舟を編むのレビュー・感想・評価
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マジメな馬締
地味ながら秀作!
勿論原作の秀逸さもあるのでしょうが、辞書作りと言うとんでもなく地味な題材を、よくもまあここまでユーモラスで味わい深い作品に仕上げたなと・・・さすがは石井裕也監督と思わずにはいられない作品でしたね。
知らない世界を知れた喜びもありつつ、人間ドラマに引き込まれた面もありつつ、程々の恋物語にキュンとした面もありつつ、絶妙なバランス具合もとにかく印象的な作品でした。
しかし辞書作りがこんなに膨大で途方も無い作業の連続だったとは、恐れ入りました。
辞書なんてどれも同じだとばかり思っていましたが、それぞれに個性があるものなんですね。
日常当たり前に使っている言葉の解説が、クソ真面目過ぎたりで相当笑っちゃいました!
おじさん編集員が若者言葉を研究している姿とか、可愛かったなぁ。
劇中で15年もかけて作られた辞書「大渡海」、あれ欲しいですねぇ・・・。
そんな題材の面白さだけでなく、人間ドラマ、特にキャラクター設定が本当に素晴らしかったですね。
演じた役者の演技もとても魅力的で、グッと引き込まれました。
特に松田龍平が演じた主人公・真締の真面目なんだけど不器用で変人な不思議ちゃんぶりには妙に引き込まれたなぁ。
今回改めて松田龍平って味のある俳優さんだなと、再認識させられました。
馬締と対比的に描かれたちょっとチャラいオダギリジョー編集員との掛け合いも最高でした!
更に言えば加藤剛をボスとした編集部全員、小林薫、伊佐山ひろ子、途中入社の黒木華、皆独特の雰囲気を醸し出していて良かったですねぇ。
変人・真締と宮崎あおいが演じた美女・香具矢の恋の話も、地味な物語のいいアクセントになっていたと思いましたよ。
香具矢の人物像がもう一つ掴み切れなかったところだけはちょっと惜しいなと思ってしまいましたが、まあでも全体的にはとても魅力的な作品だったと思いました。
惹きつけられる
静かな作品。
でも、主人公から目が離せない…。
2回目は、おそらく見てられないのかもしれない。
もの凄く、間を必要とする主人公の役作りであった。でも、目が離せない。
彼の心情や興味を共有したいと引き寄せられる。
1995年から始まる新しい辞書の作成作業。
大辞林は28年という莫大な時間をかけて編纂されたらしい。
その作られていく過程にも興味をそそられた。
おのずと作品の中にも膨大な時間の経過が表現されており、変わりゆく人間模様も楽しい。見応えあった。
主役、松田龍平もさることながら、オダギリジョーの好演が印象強かった。
辞書編纂の大変さを知る
作品としてはいい、人に薦めるかと言えば別れるところかな。
辞書作るのって大変って事は伝わりました。日本人はやっぱり勤勉なんで...
いつ惚れたの?
静かで一見地味なテーマなのに、丁寧に描かれていて、最後まで主人公の心情に素直に寄り添うことが出来た。とにかく役者が全員上手くて見ごたえある。あおいちゃんはセリフが少なかったのが功を奏したと思う。告白のシーン、馬締さんのかわいらしさが全開で好きなんだけど、かぐやさんはいつこの会ったばかりの会話どころかまともに挨拶も出来ないような挙動不審な男に惚れたのだろうか。突然下宿にやってきたのも含めいかにも複雑な過去を抱えていそうな感じだったのに何もなく、あっさり「わたしも好き」だったので拍子抜けだった。近くにいる男をすぐ好きになるタイプの女だとしたら危険すぎる。惚れる理由に説得力がないのでストーリー上の事実としてだけの夫婦といった感じがして残念。ずっと敬語だし。
池脇千鶴とオダギリジョーと加藤剛が上手くて光っていた。
良い邦画。静かな感動。
辞書作りの苦労さがよくわかる
スマホの時代に問う。
出版社、辞書作りをテーマに、という視点が小説原作っぽい。このテーマを映画にするのは地味だろうと思いきや、なかなか感動させてくれて十分に成立させている。恋とは?人が老いるとは?と見る人によりこの映画の良さは変わるであろう。
スマホで何でもすぐに調べられる時代に、辞書の存在意義を考えさせられる。
良い邦画
タイトルがいい。
目からウロコ
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