劇場公開日 2024年12月27日

「魂の叫び」レ・ミゼラブル(2012) toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0魂の叫び

2025年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

主要な役の5人全てが自分のお気に入りの俳優。
この配役が興行的成功に結び付くと考えるのは簡単だが、人気だけでは
なくて役者の実力が伴っているのが観ていてよく分かる。

撮影手法で言うと、従来はミュージカル映画では歌だけ先に録音して
後で歌に合わせて演技するものだったのを”生歌”で撮影したことが画期的。
歌に気持ちが込められた感じが強くて、ジャン・バルジャンやファンテーヌの
魂の叫びを聴いている気がした。他の役ももちろん良かった。
そして役者の力を最大限に引き出したトム・フーパーの演出も見事。

映画なのでカット割りやカメラの動き、壮大な画面作り、顔のアップなど
によって舞台とは違った演出もできて、より豊かな表現が楽しめた。

役者さん全てが良かったのだけれど、一番強く印象に残ったのは
ファンテーヌを演じたアン・ハサウェイ。役作りのために体重を落としたり、
髪を売る場面で実際に自分の髪を切ったり、役に入り込む役者魂が凄かった。
元が美しい女優さんだけれども哀れな役柄を演じるため見た目もそういう風に
なりきっていた。歌う時の集中力も目を見張るものがあった。顔のアップで
長回しで歌っていたのだが本当に心を揺さぶられた。
アカデミー賞® 助演女優賞を受賞したのも納得。

物語や楽曲の良さは、言わずと知れた名作なので今更言うまでもないだろう。

善い行いが人を救う話であり、自分の魂も救済される。心が洗われる
作品を2025年の年明け1本目に観られて良かった。

2012年の作品だがデジタルリマスター/リミックスでの公開。
TOHOシネマズ日比谷のSCREEN 1(プレミアムシアター)という、大画面で
音響の面でも最高の劇場で鑑賞。 プレミア ボックス シートで隣の席を
気にすることなく集中して鑑賞できた。

toshijp
CBさんのコメント
2025年1月4日

> 2300円なら許容範囲
たしかに。これは、という時なら頑張れますね。同じシニアとして、教えてくれてありがとうございました!!

CB
toshijpさんのコメント
2025年1月4日

CBさんコメントありがとうございます。僕はもうシニア料金で鑑賞できるのでその恩恵にあずかっています。プレミア ボックス シート代金込みで2300円なら許容範囲ということで。お気に入りの作品を再度鑑賞する、あるいは気合を入れて集中して観たい時はこのシートは最高です。

toshijp
CBさんのコメント
2025年1月4日

音響最高の大画面で、かつプレミアボックス、最高の鑑賞環境ですね! うらやましいです!!

CB