ぞう列車がやってきた
劇場公開日:1992年7月4日
解説
戦争から象を守り抜き、平和の象徴として「ぞう列車」を走らすまでを描く、小出隆司原作のアニメ映画化。監督・脚本は「バッテンロボ丸 お化けを飼う少女」の加藤盟。作画監督は「伊勢湾台風物語」の北崎正浩が担当。
1992年製作/80分/日本
配給:共同映画全国系列会議
劇場公開日:1992年7月4日
ストーリー
5歳のポッポちゃんのお父さんは、名古屋の東山動物園の園長で、毎日5年生のサブちゃんと園内を回るのを楽しみにしていた。当時日本はアメリカやイギリスら列強と戦争を起こしていたが、動物園はまだまだ平和。中でも木下サーカスから譲り受けたマカニー、エルド、キーコ、アドンの4頭の象は曲芸をみせ、みんなの人気者だった。しかし戦争が次第に激しくなり、動物園でもエサ不足が深刻になってきてしまう。それ以上に問題なのは、逃げ出すと危険な猛獣を処分せよという命令が全国の動物園に出されたことだった。象もその対象で、上野動物園ではすでにトンキー、花子、ジョンが殺されていた。再三の命令を拒み続けて来た東山動物園だったが、キーコとアドンは病気で死んでしまい、戦争が終わったとき生き残っていたのはマカニーとエルドの2頭だけになっていた。時が経ち、中学1年生になったポッポちゃんのもとに東京から象を借りに子供たちがやってきたが、2頭はどうしても離れない。結局全国から東山動物園に「ぞう列車」がやってくることになり、そこには行方不明になっていたなつかしいサブちゃんの姿もあるのだった。