Pipi とべないホタル
劇場公開日:1996年3月23日
解説
飛ぶことのできないホタルと仲間たちの友情と冒険を描いた長篇アニメーション。監督は「花の季節」の中田新一。小学校教諭時代にクラスの壁新聞のために執筆したという小沢昭巳の原作を、テレビ・ドラマ『国語入試問題必勝法』の加藤宏美が脚色している。文部省選定。
1996年製作/90分/日本
配給:「PiPi とべないホタル」製作委員会(配給協力*シネマ・クロッキオ=映画センター全国連絡会議)
劇場公開日:1996年3月23日
ストーリー
青々とした水田のそば、きれいな小川のほとりで、今年もまたホタルたちが生まれた。その中の1匹、飛ぶことのできないホタルのピピは、仲間のホタルたちが毎晩楽しそうに夜空を飛び回るのを、ひとりで眺めていた。キラやアイはそんなピピを慰めてくれるが、余計に孤独感が募るばかりだった。そんなある日、迷子のアリの子供を助けたことから、ピピはアリの家に招待される。楽しい一時を過ごしたピピは、ずっとここに住みたいと思うようになった。しかし、それは自分がホタルであることを否定してしまうことだと、女王アリから説得されたピピは、ホタルとしての誇りをもって生きようと心に誓うのだった。その後、ピピはクモの巣の危機からみんなを助けようとした勇気が認められ、仲間として迎え入れられる。そんなある日、突然襲ってきた嵐のために多くのホタルたちの命が奪われてしまう。土地開発のせいもあってすみかを失ったピピたちは、長老クワガタのアドバイスを受けて、川上にあるという“すてきなところ”へと旅立った。ピピは嵐で失明してしまったキラの目となり、キラは飛べないピピの羽根となって互いに助け合う。途中、クモやコウモリ、ヘビやネズミなどに襲われたが、力を合わせて困難を乗り切ったピピたちは、無事に“すてきなところ”へたどり着いた。