清須会議のレビュー・感想・評価
全175件中、21~40件目を表示
柴田勝家役、役所広司が良い味
見終わった後は、面白い映画だった!と満足。
しかし、面白くなってくるまでに時間がかかった。
柴田勝家と羽柴秀吉を対比的に描いており、また豪華キャストで見応えあり。
歴史の新解釈的な見方では、面白い。面白いけど、
歴史の結末が見えている中で、どうなるか、経過と人間の感情を楽しむのが時代映画のわけで、恐らく三谷幸喜もそこの人間喜劇を描きたかったのかなあと。
そこはクスっと笑えるシーンもあり、旗レースなどが特に秀逸。
何よりも、純朴で素直な優しさ、無骨な武人だけど純粋、田舎者で粗野だけどいい奴、そんな柴田勝家像がとても良かった。
役所広司がバッチリはまっていて、素晴らしい。
羽柴秀吉は、なんとなく、嫌な奴に見えて、なかなか感情移入できず。
最後、お市の方に失恋したあたりから、人間的な弱味を見せ、かわいいとこあるなと、ようやく好感。
男の会議の根回し術
乗りかかった出世道。ここで後退はありえないと考え、生きるか死ぬかの瀬戸際戦略を構築する羽柴秀吉を、大泉洋が熱演しています。
一方、自分は家老筆頭であり、血筋もあり、お市の方という強力な後ろ楯もある……という自負のみで、ほぼ無戦略で会議に臨んだ柴田勝家(役所広司)の演技ですが、これはかなりマンガ染みていて、監督がもしこの演技を求めたのなら、ちょっと違うかなと思いました。
ただまあ、役所広司なんてこんなもんだと割り切って匙を投げてしまったのかも知れませんが。
さて、柴田の参謀役となった丹羽長秀です。
彼は明智光秀の謀叛の際に、明智討伐にいちばん近い位置にいたにもかかわらず、自分の兵力を計算して、立ち上がろうとしなかった計算高い男なのですが、これを小日向文世が小狡くも熱演しています。
柴田と丹羽の両名から一文字ずつ拝借して作られた苗字が羽柴であるわけで、秀吉が若輩の成り上がり者であることは誰もが認めています。
しかも先輩二名を差し置いて自分こそが出なければならないと決意した時、男の会議の根回し術を、心行くまで堪能することができました。
軍師・黒田官兵衛も出てきます。
これは秀吉の気持ちをナレーションで表現するのではなく、会話によって表現するための映画監督の猿回しの役回りですが、これもなかなか上手く表現できていました。
そういうわけで、主要人物の誰に自分を置き換えても楽しめる、また、じっくりと堪能させられる映画でした。
余談ですが、秀吉が勝家の懐に飛び込むエピソードは本来は石田三成が徳川家康の懐に飛び込んだという史実を借用しているのでしょう。
とはいえ、この話はしょせんフィクションなのだから、許せる範囲かな。
個人的にはこういうのもういいかな。
幼稚園の発表会みたいでした。 史実だから結末はわかってるので 経過や人間関係をどれだけ魅力的に独創的に描くか・てなところをみてましたがどれもこれもイマイチでしたね 残念。
好きにキャラをいじって中間を創作しときながら それが素敵でもなく、で、史実の結末にもってこうと後半から強引にすべて聞き分けいい人たちにしちゃった感が拭いきれず。
藤吉郎を狡猾に描こうとあんな風貌やキャラにしたのかと個人的に察してあげますが、じゃあ寧がなぜあれほど惚れてるかまったく腑に落ちない仕上がりでしたね・とかね。 冒頭、家族が農作業にまみれてる様子を前面に押し出しといて藤吉郎は日焼けもしておらずツルンとした肌で不気味・とかね。
それにしても… 国内の、今をときめくオールスターな人たちはなんでああも同じような演技なんでしょうかね。 賢さの演技はすべてすました口調で目線を合わせず早口で畳みかける。 これってたとえば現代ドラマで弁護士やエリート官僚と同じですよね、演技じゃなく台詞で説明するから台詞が長尺。 長いから即座に相槌を返すのでシーンに間がない。 クイックなキャッチボールが機知に富んだやりとりだと勘違いしてるのでしょうか、それと真逆の役柄は 単に粗野で大声で喚き立てるだけ。。
役者の力量、というか演出が問題なんでしょうか。
木偶の坊
役所広司×三谷幸喜ということで鑑賞。
前作は面白かったですね、ステキな金縛り。
前半がな〜。飽きる。
後半になるにつれて面白くなるが、始まりから40分程見てて疲れる。見応えがない。
本能寺の変による織田信長の死去により、柴田勝家(役所広司)と羽柴〈豊臣〉秀吉(大泉洋)らが刀ではなく会議で後継者を決める話。
三谷幸喜ということもあってか、
絵と音楽を活かした始まりは何度見ても楽しい。
独特な世界観の入口は三谷幸喜ならでは。
オールスターキャスト。
役所広司や大泉洋、小日向文世に佐藤浩市もそうだが、特に織田信雄を妻夫木聡にしたセンスがいいね。
お調子者の役も似合うの〜
前半飽きていたが開始から50分経ったところで、
更科六兵衛が出てきて驚いた。
前作を見ている人だけが笑える場面ですね
評価を落とした最大の理由が、
中身があまり濃くないのに長いってこと。
長いなら長いで、笑えるシーンがあるかと思えばそうでも無い。妻夫木さんは面白かったけどね。
お市様と勝家のシーンが退屈で仕方ない。
このシーンが余計に長いために、テンポが崩れている。剛力彩芽はそこそこ良かったけどね。
更科六兵衛と妻夫木聡、音楽と絵が最高だったんで☆2.5まではいかないかなって感じですね。
三谷幸喜の雰囲気はどんな映画でも同じだわ
役所広司の無駄遣い
三谷幸喜っぽくないが
歴史として結果は知っている人が多いが
清須会議をコミカルに描いている。
政治的な物語にすると重くなるし、この後さらに大きく歴史が移り変わっていくので、この跡目争いを軽めに描いたのは良かったと思う。
多士済々の織田家家臣達をそれと知られた俳優たちが演じて中々に似合っている。
人たらしの羽柴秀吉(大泉洋)
秀吉懐刀、黒田官兵衛(寺島進)
お人好しの武骨、柴田権六勝家(役所広司)
気苦労の裏方、丹羽長秀(小日向文世)
日和見の池田恒輿(佐藤浩市)
現代日本風の根回し上等の秀吉勢に徐々に押されて行く柴田勢が寂しいが、柴田が想い人を得る事に成功した事で勝ちを得るのは人間臭いと思う。
会議前夜に勝敗は決しているが、その後を知っていると「何とかならなかったのか?」と言う思いは消えない。
コメディとしては今ひとつ。歴史ものとして普通に面白い。 勝家と秀吉...
会議という名の戦
真田幸村と同じ茶の間ドラマで軽薄、配役もひどい。苦痛で最後まで見れ...
雑談してるだけ
【三谷監督が喜劇センスを保ちつつ、天下分目の戦いの前の人口に膾炙していなかった「清州会議」に焦点を絞って歴史の転換点を描き出した秀作】
・丹羽長秀(小日向文世:小狡い感がベストマッチ)
・柴田勝家(役所広司:個人的には一番自分のイメージに合っていたし、役所さんの魅力が出ていたと思う)
・池田恒興(佐藤浩一:打算的な人物なのだが、佐藤さんには合っていないのではと思った)
・羽柴秀吉(大泉洋:広すぎる額が違和感があったのと、大泉さんが、三谷監督の世界観に呑まれてしまっている感があった。多分、この作品が
出来上がった時、一番凹んだ俳優さんではないかと邪推)
の4人組が織田家の跡継ぎを夫々の思惑を含みつつ、清州城の一室で行われる会議で検討する今後の織田家を表面上評議する場の遣り取りが面白い。
取り分け印象的だったのは、
1.柴田勝家のお市様(鈴木京香)への無骨だが、純粋な想いを表現する役所さんの演者としての力量。
2.織田信雄を演じた妻夫木聡さんの弾けっぷり、何時もは複雑な役を演じることが多いので純粋に大うつけ者を自由に演じてる楽しそうな感じ。
3.脇役の顔触れの凄さ
1)織田三十郎信包(伊勢谷友介)
2)前田利家(浅野忠信)
3)黒田官兵衛(寺島進)
4)堀秀政(松山ケンイチ)
・・・遊び心で 更科六兵衛(西田敏行)も登場する。
<歴史好きであれば、彼らの行く末が分かっていても、充分面白みのある時代劇である>
<2013年11月9日 劇場にて鑑賞>
時代劇として面白かったけど、一癖も二癖もある豪華なキャスト達相手に、大泉さんがもっとはっちゃける映画が見たかったな。
猿したたか
全175件中、21~40件目を表示