HHH:侯孝賢

劇場公開日:

HHH:侯孝賢

解説

「アクトレス 女たちの舞台」「パーソナル・ショッパー」などで知られるフランスのオリビエ・アサイヤス監督が、台湾ニューシネマの旗手ホウ・シャオシェンと共に台湾を旅しながら彼の素顔に迫ったドキュメンタリー。ほとんどのホウ監督作の脚本を手がけてきたチュー・ティエンウェンら、ホウ監督と共に台湾ニューシネマを牽引してきた映画人へのインタビューを交えつつ、「童年往事 時の流れ」「冬冬の夏休み」「非情城市」「戯夢人生」「憂鬱な楽園」といったホウ監督作の映像と共に、作品にゆかりのある鳳山、九フン、金瓜石、平渓、台北を巡る。フランスのテレビシリーズ「我らの時代の映画作家」の1編として製作された。タイトルの「HHH」は表題のホウ・シャオシェンの英語表記Hou Hsiao-Hsienからとられている。

1997年製作/92分/フランス・台湾合作
原題または英題:HHH: A Portrait of Hou Hsaio-Hsein
配給:オリオフィルムズ
劇場公開日:2021年9月25日

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(C)AMIP-La Sept ARTE-INA-France 1997

映画レビュー

4.080~90年代の台湾映画史とともに自身の来歴を述懐する侯孝賢の人間味を伝える好企画

2021年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

初期作品で描かれていた台湾の純朴な子供がそのまま大人になったかのような、変わらぬ童心と人懐こさを感じさせる侯孝賢の姿をとらえている。1997年に仏テレビ局が制作したドキュメンタリーを劇場公開用にデジタル修復したものだという。 聞き手のオリヴィエ・アサイヤス監督と通訳の女性を伴い、「非情城市」の九份といったロケ地を巡りながら、台湾ニューシネマの始まりと関わった映画人など、台湾の近年の映画史を振り返りつつ自身の映画作りも回顧する。侯孝賢本人による回想もあれば、脚本家や俳優らを交えて談笑する場面も。 たとえば茶店にアサイヤス監督らと入り、侯孝賢が自ら台湾式の茶芸(お茶を淹れる作法)でお茶をふるまう場面などは、彼の人間性がにじみ出ているようだ。あるいは、「憂鬱な楽園」に出演した俳優たちなど10人弱ほどで入ったカラオケボックスで、長渕剛の「乾杯」の中国語版を熱唱するラストには、日本人観客の多くがほっこりするのではなかろうか。 侯孝賢監督のファンはもちろん必見だが、同監督作や台湾ニューシネマの入門にも役立つ一本だ。

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高森 郁哉

2.0監督紹介

2021年10月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ほとんどが侯孝賢監督の語り 人となりはうかがうことができたがドキュメンタリーとして解釈〜表現されたものがないところが物足りなかった

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sakurasakura