「明子・明子・明子」Ready go!! サハリンに置き去りにされた韓国・朝鮮人たち

劇場公開日:

解説

第二次世界大戦後、日本軍によりサハリンに強制連行されたまま置き去りにされた韓国・朝鮮人の悲劇を、一生に三度名前を変えざるを得なかった一人の女性に託して描いたイ・チャンホ監督の映画「明子ミヨンジヤ・明子アキコ・明子ソーニヤ」(日本劇場未公開)のサハリン州ユジノサハリンスク市や夕張のロケ現場を、北海道の映像作家・中島洋が二台の8ミリビデオを担いで追ったメイキング・ドキュメンタリー。中島自らがナレーションを務め、撮影現場の様子を随所に挿入しながら、イ・チャンホ監督、プロデューサーにして主演のキム・ジミ、主演のイ・ヘヨン、日本人スタッフ、エキストラや制作スタッフとして参加しているサハリン残留コリアン一世の老人たち、さらに二世三世、サハリンのロシア人などに積極的にカメラを向け、映画について、残留コリアン問題についてインタビューを行っていく。決して単純な図式ではとらえきれないそれぞれの人々の言葉が浮かび上がりつつ、単なる映画のメイキングを越えて、イ・チャンホが描こうとした歴史の悲劇を、加害者側である日本人の一人として見つめ、問題提起する視点を持った一個の作品となっている。8ミリVTR。

1991年製作/52分/日本
配給:シアターキノ
劇場公開日:1993年9月25日

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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