劇場公開日 2013年4月26日

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藁の楯 わらのたてのレビュー・感想・評価

全229件中、221~229件目を表示

4.5三池崇史が撮った世界映画。

2013年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

 三池崇史が撮った映画ということで、余り期待はしていませんでした。三池崇史というとリメイク映画の大家、という印象しかありませんでした。「悪の教典」も未見でした。
 しかし、この映画を観終わった後、私はこの監督の持っている潜在能力の高さを思い知りました。
 この映画がカンヌでパルム・ドールを獲ったとしても、私は驚きません。それほど、出来が良い映画です。娯楽作品としては、佐藤純弥の「新幹線大爆破」以来の傑作。黒澤明の「七人の侍」や「用心棒」のように海外で何度もリメイクされるかもしれません。
 人が殺される場面でも、無駄には殺されません。今、流行の不条理な死はありません。
 出演役者の中では、大沢たかおの上司役の本田博太郎が完璧な役作りを見せていました。
 ☆が半分減ったのはエンディングの氷室京介の歌が余りに浅薄だったから。「north of eden」って、一体、何なんだよ。いまどき、英語のタイトルが恰好いいと思っているのは、氷室さん、あんただけだよ。この歌がなければ☆五つだったのに・・・。いやぁ、三池さん、惜しいことをしましたね。

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bashiba

2.0異常性のなかの一貫性

2013年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

多少のネタバレがあります。

まずは良い点。
まず藤原竜也、大沢たかおの演技は安定してます。特に大沢たかおの泣き表情に訴えかける演技は本当に登場人物のバックグランドがあるんじゃないかってくらい迫真です。
松嶋菜々子は硬派な役なのかもしれないけれど、少し面白くない演技をします。あと機動隊の二人が襲撃に来るときに三白眼になっていたのはすごいなぁと思いました。感情が良く出ていました。

そして悪い点。いろいろあります。
まずは構成。最初に派手で、あとから叙情的。日本映画アクションにありがちな構成で急に物語は失速します。叙情的なシーンは好きです。それがなければ中身のない映画になってしまいますから。しかし、配分が悪いと言わざるを得ません。

そして一番納得いかなかったのが、犯人のキャラクター。小児性愛者の異常性を表現したいのでしょうが、どうにもおかしい。精神異常者は異常性の中にも一貫性があります。羊たちの沈黙のレクター博士のあの脅威の異常性の表現は、そうした一貫性のなせる業だと言えます。なのにこの犯人、何かよくわからないだけの人です。ただの極限状態で支離滅裂になっているだけで、異常と言うよりは疲れてるのかな?と思います。登場当初は大人に対する嫌悪感を表現しながら、途中からはどこ吹く風。かと思えば終盤の暴走。何の一貫性もあったものではない。

母親に対する感情もおかしい。小児性愛者は幼少の頃にまともな環境にいないと言われています。母親に対するコンプレックスや女性に対するコンプレックスが小児への執着に繋がるのだと。なのに急に孝行息子に成る始末。しかも真偽も不明。これなら天才殺人鬼、演技もお手の物みたいな設定にして、全ての行動がSPや民衆、はたまた殺人を依頼した人間までを操っているという感じにしたらいいのに。そしてこのゲームをやるために殺人を犯した、なんて設定だったらサイコさが出て、かつ主人公側に最後まで守りきることに目的が生まれるのにと思ってしまいます。

日本映画は物語をコンパクトにまとめるのが本当に下手だと思います。
以上批判的な意見、失礼しました。

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みじ~

3.0期待が大き過ぎたのか?

2013年4月27日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

一つ一つのエピソードが早回し的に過ぎ去って行き、ある意味展開がスピーディーで高いテンションを保ったまま一気にラストまで行けたものの…

そのぶん説明不足な感もあり説得力に欠けるシーンも多く、今一つ盛り上がりきれないままあれよあれよというまに…

ありえないような設定のストーリーなだけに、上映時間を増やすとか、つめ込み過ぎのエピソードを減らすかして、もっと丁寧にえがいてもらわないと、せっかくの俳優さん達の熱演も空回り気味に感じました

この監督の映画は今回で三本目の鑑賞ですが、共通して言えるのは、ひじょうにわかりやすいけど、深みが感じられないところですかね…

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ice cream soda

3.5星、三つ半です

2013年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

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ななし

4.0クズを守るな、己を守れ。

2013年4月27日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

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浮遊きびなご

4.0人間の欲望は果てしない

2013年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

試写会にて・・

実は、昨年ラッシュ前の編集中の試写会を観て、
どうしても完成版が観たくなり、当選したので観に行きました。

ん~、やっぱり完成版は見応えありですが、
やはり、カットされた部分があり、ちょっと残念。

人間の欲ってヤツは、果てしなく醜いもので、
だから「自制心」というものが、人間には備わっている。
この作品は、「欲」を描いたものだと思う。

大沢たかお、藤原竜也、松嶋菜々子と、演技力に問題なし。
なかでも、永山絢斗は、なかなかよかったと思います。

ひたすらSPという職を全うしようと葛藤する銘苅(大沢)
最後まで、とことん「人間のクズ」な清丸(藤原)
(でも、母親の話をするシーンの清丸の事は信じたい)
隙がありすぎる白岩(松嶋)は、これがなきゃ、凄腕SPなのに・・

また、松嶋の子供役の男の子。
松嶋の合成か?と思うくらいクリソツです。

あと主題歌が、氷室さんの作品です。
氷室さんも、楽曲もよいのです。・・が!
この作品には、正直合っていないと思います。
なんとなく、安っぽい感じで締めくくっちゃってる感が否めないのです。
曲だけでよかったのでは・・と個人的感想。
(氷室さんファンの方、すみませんっ)

人間とは、欲とは、正義とはと、考えさせられる作品です。
緊迫感・迫力のあるCGやドラマを、
是非劇場の大画面で観てください。

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とく

4.0骨太で見ごたえたっぷり

2013年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

興奮

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吉泉知彦

5.0迫真の演技と巧みなストーリーで魅せる極上サスペンス

2013年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

難しい

この映画は決して楽しめる内容ではない。しかし、観る者を惹きつける魅力にあふれる作品です。

登場人物それぞれが背負っているもの、感情、信念、復讐、憎悪、正義、欲望、葛藤などの心理がありありと描かれ、共感させられます。それを迫真の演技で見せる俳優たちがより一層リアルなものにしています。
ひとつ残念なのが2時間程度の映画という媒体に収めるには内容が濃すぎるためか、やや省略気味のシーンもあったこと。できれば3時間、もしくは前後編に分けてじっくり作りこんでいれば更によい作品になったと思います。
それでもアクションばかりでストーリー性に欠ける映画とは一線を画す極上のサスペンスと言えるでしょう。

しかし犯人・清丸国秀が起こした残忍な事件と同様の事件が現実にも起きている事を思うと胸が痛むと同時に「自分が被害者の家族だったらどうするか?」と考えさせられました。
重いテーマですが心に残る映画、一見の価値ありです。

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SAT-TUN45

5.0かなり、見応えのある力作

2013年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

知的

話自体は、全くハッピーエンドにはならないし、希望もあまりない感じだけど、それぞれの役者の迫真の演技がとにかくとにかくすごいです。心が宿ってる感じ。特に、大沢たかおさんのspとしての全うぶりと清丸役の藤原竜也のうまさが光ります。

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kurikuri