「大作、最高!」レ・ミゼラブル(2012) CBさんの映画レビュー(感想・評価)
大作、最高!
主人公は、ナポレオンと同じ年に生まれ、ナポレオンの隆盛と正反対に落ちぶれた人生を送り、ナポレオンが凋落し始めるきっかけとなったワーテルローの闘いの年である1815年をきっかけに、上昇に転じるという人生。近代ヨーロッパの誕生は、ナポレオンというひとりの偉人と入れ替えでなくてはならなかった、という歴史の必然。それを生きた身で体現する主人公ジャンバルジャン、という背景をパンフを読んで知ってから観る本作への感想は、「あ〜、大作って、いいなあ!」だ。
あらすじも知らぬまま、ミュージカルを見たことがあったが、その時は、学生革命のシーンが心に残ったくらいで、ほとんど理解せずに終わったが、今回はさすが映画というか、筋ははっきり追えた。ありがたい。
ジャベール警部のラストはあれでいいのだろうかとか、主人公は結局、逃げていたなあとか、マリウスはけっこう早く立ち直ったなあ、まあ彼女がいるんだもんなとか、いろいろ気になるところはあったけれど、そう、この映画はミュージカル。そんなことより、唄を楽しむことが、最も大切で、そしてその面では言うことなし。全て、演技しながらのライブとのことだが、たしかに感情がもろに伝わってくる唄の数々。
気持ちよかった〜!
曲に乗せてない、ただの台詞はどのくらいあったのだろう。ほとんど記憶にない。そのくらい、全編通してミュージカル‼︎
唄の上手な名だたる俳優たちが、2時間半の間、演技しながら唄いまくる。これぞ、大作。映画の一つの醍醐味を、満喫した。
その中でも際立つのが、少年ー演じたダニエルくん。ミュージカルにも出演したそうなので、歳は若くても流石の先輩格ということだろうか。泣かせる。
そして、最後に学生革命のシーンを再度、それも明日に向かうテイストで明るく描いたのは、この映画の大成功なんじゃないかな。「民衆の歌」最高!
コメントそして共感ありがとうございます。
褒めていただき恐縮してます。
「囚人の唄」にはじまり、そしてラストは「民衆の唄」
真の通った主張がある・・凄いことですね。
本当に感動でした。
泣き虫のCBさん ww
コメントありがとうございました。
いろいろ拝見致しまして本当にロマンチストなのでしょうねえ って推測致しました。
私はこの かなり分厚い原作を暇に任せて学生時代に読み込んだ(昔は今ほど暇潰しの材料がなかったですよね)んですが、そう言われると舞台向きですね。
CBさんの熱い思い、レビューからひしひし伝わりました。夫はこんな風に言葉にする事ができない人だったしするタイプでもないので泣いてるのを見てびっくりs
あのラストは大好きです。舞台ではお馴染みのシーンらしいのでなんとなくの予測はあったんですが、予測の遥か上を超えてて嬉し泣き。リピートした事は言うまでもありません。二回目以降は、劇場の右前に陣取って、アン・ハザウェイの"I Dreamed a Dreamを"堪能する作戦w