レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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絶望から生まれる愛
フランスの激動の時代を描いた世界的な名作を考えられる中でも最も豪華な俳優陣でミュージカル映画化した本作。
最大のテーマである愛を伝えるべく全編歌唱で織りなされた本作はどのシーンも大迫力かつ繊細でなぜ今まで観なかったのかと思うほどだった。
本作はなんと言ってもキャスト陣の生の歌声が見どころとして存在していて、実際に演技で歌う場面をそのまま使用したというから驚いた。ヒュージャックマンのキャラクターが憑依した魂から生まれる歌声やアンハサウェイの絶望に打ちひしがれ、震える歌声も全てがリアルで胸が痛くなった。
本作はキャラクター全員が持つ絶望から目を逸らすことなく真っ向から描き、観る者の心を抉るが決して絶望だけでは終わらない確かな希望を抱かせてくれる、愛や赦しに気づくことができる豊かな性格を持っているからこそ愛され続ける作品であるとわかった。
最後の民衆の歌は全ての人が報われ、救われたと感じ、涙が止まらなかった。
人間の良心
劇場で観たかった
レ・ミゼラブルは歌だけでは無い
『雨は美しい花を咲かせる』
公開時も観たが、ほぼ忘れていたので、割と新鮮に見れた。
大作だし、ストーリーもいいし、主役の俳優もいいですね。
思いやりというか慈悲というか愛というのか、それにより心が荒んだ人も変われるし、
周りの人も愛することができるようなる。
ここまでやり遂げて、神の心に忠実に生きるのは感嘆に値する。
多くの人に長い間支持される物語であることも頷ける。
3度目の鑑賞
いやあ、素晴らしい。ストーリーはもちろん、見せ方も。
最後はグッときた。
聖者となったジャンバルジャンは、最後の最後に生きる喜びを知った。
そして、混迷期のフランスで、国の将来のために、命を捧げた若者たち。
平和ボケで育った私は、3度目の鑑賞で、やっと国を、民を真剣に想う若い心の
強さに、やっと気付かされた。
国や民のために、命を捧げられるか。
名画です。
心に染みる名曲夢やぶれて
感動しました!これぞミュージカルの最高傑作!
憎しみに満ちた男が、愛に生きる事を知った“
主役は民衆、壮大な大衆群像劇が素晴らしく、テンポも良く、心に残るセリフの数々、胸が熱くなりました!!演技も素晴らしかったです。
何度でも見たいなと思う作品です。
ファンテーヌの「夢やぶれて」、エポニーヌの「オン・マイ・オウン」、戦いの前の一致団結した若者たちの声、最後のエンディング、、、どれも素晴らしい
「今世界の色は日々塗り替えられている
レッド 怒れる民衆の血
ブラック 弾圧の過去
レッド 新世界の夜明け
ブラック 長かった夜の終わり
息も止まる喜びに 骨まで射抜かれた 一瞬の光で世界は変わると
正しさが悪に見えて 悪が正しく見えるだろう
レッド 僕の燃える魂
ブラック 彼女のいないむなしさ
レッド 希望の光
ブラック絶望の色!」
こちらを観賞後、清塚さんが司会されているNHKの番組「クラシックTV」で、レミゼの巧みな音楽の解説をして下さっていて、さらに知らなかった部分や、山口琇也さんが岩谷時子さんと共に,厳しい制約があるなかで日本語に吹き替える事がどれほど大変だったかという背景にも感動して、日本語の舞台も是非見たくなりました。
ミュージカル
色んな事を思う
時代は、フランス革命をテーマにしたものでした。
原作の小説は、読んだ事がないのでこの作品でレミゼラブルがこういうものかと分かったくらいでしかないですが、とてもいい作品でした。
主人公がパンを盗んだ事により服役していた。
仮釈放の際に盗みを働いた牧師に助けられた事により、改心して良い人の道を歩もうと決意する。
その際にいた警察官が主人公を執拗までに追っていく。
主人公の心理描写も面白いなと感じます。
自分が助けた女性の子供を守っていくうちに実際の父親のようになっていって、恋人が現れた時の寂しさのような部分など。
警察官も正義とは、何かを問う部分は、ものすごくグッと考えさせられる場面でした。
自由とは、何か?
自由の為に何が出来るのか?
そんな問いかけを受ける作品だと感じました。
見てよかったけど長い!!!
たった少しの罪で5年、19年と奴隷にさせられてしまう理不尽な昔の世の中の現状や、罪のない貧しい人々が希望を持ち続ける様子が鮮明に描かれていた。つらい惨状の中でも救いの手を差し伸べてくれる人が少なからずいても、結局、状況は変わらなかったり、罪ある者は改心しても過去の罪からは逃れられず、もがき苦しむ運命は変わらない神の無慈悲さを感じた。罪がある者も、根は良い人達だが、貧しいが故に生きるために仕方なく罪を重ねてしまっただけなのに少し盗みを働いたりしただけでオオゴトのように挙げられ一生付きまとってくるつらさや理不尽さを感じた。さらに、裕福な人達が盗みを働いていても罪にならないのに、貧しい人々はやってもいないのに罪を被せられてしまう昔の世の中のおかしい風潮を感じた。だが罪ある者が改心したことで周りのものに影響を与えたり、貧しい人々を救うことが出来るのだから何かしら意味はあると思った。
2時間半くらいで長いのと、曲がメロディとリズムがそんなについてなくてバラードみたいな曲調で語りかけてくる感じだから、歌詞は良いんだけどずっと聞いてると飽きてきちゃう。
とりあえずつらいけど私自身の考え方を改めることが出来たり良い刺激をもらえたり見てよかった作品でした。
至福の芸術。なんだけど…
ハサウェイさんの「夢破れて」は圧巻。
スーザン・ボイルさんの歌で初めて知ってお気に入りになりましたが、あんな歌だったとは…。
でもこの映画での私のお気に入りはエポニーヌの歌。片思いの切なさが胸にぐいぐいきました。
一つ一つの場面は、歌だけでなく、表情、セット、アングル、なにもかもなんて贅沢な作品なんだろう。
ジャベールが橋の欄干で歌う。理性は嵐の中、あんな中で歌うか?と思いつつ、ジャベールの心情をすべて表現しきっていて、惹き込まれる。
ただ、作品の素晴らしい場面だけを連ねたダイジェスト版を見せられたような気分。かなりCMで流していたからその影響?
この場面とこの場面を繋ぐ場面を観たいと期待している自分がいる。
舞台だと緞帳が下がったり、回り舞台が回って舞台が変わっていくその間があって気持ちの切り替えができて、違和感がない展開なんだろうけど、映画だと緞帳下がらないし…。私の想像力がないからなんだけど、唐突に次の場面に移るので、取り残された感?そのエピソードの繋ぎが観たくなる。
そんな違和感があるので☆1つ減らしました。
ミュージカル部分よりも巨大なセットに感動
知ってるはずのストーリーなのに革命シーンの辺りから手に汗握ってしまう。いや、多分市長になった1823年までしか覚えてなかったからかもしれない。
司教の施しと赦しでまず感動して、ファンテーヌの死で悲壮さに涙し、宿命の対決では自ら赦しを与える男になったところで感動。ラッセル・クロウ演ずるジャベールのその後の苦悩・自殺も見事だった。根底にはキリスト教が在り、自殺を許さないところでジャベールが天国へ行けないこともわかる。パンを盗んだという罪、そしてファンテーヌを見殺しにした罪が赦されるのはジャン・バルジャンが死を迎えたときなのだろう。それがラストの大団円(とは言っても皆死んでいる)に繋がる。圧巻・・・兵士、革命戦士、名もなき民衆が皆彼を聖者として讃えているラストシーンのスペクタクルは涙無しでは見れない。こんなに壮大なテーマだったのだとあらためて思い知らされた。
中盤で登場するマリウス、エポニーヌ、コゼットの三角関係に宿屋の夫婦が絡んでくるのですが、コメディ部分を夫婦のヘレナ・ボナム・カーターとサシャ・バロン・コーエンが担当していて、この盗み癖のある主人が落ちぶれてしまうところも面白かった。
ミュージカルの最高峰‼️
音楽が素晴らしい
ストーリーは感動的ですが、ちょっと長いなという印象がありました。
でも音楽は素晴らしかったです。私のお気に入りの音楽シーンは以下の通り。
1.民衆の歌
勇気が湧いてきます。あの世界の中で無くとも日常のあらゆる困難と闘う全ての人の心に届いて欲しいと思えてきます。
作品中盤のシーンですが、最後のシーンでも流れます。激動の時代を生き、散っていった人達の再登場に胸が熱くなります。
2.One Day More
ほぼオールキャストで歌い上げるこのシーンも胸に迫るものがあります。明日への想いがそれぞれの立場で歌われ、ひとつに繋がっており見応えがあります。
3.On My Own
雨の中、彼への届かぬ想いを情感たっぷりに歌うシーン。鑑賞中はそれほど意識していなかったのですが、後から歌詞を見てみると、とても切なくなってきます。
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