昼下りの情事 裏窓

劇場公開日:

解説

つまらない見栄のために破滅に追いこまれてしまう、女の性と業を描く。脚本は「性豪列伝 死んで貰います」の西田一夫、監督は「覗かれた情事」の西村昭五郎、撮影は「団地妻 昼下りの悶え」の山崎敏郎がそれぞれ担当。

1972年製作/74分/日本
配給:日活
劇場公開日:1972年11月18日

ストーリー

バー・エロチカのホステス鮎子には建設会社社長野村というパトロンがいた。鮎子は現在のアパート生活に我慢ができず、野村にうまく取り入りマンションを買ってもらった。そんな時、偶然鮎子は幼ななじみの卓二と再会した。しかし、おさわりバーに勤めているとも言えず、一流モデルであると嘘をついて卓二を驚かすのだった。野村にはない若い肉体の卓二にしだいに惹かれていった鮎子はある日、マンションで関係を結んでしまった。それも、部屋に備えてある望遠鏡で、会社社長津田と秘書令子の情事を覗き見ながらという異状な状態で。そんなある日、卓二は株で穴をあけてしまいどうしても二百万円必要であると、巧みに鮎子の自尊心をくすぐりながら借金を頼んだ。結局鮎子は金を作らざるを得なくなってしまった。しかし二百万円といえば大金で野村には無下なく断わられてしまった。そこでアパート時代、千枝の情事を目撃していたので、彼女を脅迫して五十万せしめた。そして残りの五十万は津田から教えられた売春で稼ぎ出し、卓二に百万円を渡した。ところが収まらないのが千枝で、逆に鮎子と卓二の情事の現場を写真に撮り野村にバラしてしまった。烈火の如く怒った野村は鮎子と手を切った。おまけに卓二は金を持ったままどこかに逐電して行方不明。鮎子は完全に裏切られてしまった……。数日後、バー・エロチカでは女の見栄で破滅し、ただ一人寂しく客を待つ鮎子の姿があった。

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