「三池崇史が撮った世界映画。」藁の楯 わらのたて bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
三池崇史が撮った世界映画。
三池崇史が撮った映画ということで、余り期待はしていませんでした。三池崇史というとリメイク映画の大家、という印象しかありませんでした。「悪の教典」も未見でした。
しかし、この映画を観終わった後、私はこの監督の持っている潜在能力の高さを思い知りました。
この映画がカンヌでパルム・ドールを獲ったとしても、私は驚きません。それほど、出来が良い映画です。娯楽作品としては、佐藤純弥の「新幹線大爆破」以来の傑作。黒澤明の「七人の侍」や「用心棒」のように海外で何度もリメイクされるかもしれません。
人が殺される場面でも、無駄には殺されません。今、流行の不条理な死はありません。
出演役者の中では、大沢たかおの上司役の本田博太郎が完璧な役作りを見せていました。
☆が半分減ったのはエンディングの氷室京介の歌が余りに浅薄だったから。「north of eden」って、一体、何なんだよ。いまどき、英語のタイトルが恰好いいと思っているのは、氷室さん、あんただけだよ。この歌がなければ☆五つだったのに・・・。いやぁ、三池さん、惜しいことをしましたね。
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