劇場公開日 2013年4月26日

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「迫真の演技と巧みなストーリーで魅せる極上サスペンス」藁の楯 わらのたて SAT-TUN45さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0迫真の演技と巧みなストーリーで魅せる極上サスペンス

2013年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

難しい

この映画は決して楽しめる内容ではない。しかし、観る者を惹きつける魅力にあふれる作品です。

登場人物それぞれが背負っているもの、感情、信念、復讐、憎悪、正義、欲望、葛藤などの心理がありありと描かれ、共感させられます。それを迫真の演技で見せる俳優たちがより一層リアルなものにしています。
ひとつ残念なのが2時間程度の映画という媒体に収めるには内容が濃すぎるためか、やや省略気味のシーンもあったこと。できれば3時間、もしくは前後編に分けてじっくり作りこんでいれば更によい作品になったと思います。
それでもアクションばかりでストーリー性に欠ける映画とは一線を画す極上のサスペンスと言えるでしょう。

しかし犯人・清丸国秀が起こした残忍な事件と同様の事件が現実にも起きている事を思うと胸が痛むと同時に「自分が被害者の家族だったらどうするか?」と考えさせられました。
重いテーマですが心に残る映画、一見の価値ありです。

SAT-TUN45