クラウド アトラスのレビュー・感想・評価
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クラウド・アトラス6重奏
それぞれの役者が6つのストーリーを一人六役で演じる妙。クラウド・アトラス6重奏って実はそういう意味だったのか・・。みる側は多少、最初に頑張んないと最後までついていけない。結構、楽に見たい人には辛いかも。個人的には評価、二分する作品かなあ。
いずれにせよ、ウォシャスキー監督の野心的な、試み。面白かった。もう一回みないとね。
3時間弱 長いとは感じない
最初はまったくスルーする気だったけど
ウォシャウスキー姉弟監督(+トム・ティクヴァ)というのと
ペ・ドゥナが出てるって事で観た。
長丁場で6つの物語が交差するとか聞いていたので身構えたが
そんな難しいところはなかった。むしろ分かりやすい。
短めに舞台が変わり先も読めない感じが続くため退屈に感じるところがない。映像も美しい。
しかし、心に響いてくるものはあまりなかったな。
東洋人なら輪廻的なテーマは普通に持ってる上に、書物とかドラマでよく扱われるため、練り上げられ方に年季が入ってたりするので。
ペ・ドゥナの表情は誰かに似てるって思わせる(けど誰かはわからない)
革命を描こうとするのはウォシャウスキー姉の方かと思うけど
ちょっと気恥ずかしいくらいストレートだ。
こういうドラマの作りは嫌いじゃないし、意欲は買う。
しかし手塚治虫「火の鳥」の完成度を知ってる者には物足りなかったところ。
マイノリティ万歳、だが世界は…?
ウォシャウスキー兄が性転換したことを受けてこの作品をよく考えると、 自ずと作品の言いたいことは分かると思われる。
つまり、マイノリティや虐げられている者へのエールが即ちこの作品の持つ意味なのだ。
確かに劇中では黒人奴隷やクローン人間(奴隷的に扱われる)、老人、同性愛者など弱者やマイノリティを通して魂の成長を描き出している。
この点 は原作脚本の良さであり、映画としても評価できる部分だ。
だが作品が終盤に向かうと、観客に対してマイノリティへの同情を促していた作品自体が大きな破綻を迎える事となる。
マイノリティ達が声高に権利を主張し自らの自由を求めて戦った結果、地球は荒廃し、文明は衰退し、多くの人々が命を落とし、人類はその数を減少させていく。
この作品では「マイノリティが自由を求めれば円熟した文化は斜陽へと向かう」と説いているのである(奇しくも作中では叛乱の火種となった朝鮮半島が消滅したという下りすらある)。
魂の成長大いに結構である。だがそれは公の利益に資するものでなければ人としての成長とは到底言い難い、ということなのだ。
だが、この映画はこの作品が抱えるメッセージを真に映し出していない。
映画後半では人類の斜陽をあたかも美談のようなもので誤魔化すようにして描いており、到底それは容認されるべきではないだろう。
原作のもつ冗長さ、退屈さを映像化にあたって拭えなかったことを加味すると、凡作に及ばないと評価せざるを得ないだろう。
三時間を無駄にする勇気のある方以外は視聴を避けることをお勧めする。
予告編が一番面白い
ウォシャウスキー兄弟とは一体なんなのか。
今風に言えば「一発屋」なのだろうが、なぜか新作が出るたびに期待してしまう。そして毎度裏切られる笑
今作ではトムハンクスを起用し、さらに原作つきで、予告篇がタイムマシーンばりの時間超越系SFだったから期待せざるを得ないのだが、終わってみれば「なぜこうなった・・・」としか言えない。
とりあえず長い。
長いのはいろんな話が詰まっているからであるが、それぞれの話がそんなに相互干渉しているわけでもないのでただただ冗長だと感じてしまう。
おまけに登場人物たちがみんなはっきりしない物言いが好きなようで、それだけにそれぞれの話自体がよくわからない。
結果的に「よくわからない」まま話がすすんで、なぜか最終的にテーマが人間賛歌に落ち着いたようで(?)すごく気持ち悪かったです。
不思議な作品ですが面白かった
マトリックスの監督と聞いて軽く見始めたが、こんな複雑な物語とは(汗)全体は六つの時代六つの物語が最初は時系列で進み、途中からザッピングしながら進行します。まあそう聞くとややこしい話しなのかと思いきや、そこは奇才やはりウォシャウスキー兄弟、驚くほどまとまっていて見やすいと感じました。共通のテーマは「罪」と「贖罪」だと思いますなんだか輪廻とかカルマという東洋の宗教的な思想を感じました。見どころはやはり六役を演じるトムハンクスですな。
メイクが凄いので誰がどの時代でどの役を演じているかを見つけるのも楽しいと思いますよ。さすがウォシャウスキー兄弟、いや姉弟か(笑)あっぱれです。しいて言うならPG15に指定されているだけあって若干暴力表現や性描写はキツイとこもあるので耐性のない方はちょっと気になるかもです。
一見の価値はあると思いますよ
本題は単純、そこまでが複雑化され苦痛
マトリックスの監督だけあって内容の複雑さは覚悟していたものの、少々長いと感じざるを得ない鑑賞時間であった
わざわざ6つの時代と世界を作り上げ、さまざまなジャンルや社会情勢、問題提起、ストーリーを用意し複雑に絡ませ、一本の映画としたのだからすごい。 良く言えば素晴らしい発想力と構成力、悪く言えばごちゃごちゃ入れたいもの詰め込んだ福袋のような作品
中身は単純、一つ、命が尽きても魂はまた来世の自分に生まれ変わる
一つ、今生きている自分の行いが次の自分に影響を与える
要するに因果応報、来世で幸せになりたいなら今よい行いをしなさい、と
この本題にたどり着くまでが長く、退屈に感じるかもしれないが、理解した途端に引き込まれる面白さがあった 全ての時代に同一人物が登場するが、あまりに表現力の高い特殊メイクに同一人物と把握できない俳優もいて、最後の答え合わせで驚くのも楽しみの一つかもしれない こういう頭を使う映画は嫌いではないが、3時間弱はちょっと長かったかな
時を超え、生まれ変わり、再び巡り会う
「マトリックス」のウォシャウスキー姉弟と「パフューム」のトム・ティクヴァ共同監督。
輪廻転生をテーマに、6つの時代、それぞれに生きる人々のドラマが複雑に交錯。
SF、歴史劇、サスペンス、アクション、コメディ、ラブストーリー…一ジャンルに括る事の出来ない壮大なスペクタクル!
6つの時代を簡単にまとめると…
・19世紀、青年弁護士の航海記
・1930年代、同性愛の青年作曲家の苦悩
・1970年代、企業悪と戦う女性記者の話
・現代、老編集者の施設脱出劇
・近未来、クローン少女の自立
・文明崩壊後、人類救済の旅
…と、なる。
それぞれ年代順に語られるのではなく、バラバラに交錯しながら展開。
だからと言って、こんがらがって分からなくなったりはしない。
各年代、特色もあり、役者のメイクや演じ分けできちんと分かるようになっている。
ある時代でサスペンス的展開になると、別時代でもサスペンス的展開が同時に始まり、物語を盛り上げる。
また、19世紀の航海記と30年代の作曲が後の時代に継がれ、70年代と現代の話が後の時代で本や映画になり、近未来のクローン少女が文明崩壊後の世界で伝説として崇められている…など、各時代リンクし合っている。
その見事な構成力には舌を巻く。
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒュー・グラント、スーザン・サランドン、ヒューゴ・ウィーヴィング、ベン・ウィショー、ジム・スタージェス、そしてペ・ドゥナ…。
一人数役。しかも、年齢も人種も性別も違う。
演じる側は大変だったろうが、役者冥利に尽きるというもの。
輪廻転生。生まれ変わり。
肉体は死滅しても、魂は不滅で、姿形を変え繰り返す。
その中で意志や想いは何度も巡り会う。
過ちや汚れで始まった魂は、時を超え、遂には救済へ…。
嘘か真か分からないが、何と不思議な因果。
映画は賛否両論真っ二つだが、僕は“賛”。
前例の無い壮大なプロジェクトに挑んだスタッフ・キャストの心意気、映画を数本分見たような充実感、希望と余韻を感じさせるこの映画を讃えたい。
おもしろかったです
ウォシャウスキーの映画って観た後が楽しいですよね。
何か感想を言いたくなる映画です。
周りの人の感想が真っ二つに割れるので、それも聞いていて楽しいです。
熱烈なファン派 VS 中二病満載で見てらんないっていう派
どちらもかなり熱く語ってくれるので、ファンじゃない派も結局ウォシャウスキーの事が好きなんじゃないかと思います。
私自身はどっち派でもないですが、映画おもしろかったです。感想としては
1、ヒュー・グラントいい人すぎる。
汚れ役を6つも粛々と演じていたヒュー。1つくらいキレイな役があっても良かったのにね。
2、ベン・ウィショー素敵。
「パフィーム」ではあんなに小汚かったのに。
今の美しさで「パフィーム」撮り直してトム・ティクバ。
3、カルトとエンタメの配分・着地点はいずこ。
ウォシャウスキーの探しあぐねた感じがまた良し。
なんだかんだと語りたくなる映画って、良い映画だと思います…。
トム・ハンクスお見事
「特殊メイク」「ひとり6役」「次元を超えた時代設定」
何をとっても新しいこの映画の中で、
名優トム・ハンクスは、その素晴らしさを堂々と披露している。
この映画のテーマの中に「輪廻転生」という仏教的なものがあるが、
その他に、観る人によって様々なテーマを感じさせる奥深い作品である。
時代設定に沿って、どの地域での出来事かを明確に提示しているが、
そのような枠にとらわれることのない想像力が湧いて止まらない。
特殊メイクで不細工に、また凶暴に変身させているにもかかわらず、
トムのハンサムぶりは、隠しきれない。いつも彼は新鮮で卓越している。
ひとつの作品で何役もこなしているのに、まったく違和感を感じない。
並はずれた演技力には、見る人すべてが驚嘆させられたと思う。
1度観たら必ずまた観たくなる、超大作だ。
エンドロールでの特殊メイクの種明かしには、ビックリ!
ベスト
私にとっては今のところベスト。
主人公、登場人物が多いということが理由かもしれないが「あぁ、これは私だ」と思えるキャラクターが2~3人居たならば話に感情を投影せずにはいられないだろう。
私は見たことがないが平田オリザ氏の演劇は複数の人が同時に演じ、同時にセリフを喋るらしい。それが自然な日常なのだからと。見ている方は面喰う。誰が主役で誰の話を注意して聞けばよいのかと混乱する。しかし集中するのをやめて、全体を考えずに見てみると自然に情報が収集出来るらしいのだ。
この映画もそういった映画。
考えていたら置いていかれる。感じた方が早い。
私はたまたまそれが出来て、最高に泣けた。
「次の人生できみを待つ」
う~~~ん…………
輪廻って、日本の人はみんな信じてるから、っていうより、生まれ変わるって、いう概念って、日本の文化っていうか・・・・アイデンティティーの一つっていうか・・・・・
つまり、生まれ変わって、前世で果たせなかった事を果たしていくっていう・・・
そこに、西洋人は、神秘を感じるんだろうけど・・・・
つまり、そこの神秘さだけを描きたかったっていう作品だなって思った。
トム・ハンクスだから、期待したんですけど・・・・
期待が大きすぎました。
支配と被支配からの脱出 ─
弱肉強食の序列に従い、強い者が弱い者を利用する究極の形として、過去から未来にかけて‘共喰い’(食人)がキーワードになっています。─ 現代パートの中では種明かしとして、元ネタとなったSF「ソイレント・グリーン」が台詞で触れられています。
また、文明の逆転劇として、白人から有色人種へと支配層が移り変わる因果応報が描かれています。
西洋による世界支配は将来、その支配権をアジア(ネオ・ソウル)に譲りますが、遠い未来においては、支配階級から転落した白人が、大昔に蛮族と見做していた食人族にまで自分達が成り果てます。 原子力を失う危機を回避して、核融合にまで発展させた船を操るのは、かつて奴隷として白人に服従を強いられ、水夫としても乗り組んだ有色人種たちです。
彗星の痣で運命が予見されていた遠く移民先の星で、地球の話しに爛々と目を輝かせて聴き入るのは、繰り返されて来た 地球上の支配と被支配が応酬する輪廻転生から解放された子供達です。
エンドロールだけは見逃しちゃいけない作品
終演が24:50というのがまずかったのかな?
同じような話を掘り下げもせず、錯綜させていくという手法にどうもついていけなかった。字幕の量が多すぎて画面に集中できない。
SFにジーターという作家がいて、実験的作品をものにしていたが、3か4層構造だった。しかも層ごとにことなる書体、文体を用い、読者の混乱をさけていた。
この作品を真に理解しようというなら、7泊8日100円レンタルを待つべきだろう。Br版も出るんじゃないかな?
映像が素晴らしい
テンポがよく、映像の見応えもある。
内容は理解するのが難しく結局のところ何もわからないまま
終了してしまう。しかしそのおかげで
何回も見たい、隠された真実はないのかを探したくなる。
同じ俳優さんがさまざまな違う役をしているので
それを発見するのも楽しい。
DVDを買って何回も見たいと思う。
6重奏の楽しみ
久々に観た映画。こんがらがった6色の糸がなかなかほどけずに終盤まで。むりにほどこうとせずに、その絡みかたを楽しむくらいの姿勢でちょうどよかった。(という意味では、いくら細かく書いてもネタバレにはならないのでは、という変な安心感がある)
各所に(別人として)登場する主要キャストのとても人間的な演技力。急にどーんと見せてくれる美しい映像(冒頭の海岸、中盤のネオソウル、終盤の割れる花瓶が美しかった)、エンドロール前のキャスト紹介ではすっきりと驚かせてくれた。糸はこんがらがったままだけれど、実は相当よくできた名作なのでは、と思わせてくれる感覚で楽しめた。
■ 6重奏
序盤から、異なる時代の物語がこんがらがったまま断続的に描かれる。主要キャスト(トム・ハンクス、ハル・ベリー、ヒュー・グラントなど)がそれぞれの時代に異なる人物として出てくる。時代の数は数えてみると6つで、そのうちcloud atlas sextet(クラウドアトラス六重奏)という曲が登場して全編の主題曲のように流れ、ああ6つの舞台と何か関係があるんだろうな、と察知させてくれる。いわば1人6役がたくさんいる感じだ。
しかし「あれとこれがそんな風につながっているのか〜」とはなかなか納得させてくれない。6役の意味もあるのだろうけれど、なかなかつかめない。糸はこんがらがったまま。ただ、時代の転換部分の描き方が、びっくりさせてくれるくらいうまい。火を使うシーンや、ドアを開けるシーンなど、自然な転換で見せてくれたので助かった。この切り替えが変だと、ただでさえややこしい展開に輪をかけるストレスになっていたかも。なぜ6つなのかは未だにわからない。たぶんたまたまだけれど、六道輪廻の六と関係あるとしたらちょっとびっくり。
■ 信仰が描かれるけど宗教色がない
いくつかの時代では、預言や信仰をとりあげている。しかし(絶対性な存在としての)神さまについては、不思議なくらいノータッチ。よくある無神論とも少し違って、人間を信じる、ということなんだろう。宗教色がほとんどない、、という点でも、ほかの作品とは一線を引いた世界感が出ていたなと思う。
奴隷制度、同性愛、老人介護、人種、善意をけなす者、身分のヒエラルキー、といわゆるマイノリティを意識させてくれるのだけれど、これが主題ではなさそうだ。それよりも多くの時間を使っていたのは、どの時代も、「愛するものを守る」「自分でよく考えて、守るべきことを大切に」ということを貫き通した人々が美しく描かれていた。きっとこれなんだろうな。もう1回、2回と観れば絡まった糸はほどけてくると思う。
パンフレットには「いま、"人生の謎"が解けようとしている」とある。まあそうなのかもしれないけれど、、PRに相当悩んだ感じが出ている。「6つの物語」というキーワードを入れたかったはずだけれど、もしかしたら製作側がNGを出したのかもしれない(単なる推測)安定のハル・ベリーさん、ソンミ役のペ・ドゥナさんがかわいかった。
雲の表情
この映画は実験的だ。作品の出来として評価すると、
6つの物語はそれほど新しくもなく、最後のまとまりも弱い。
物語同士にいくつかの繋がりがあるようだが、
その紐を解きたくなるほどの強い興味はわかない。
視聴を終えた私は、テーマが掴みきれず困惑をしていた。
だが、それ以上に体を満たす充足感が心地よい奇妙な感覚に襲われた。
帰宅後ネットで調べていると、タイトルの元になった
「雲の表情」という言葉でハッとさせられた。
この作品は、輪廻について語ってるわけでもなく
人生と人生が強く結びついてると主張したいわけではない。
「雲の表情」を私達に見せていたのだ。と。
私たちは、雲を見上げると、そこに何故か表情を見出してしまう。
人の顔、人々、動物、道具、食べ物、建物、、、
ただの水蒸気の塊に対して、表情を与えてしまう。
この映画は、雲同士の奇妙な類似性と風に流されてく様を、
私達に見せていたのだ。
誰が誰を演じた。誰が誰の生まれ変わり。何が何に紐づいている。
それは全て、私達に表情を見出させるための、細い輪郭でしかない。
世界の奇妙な類似性を、客観的に描くための輪郭。それがこの映画の役割。
断言はしない。表情を見出すのは私達に任されているからだ。それがこの映画の狙い。
奇妙な類似性に、困惑しながら、なぜかそこに安らぎを覚える。
まるで雲の表情を見ている時のような充足感だったと後に気付く。
魂の回帰
壮大で色々詰め込み過ぎたせいか、理論や理屈が先行して伝わりにくくなっている。
映像はとても美しく綺麗なので、それで誤魔化されそうですが、感動はしませんでした。
魂の回帰、生まれ変わってまた巡り会う。一見すると壮大で難しく思えますが、とても繊細で精神的なテーマです。
難しい理論で展開するより、もっと人物同士の繋がりを深く描いたほうが良かったでしょう。
個人的な感覚ですが、あれだけ壮麗な映像と贅沢なキャストで、魂の回帰をテーマにした作品にしては、伝わってくるものは殆ど無く、『言いたいことは分かるけど、何故か薄っぺらい』という感想しか残りませんでした。
こうしたテーマに関してはやはり日本人のみぎに出るものはいないかと思えます。
日本人の精神性は突き詰めて研ぎ澄ましたものがあり、こうした魂の回帰を一番本能で理解できるのではないでしょうか。
生まれ変わり、また巡り会う…これを描いた作品では、日渡早紀の『 ぼくの地球を守って』、里中満智子の『海のオーロラ』があります。
上記二作品は漫画ですが、魂の回帰についてクラウドアトラスとは比べ物にならないほど圧倒的な描写で解りやすく、遥かに感情移入できます。
また漫画が原作であるドラマ『 JIN-仁-』 も時代を越えた繋がりを描いた名作です。
正直、クラウドアトラスはこれら三作品の足元に及ばないと感じます。
観ても損になるほどではないですが、映画館で三時間ほどの長時間をじっと我慢しているよりはDVDで観たほうがいいでしょう。
何度も観たい
6つの物語が同時に進行するのでストーリーを追うのに気がいって、物語に入り込めませんでしたが、面白かったです。特に未来の2編に魅かれました。一度観ただけでは理解しきれないところもありますが、もう一度観れば新たな発見がありそうで、何度も観たいと思います。こういう映画があってもいいと思います。
全129件中、81~100件目を表示