剣難女難 剣光流星の巻

劇場公開日:

解説

「十六文からす堂 千人悲願」と同じく、高村將嗣の製作による新東宝と宝プロとの提携作品。市川英治の原作から、「十六文からす堂 千人悲願」の木下籐吉が脚色、加藤泰の監督で、「神変美女峠」の藤井春美が撮影に当っている。出演者は「十六文からす堂 千人悲願」の黒川弥太郎、市川春代、春日あけみ、澤村國太郎などのほかに徳川夢声、阿部九洲男、川喜多小六などである。

1951年製作/76分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1951年11月30日

ストーリー

新九郎の兄重藏と千浪とは、新九郎を訪ねて江戸へ出て来るが、それを知った新九郎は眼の醒めた思いで二人を訪ねるが、又しても大月玄蕃の剣に二人は追われた後であった。新九郎はお光の許へは帰らず、賭場を渡り歩いているいちに再びお延につきまとわれるが、新九郎の心が動かぬことを知った彼女は、玄蕃や小六に新九郎を売ったのだった。しかし、鐘卷自齋に救われ、心からいさめられた。そして、ようやく兄と千浪に会え、新九郎は心から奮起するのだった。単身大月玄蕃を捕えて旧主家へ送りとどけた上、大妻龍峠にこもって富田勢源の教えをうけ、将軍の御前試合に、見事自齋を破り、兄に代って長年の恥をそそぎ旧主家への帰参がかなうが、皮肉にも、宮津と福知山の両藩は、縁組によって長年の不和がとけ、新九郎兄弟を苦難にかりたてた種は、忘れ去られているのであった。

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