月世界旅行のレビュー・感想・評価
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みんなちょこまかしていて、可愛い!
映画史を勉強する上で履修しとこうみたいなノリで観て、全く期待はしてなかったんだけど、普通に楽しめてびっくり! 6人のおじさんが、7人の小人ばりにちょこまかちょこまかと動いていて可愛い。笑 月に大砲で行こうという発想も可愛いし、月に刺さって、月がギャッ!っとなるのも可愛い。全然現代で通用すると思う。 月に着陸した時に見えていた月のような星は、たぶん地球なのかな?「地球は青かった」以前の地球って、そうか、月のような星だと思っていたのかと興味深かった。 あ〜れ〜と崖から落ちていって、海に着いたと思ったらそこはもう地球!その発想はなかった!面白い! ぼふんと煙を出して「やっつけた」判定になるのも面白いし可愛く、アニメーションと実写の融合のような世界観がとても楽しい! 発想も撮影のトリックも面白いし、映画らしい映画がこんな早くに出来ていたんだと驚きの連発だった!
映画への期待と夢
Amazon Prime Videoで鑑賞。
世界初の劇映画であり、特撮映画の原点となる作品。特撮と言うよりトリック撮影と言う方が正しいかもしれません。
120年以上前の作品が今も観られるだなんて奇跡みたいです。彩色ながらカラーと云うのも貴重だなと思いました。
ファンタジー寄りのSFで、夢のあるストーリーが楽しい限り。大砲で月に行くって発想、めちゃくちゃかわいいなと…
ジョルジュ・メリエス監督の抱く映画への期待と夢も感じました。ラストの月を踏みつける銅像は当時の社会の表れか?
夢のある娯楽映画に理屈はいらない
久々に鑑賞 YouTubeにて 1902年の作品 制作国フランス 無声映画 モノクロ版 舞台のような演出 天文学者の皆さんはキャンパスに集まりみんなで月へ行くんだとやんややんやと大騒ぎ そうと決まればさっそく宇宙船を作っちゃう 大砲でカプセル型宇宙船を月まで飛ばす計画 届くわけないだろ でも計画は無事成功 月にはなぜか顔が 宇宙船が月の顔の右目に突き刺さる 監督のギャグか? 月に着いたらまずずいぶん乗ってきたんだな天文学者のおじいちゃんたち しかも当時は全く知識がないのか宇宙服無し 向こうも地球と同じ環境だと思ったんだろうな なぜか着いた途端毛布を被りぐっすりすやすや眠る一行 月にはキノコのジャングルがあり月の住人がいる よそ者を月の民たちは襲撃 命からがら逃げる天文学者一行 月はアフリカや南米の未開の大地と同様の感覚があったように感じた 月の崖から落ちたらそのまま地球の海にドボン まさかの展開 無事帰還 自由すぎる発想 嫌いじゃない これで本当に月に行けるならアメリカだって何度も行ってるよね 実際はお金がべらぼうにかかるんだもん 「そんなカネがあるなら他のことに使え」「月に行ってる場合じゃないでしょ」って非難轟々の嵐は避けられない そんな事情も想像できず2度目がないから本気で月に行ってないとか主張する奴アホかと
世界初のシネマトグラフ。映画の原点。
内容は、歴史上初めての劇映画といわれる、メリアスのカラーフィルム🎞発掘に纏わるドキュメンタリー。今から120年前の作品『月世界旅行』を中心に描かれる。好きな言葉は、『彼は時代の風を読み切れてなかった』当時の時代背景の早すぎる移り変わりの恩恵を受けながらも固執した自分の考えに呪われてしまった客観的評価が良くも悪くも人を表してるなと感じた言葉。時代に〜たら〜ればは無いにしてもそれを除いても現代に与える多大なる影響には驚きました。好きな場面は、メリアスが時代の風を読めず失意を感じ全ての作品を自らの手で燃やし尽くしてしまったほどの絶望と寂寥の場面。自らの子供とも言える作品に手をかけるとは…余程の無力感に…と思うと惜しいことしたなぁ。と映画好きな自分は思うばかりです。当時のイギリスHGウェルズ🇬🇧とフランスジューヌベルヌ🇫🇷との話しが出てきたり。SFの夜明けとも言える時代背景は見ていて嬉しいと同時に懐かしい子供の頃を思い出さしてくれました。やはり映画魔術とSF映画は同じ空想と言うことで相性が良かった。それは今も変わらない素晴らしい作品であると共に感謝すら🫂🥲感じる作品でした。
100年以上前の作品だが、今でも色褪せない魅力がある
『メリエスの素晴らしき映画魔術』の前半の彩色版で鑑賞しました。
私は1991年生まれですが、多分私と同年代またはちょっと歳上くらいの人は、『ポンキッキーズ』で本作の映像を観たことある方もいらっしゃると思います。和田アキ子さん歌唱の「さあ冒険だ」のPV映像になっていますね。
当然ながらフィルムの劣化などもあり今の撮影技術とは比べ物にならないほど映像が不鮮明ですし、セットもかなり安っぽいというかちゃちなクオリティーです。しかし、だからこそ、本作は映画黎明期を映した資料としても、そして映画の発展に大きく貢献した映画としても、歴史に名を残すべき素晴らしい作品だと思います。
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フランスの映画監督ジョルジュ・メリエスによるサイレント映画。世界初のSF映画として知られ、当時としては長い初めて場面転換や特殊効果を用いた作品として知られる。6人の天文学者が巨大な大砲の砲弾に乗り月へと降り立つが、月の住民に囚われ、月からの脱出をする。
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公開当時はアポロ11号が月面着陸を達成する70年近くも前ですから、月に対する当時のイメージが感じ取れて面白いですね。ごつごつとした月面の描写もそうですし、「月から地球に”落ちる”」描写が興味深いです。地球の引力が月にも及んでいると当時は考えられてたんでしょうかね。ニュートンの万有引力の発見は1665年ですので、引力に関する知見は当時からあったんでしょうけど、地球の引力がどこまで影響を及ぼしているのかについては分かってなかったんでしょうか。それとも分かった上での演出なんでしょうか。興味は尽きません。
当時は当然カラーフィルムなどなくて白黒でしたが、フィルムに直接色を塗って作成された「彩色版」も存在しており、1993年にフィルムが発見されて2011年に修復が完了しました。登場人物たちの衣装が目に鮮やかなカラフルな色で彩色されており、これがメリエスの描くファンタジックな世界観に非常にマッチしていて素晴らしいですね。
ただ、如何せん120年も前の映画ですので今の映画と比べてしまえばあらゆる面で劣る作品ではあります。仕方のないことですが。
しかしそれを込みにしても、十分面白い作品であったと思います。試しに一度ご覧になってはいかがでしょうか。
総ての特撮映画ファンは本作を観なくてはならないと思います 総ては本作から始まったのです!
今日は2021年9月21日、中秋の名月です 今年は8年ぶりに満月と重なり、最も月が満ちた状態の名月を今夜見ることができるといいます 自分の家から見上げると雲が多めでうっすらかかっていましたが、普段とは段違いの明るい満月を見ることが出来ました 119年前の1902年9月1日、メリエスはこの作品を公開していたのです お話の基本はジュール・ヴェルヌが1865年に発表した「月世界旅行」が原作です ほら、図書室にあったあれです オタクなら小学生の時に読んでいるはずです 世界初の特撮SF映画です 人面の月世界の目に砲弾の宇宙船が突き刺さる画像は多くの人が目にしたことがあるはず 当然白黒の作品です それが本作はカラー!なのです 無論彩色の作品です そういうものがあることは知識としては知ってはいましたが、このメリエスの月世界探検をその彩色版で観れるとは!驚愕です しかも恐ろしく鮮明に修復されているのです 感嘆しました 総ての特撮映画ファンは本作を観なくてはならないと思います 総ては本作から始まったのです! この修復のすごさは、「メリエスの素晴らしき映画魔術」が本作と同時に公開されており、そちらで詳しく触れらています 絶対にご覧になるべきです アマゾンビデオで本作とワンセットになって簡単にご覧になれます スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」を、もちろんご覧になっていると思います もしまだのようでしたら、併せてご鑑賞下さい 本作はフランスで2011年12月8日の公開 「ヒューゴの不思議な発明」同年11月23日公開 両者は完全に連動してのプロジェクトだったのだということです 満月が夜空を昼のように明るく照しています 119年前のパリでメリエスが見上げたのと同じ月です 顔がうっすら見えるような気がしました
世界観が素敵だった。
『月世界旅行』鑑賞。 *主演* ??? *感想* 世界初のSF映画。 台詞はなくて、登場人物が可愛かった。 ロケットが月に刺さった時、痛そうだったw痛そうっていうレベルじゃないけど。(^^; 可愛らしい登場人物、月に住む星人、不思議な世界観でしたけど、良かった。 ストーリーよりも世界観が素敵でした。(^^)
実に素晴らしいです
言わずと知れた世界初のSF映画作品。 トリッキーな演出など様々な目新しい技法が見て取れて、100年以上前の作品とはとても思えません。 今回着色版を観たのは初めてだったけど、尺が増えていて驚きました。 今尚驚かされる、映画史におけるとても重要な作品。 実に素晴らしいです。
映像の世紀-20世紀の初めに生まれたSF映画の、無邪気で遊び心に満ちた映画の原石
ジョルジュ・メリエス脚本・監督・美術・主演の今作は、その稚拙なトリック表現の無邪気さ故の他愛なさを認めた上で、見世物としての映画に賭ける作者の情熱がSF世界のファンタスティックな夢幻味と純粋に合体して、特別な感動が生まれる。トリック技法を取り入れた映画独特の遊び心が、とても愛らしい。予想に反してというか、いい意味で裏切られて驚いている。素晴らしい映画の一編。 1979年 5月26日 フィルムセンター 同時上映の「大列車強盗」(1903年・エドウィン・S・ポーター)は、最初の西部劇映画としてアメリカ映画史上記念すべき作品の期待が大きく、特に感動はなかった。それでも、物語の展開を組み立てた努力は認められたし、一コマずつ手彩色された点も面白い。映画に芸術的な価値を見出そうとしたフィルム・ダール運動の第1回作品「ギーズ公の暗殺」(1908年・アンドレ・カルメット、シャルル・ル・バジル)は、映画本来の特質から探るのではなく、一流の舞台や文学を真似するだけに止まっている。映画の芸術性を高めるための試行錯誤の第一歩の作品。それに対して、イタリアでは映画にスペクタクルな面白さを狙った。1914年の「カビリア」がその代表作だが、見学できたのは「暴君ネロ」(1909年・マルトウロ・アムブロジオ)で、ローマ皇帝ネロの残虐振りが描かれている。但し背景がセットの為か歴史劇の迫力がない。「月世界旅行」に並ぶ面白さを感じたのが、悪徳人間ジゴマの犯行を徹底して描いて当時の社会に風俗問題を起こした「ジゴマ」(1911年・ヴィクトラン・ジャッセ)だ。周防監督作品「カツベン!」ではヒロインが好きな映画の設定になっている。純情可憐な少女が好む内容ではないのが、妙に合っていた。ジゴマのふてぶてしい表現が異様な迫力に満ちて力作。「マックスとキナ入り葡萄酒」(1913年・マックス・ランデー)は、パントマイム芸を生かした軽快な喜劇。喜劇王チャップリンに影響を与えたフランスの喜劇人として有名である。個人的には、後のルネ・クレールに通じる洗練されたフランス喜劇の味わいがあって興味深く観ることが出来た。 D・W・グリフィスが1915年に制作した「国民の創生」で映画文法が確立する以前の短編無声白黒映画たち。すでにジャンルは、SF・西部劇・舞台劇・歴史劇・犯罪劇・喜劇とバラエティーに富んでいる。なかでもフランスの3作品が優れていた。特にメリエスの「月世界旅行」は完成度が高い。
1902年の作品。凄いとしか言いようがない。 月へ行き月人から侵略...
1902年の作品。凄いとしか言いようがない。 月へ行き月人から侵略者扱いをうけてしまい、いったん捕らえられてしまうも大暴れして脱出。落下するようにして地球に帰ってくる。 宇宙服さえ着ないし設定はめちゃめちゃだけど大変良い。
夢のある月への旅行作
世界初のSF映画
月(人面)に突き刺さるロケット
幻想的な月の世界描写
月の住人との戦闘(叩くと煙になって消える)
王様を倒したことから追われるも何とか地球の海へ落ち帰還、祝福される
非常に映画らしい、夢の詰まった作品
映画の夢と可能性
ジョルジュ・メリエスによる、今から111年前、1902年の映画。映画史上初のSF映画としても知られる。 ストーリーは至って単純。大砲で月へ行った天文学者たちが、月の住民と出くわす…というもの。 時間は16分のモノクロ&サイレント。 CGなんて生まれる遥か昔、特撮という言葉すらおそらく無く、トリックと言った方が合っているかもしれない。 映画への夢と可能性を信じたユニークなアイデアは、今も尚…いや、今だからこそ、感慨深いものがある。 なかなかお目にかかるのは難しいが、もし機会があったら、是非とも見て欲しい! 111年も前の映画が見れるなんて、ただそれだけでも、この上ない感激ではないか! (ちなみに、以前WOWOWで放送したのを録画して鑑賞)
映画館でみるべき!
‘メリエスの…’で映画の歴史を知った後にこの映画をみたら感無量になるのは当然のこと…。 それを差っ引いても一度は見ておくべきですね。 メリエスのトリック集大成的な感じを受けました。 こういう映像とか、トリックとか、どこをどうしたら脳裏にひらめくんでしょうか? 改めて自分の凡人さ加減に呆れるのでした…。
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