サボタージュ(1996)

劇場公開日:

解説

元海軍特殊部隊の工作員がFBIの女性捜査官と協力して、国家の巨大な陰謀に挑む姿を描いたスパイ・アクション。監督は「ザ・ゲート」「ハードカバー/黒衣の使者」のティボー・タカクス。主演は「クライング フリーマン」のマーク・ダカスコスと「タフガイ」のキャリー=アン・モス。共演は「キャンディマン1、2」のトニー・トッド、「ダイ・ハード3」のグラハム・グリーン、「ケロッグ博士」のジョン・ネヴィルほか。

1996年製作/99分/アメリカ
原題:Sabotage
配給:東北新社
劇場公開日:1997年7月19日

ストーリー

ビショップ(マーク・ダカスコス)は海軍特殊部隊(SEAL)のリーダーとして、内戦下のボスニアでテロ組織の人質となった政府要人の救出に当たる。だが、メンバーのシャーウッド(トニー・トッド)の裏切りによって失敗。ただ1人生き残った彼は責任を問われて除隊した。2年後、彼は軍事産業家トレントのボディガードの職を得た。だが、その早々、空港でトレントと先任ボディガードが殺された。犯人は2マイル先のホテルの屋上から強力なハイテク機材で狙撃したシャーウッドだった。FBIの女性捜査官ルー(キャリー=アン・モス)は、ビショップを参考人として取り調べる。さらにボスニアにビショップを送り込み、失敗後は除隊を勧告したCIAのトランダー(グラハム・グリーン)もこの事件に関与してきた。ビショップは恩師であるフォレファント教授(ジョン・ネヴィル)を訪ねるが、助けにはならなかった。一方、シャーウッドはホールデンという男と一緒にトレントの屋敷の外に潜み、夫人の命を狙っていた。ビショップは彼らと撃ち合い、置き去りにされたホールデンは死んだ。ビショップは彼は素人で、トレント殺しの犯人ではないとルーに告げる。しかし、夫人への尋問からFBIは、ホールデンが彼女と愛人関係にあったことを突き止め、ルーの上司パトリーは、事件は男女間のもつれが原因だと断定する。ビショップは、組織ぐるみで何か隠そうとしていることに気づく。その夜、シャーウッドは彼を殺そうと2人の男を送り込むが、失敗。ビショップは空港の防犯カメラに映った狙撃犯が、かつての仲間シャーウッドであることを知る。ルーは彼が雇われ殺し屋であることをFBIのファイルで確認。ビショップとルーは、FBIの特攻チームと共に敵のアジトの清掃会社に踏み込むが、シャーウッドは逃亡する。FBIのパトリーが敵の一味だということが分かって逮捕されるが、やはり敵の一員であるトランダーが口封じに殺してしまう。一方、ビショップはフォレファントの口から、あの人質救出作戦が、実はトランダーとCIAによって企てられた暗殺計画であったことを聞かされる。そして、トレントの暗殺も、武器商人として暗躍としていた彼を利用していた組織が消したのだと言う。やがて、ルーの娘メリッサを誘拐した犯人たちから彼女に、ビショップとメリッサの交換を告げる電話が入る。ルーはビショップを伴って荒れ果てた農家に向かう。これは知りすぎた2人を同時に消そうとする罠であり、ビショップとルーはメリッサを救出すると、逃げるシャーウッドを彼のハイテク銃で狙撃する。本当の黒幕は、冷戦集結後の米国の諜報組織を存続させようとするフォレファントであった。ビショップは彼を倒し、ルーと共に諜報戦の世界から去った。

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