フェノミナ インテグラルハード完全版

劇場公開日:

解説

昆虫の心がわかる少女ジェニファーと残酷な少女連続殺人鬼の熾烈な戦いを描いたホラー・サスペンスの完全版。ジェニファーが乗ったバスを追いかける謎の車、死霊の目線を追加するなどハードなシーンが加わった。製作・監督・脚本は「サスペリア」のダリオ・アルジェント。音楽は一連のアルジェント作品で有名なコブリンほか。出演は「狼たちの街」のジェニファー・コネリー、「ハロウィン」「大脱走」のドナルド・プレゼンス、「サスペリア2」のダリア・ニコロディほか。

1984年製作/115分/イタリア
原題または英題:Phenomena Integral Hard
配給:ABC出版(配給・提供)
劇場公開日:1997年4月19日

ストーリー

チューリッヒ郊外の田園地帯。北欧から観光に来たヴェラ(フィオーレ・アルジェント)はバスに乗り遅れ、仕方なく歩き出し、とある一軒家へ入った。そこで恐るべきものに遭遇して逃げ出すが、つかまり首を切断されてしまう。映画俳優ポール・コルビノの娘ジェニファー(ジェニファー・コネリー)が、チューリッヒ空港に到着。つきそいの女教師ブラックナー(ダリア・ニコロディ)と共に寄宿学校へ向かった。彼女は昆虫とコミュニケートできる特殊能力の持主であった。警察は少女連続殺人事件の捜査の参考にしようと、昆虫学者マクレガー博士(ドナルド・プレゼンス)を訪ねる。発見されたヴェラの腐乱した首に湧くウジと、たかっている蝿が首なし死体の行方と犯人の潜伏場所をつきとめるヒントになるのではと考えたのだ。寄宿舎に入ったジェニファーは、奇怪な夢にうなされた。彼女は夢遊病者のようにベッドを出ると、道路をふらふらと歩く。そんな彼女を二人の若者が車につれ込んだ。犯されそうになるが、車のロックが外れて土手へ放り出された。そこでマクレガーの助手である猿のインゲに出逢った。ジェニファーと会ったマクレガーは、彼女の特殊能力に興味を持った。それからほどなく、ジェニファーのルーム・メイトのソフィーが惨殺された。ジェニファーは蛍に導かれ、犯人のものと思われる手袋を発見した。その中にはウジがたかっていた。マクレガーは死肉を好む虫サルコファガスを使って死体の隠し場所を探そうとした。ジェニファーはサルコファガスを入れた箱を持ってバスに乗った。そしてヴェラが殺された家へ入り込むが、すでに廃屋になっていた。一方、恐るべき殺人鬼はマクレガーを惨殺した。ジェニファーは恐くなり、寄宿舎を逃げ出そうとしてブラックナーにまことしやかに家へ連れて行れる。そこでジェニファーは殺人鬼に会った。ブラックナーはかつて犯されて、この殺人鬼を生んだのだ。必死に逃げ出すジェニファー。ブラックナーは死に、殺人鬼も炎に包まれた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0ジェニファー・コネリーの美しさに魅了される!

2024年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

久し振りに「フェノミナ インテグラルハード完全版」を見直しました。

いや~、何度見ても、ジェニファー・コネリーが、ホンッと美しい。
一目見て、虜になったオリジナルの公開時を思い出します。全てを包み込むような瞳に黒い髪の完璧な美少女。全編、彼女を魅せるがための映画と言っても過言でないような。
この一作で、世界的な女優として羽ばたいたんだからホンッとスゴい。
邦画でも、ホラー映画はアイドルの登竜門みたいな形で作られたりしているけど、こんな作品出来ないかなって、いつも願ってます。

さて、ストーリーは、そんな彼女が、少女連続失踪事件に、ふとした事から巻き込まれ、恐怖に怯えるって感じかな。
昆虫と意識を通わせるという超能力も絡んできて、複雑化していきます。

また、何よりゴブリンの音楽が素晴らしい!
要所、要所で、ロックであったり、ゴスペル調であったり、ピッタリの音楽が耳に飛び込んできます。
そして、オリジナルの劇場版公開当時、この作品は特殊音響で公開されました。これが大迫力だった記憶があります。サントラ版にも反映されていて、よく聞いてました。

今だったら続編が作られるような出来だったと思うんだけど・・・製作されなくて良かった。美少女、ジェニファーの最高の1本として、映画史に残り続けるんじゃないでしょうか。

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ratien

3.5ジェニファー・コネリーと同い年

2024年3月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

映画館で1985年にリアルタイムで観たのより4分程長いこの完全版ではジェニファーが乗ったバスを追いかける謎の車、死霊の目線を追加してるらしい。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』以来二度目のコネリーをスクリーンで見た、そして初主演作だった。
当時のは記憶に無いが今回のWOWOWでは別の外国人での吹替なのが残念。とても違和感がアルジェんと。
やっぱり『サスペリア』的だが、アルジェント監督9作目くらいで腕が上がってるのがわかる。

1985年公開当時『フェノミナ』では、映画館にFM電波を流し、観客が持ち込んだFMラジオのヘッドフォンで映画の音を聴く「クランキー・サウンド」システムが採用され、少し話題になった。自分も携帯ラジオにステレオ・イヤホンを付けて映画鑑賞した思い出の作品で、殴られるシーンは頭に響いてビックリしたのを覚えている。
だが後にも先にもこの方式の上映作品は知らない。

※クランキー・サウンド:バイノーラル録音という方式で収録された音声を、ダミーヘッドの耳に収録マイクをとりつけて録音する方式。

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ナイン・わんわん

4.0美少女が酷い目に合うパターンのやつ

2023年8月27日
iPhoneアプリから投稿

梅図かずおが好きそうな世界観の美少女昆虫ホラーで
 殺しのシーンは相変わらず色々なパターンで楽しませてくれるし 曲もノリノリで ダリオパイセンめちゃくちゃ楽しませてくれてます。
この頃の作品 劇場でまた再公開しないかなあって思ってます。

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お主ナトゥはご存じか2.1ver.

3.0耐えまくるジェニファー・コネリー

2021年6月21日
Androidアプリから投稿

21074.4Kレストア版で鑑賞。弱い伏線。破綻寸前の展開。そんなものはどうでも良い。全てのシーンが、ジェニファー・コネリーをいたぶる為にある

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movie