MOOG

劇場公開日:

解説

電子音楽の歴史に多大な影響を与えたシンセサイザーの父、モーグ博士の半生と、シンセサイザーの発展を追ったドキュメンタリー映画。60年代のシンセサイザー開発初期の貴重な映像から、日本での映像、モーグへの熱い想いを語る新旧著名ミュージシャンとモーグ博士との興味深いやりとり、実際にシンセサイザーを演奏するコンサート・シーンも多数登場する。

2004年製作/70分/アメリカ
原題:Moog
配給:ナウオンメディア
劇場公開日:2005年2月19日

ストーリー

電子楽器のエジソンこと、ロバートA・モーグ博士。1964年に博士が世に送り出した“モーグ・シンセサイザー”は、現在のシンセサイザーの基礎となり、近代音楽史において最も影響力を持つ楽器の登場となった。以来、ビートルズやスティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、アース・ウィンド&ファイアー、EL&P、イエス、クラフトワーク、YMOといった大御所バンドから、エレクトロ、ヒップホップ、テクノ系まで、洋邦問わず数多くのミュージシャンに支持され続けている。頑固一徹、シンセサイザー職人気質。全身全霊で楽器開発に専念するあまり、商売っ気を忘れ、時には利益を度外視した製品仕様と価格設定で周囲を心配させるモーグ博士。最近まで“MOOG”の商標権も他社に占有され、自身の名前の使用権すら他人に奪われたままだった。本作では、そんな愛すべきモーグ博士が、精神の波動によって電子部品と心で「繋がり」、電子回路を「感じ」、電子機器と「感覚」を共有し、設計という「記録」を電子楽器に「記憶」として埋め込むというデザイン哲学が存分に語られている。モーグ博士が電子楽器の設計に傾けた情熱と飽くなき探求心、そして創造へのアプローチは意外にも、自然との調和を大切にしながらオーガニック菜園で植物を育てる手法に似ているという。本作には、60年代のシンセサイザー開発初期の貴重な映像から、日本での映像、モーグへの熱い想いを語る新旧著名ミュージシャンとモーグ博士との興味深いやりとり、実際にMOOGシンセサイザーを演奏するコンサート・シーンも多数登場。モーグ博士は言う。「音楽はミュージシャンとリスナーとが“ライヴ”で作り上げる共有関係。私の楽器がそれを手助けできるならば、本望だ」。

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