色情姉妹
劇場公開日:1972年11月29日
解説
うす汚れた町に生まれ育った姉妹が、親から受けついだ多淫多情な血に自らも押し流され、豊満な肉体を陶酔と快楽の中に標よわせていく。脚本は「盛り場 流れ花」のはたの三郎、監督は「性談 牡丹燈籠」の曽根中生、撮影は峰重義がそれぞれ担当。
1972年製作/73分/日本
配給:日活
劇場公開日:1972年11月29日
ストーリー
東京と千葉の境、浦安のゴミゴミとした長屋に、大月伝吉が住んでいる。酒のみで、ぐうたらの彼には、女房ふじえと、ふじえの連れっ子・しのぶと、さつき、すみれの三人の娘かいる。長女しのぶは酒場で酔客相手の手伝いをしている。だがそれをよいことに伝吉はいつも酒をたかりに来る。ある日、しつこく酒をせびる伝吉と客の六造が大喧嘩してしまい、そんなことからしのぶは六造に借りができてしまった。数日後、しのぶは六造に山昇りに誘われた。六造の本当の目的は、しのぶの体であり、しのぶは彼の凄いセックスに失神する程であった。その日以来、しのぶは六造と離れられなくなった。さつきは、都心の商事会社に勤めており、同じ課の佐脇一郎に好意を寄せていた。ところが同僚の京子も一郎に好意を寄せているため、さつきは強引に一郎と関係を結び、結婚の約束をしてしまった。ところがある日、一郎の親と会っている時、京子に邪魔をされ破談となってしまった。すみれは高校生であるが、女番長として喧嘩の毎日を送っており番長同志の集団暴行の際に、警察に補ってしまった。一方、酒場の旦那千波は、伝吉からしのぶを離すべく、伝吉に隠れて店を持たした。しかしそれを知ったさつきは、破談になった腹いせもあって、自分の体を餌にしてその店を横取りしてしまった。数日後。伝吉が実の子でないしのぶに挑みかかった。しかし、丁度居合せた六造が、咄嗟にビール瓶で殴り倒した。伝吉はそのまま動かなくなってしまった……。そんな出来事があってから、しのぶ、さつきの姉妹は、自分達に流れている淫蕩で狂った血を洗い流されぬものならと、次々と男に身をまかせ、情欲の奔流に押し流されていくのだった。