。売れっ子らしく、オフを取るのもままならないというが「時間があれば映画を見たり、音楽を聞いたり。友だちとゲームすることもあるし、そのへんは同世代の女の子とまるで変わらない。一番の幸せ? 睡眠かなあ」と16歳らしい、あどけなさも垣間見せる。

キャリー」に続く新作は、デンゼル・ワシントンと共演するクライムサスペンス「イコライザー(原題)」(アントワン・フークア監督/14年夏公開予定)。モレッツが演じるのは少女娼婦だといい、「幼いころにロシアからアメリカに連れ去られたという設定なの。役作りのリサーチとして、実際にストリートで生計を立てている女性から話を聞いたりもしたわ。スリリングな展開はもちろん、感情的にも真に迫る作品になると思うわ」と抱負を語った。女優として、さらなる挑戦と成長を果たそうとするクロエ・モレッツに、今後も目が離せそうにない。

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