虎の牙(1951)

劇場公開日:

解説

製作は「自由学校(1951 渋谷実)」の山本武、ルパン物で有名なモーリス・ルブランの原作を保篠龍緒が翻案し、「奥様に御用心」の清島長利が脚本を書いて、「父恋し」の瑞穂春海が監督している。主演は「無国籍者」の上原謙に「美しい暦(1951)」の津島恵子、「泥にまみれて」の村田知英子、「感情旅行」の清水一郎などがつき合っている。

1951年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1951年5月26日

ストーリー

「今夜……人が殺される……虎の牙だ……」と、とぎれとぎれの声で、警視庁へ電話がかかった。ちょうどその時刻、四谷見付近くの公衆電話のなかに、口から鮮血をはいて死んでいる馬場刑事の死体が発見された。刑事の所持していた四億円の遺産相続書によって、これに関係ある有阪隆太郎という人物が召喚され、その相続人が堀川市太郎であることが明らかになった。折も折、その堀川氏から、「今晩十一時に虎の牙に殺される」と電話がかかって来たので、すわこそと堀川邸は警視庁からのものものしい警戒陣がはりめぐらされた。有阪もそれに加わっていた。しかしその甲斐もなく堀川氏は自室で毒殺されていた。結局疑いは夫人のマリ子にかかったが、彼女は自殺し、当夜夫人と一緒だつた須田教授はアパートから逃走した。有阪も疑われ、その家が捜索され毒薬の瓶が発見されたが、彼もまた逃走してしまった。そして彼こそは怪盗ルパンの異名のある侠盗であった。彼は真犯人を捕らえようとして、須田の逃亡を助けた園富美子の信州の別荘まで追って行った。そこで、須田も犯人でないことを知り、犯人の残したと思われる紙片に書かれた堀川邸の爆破の時間のせまっていることを知って、捕縛を覚悟でそれを警視庁へ警告した。そして結局、マリ子夫人と須田とを陥れるために、堀川自身が筋書きをかいて自らも自殺したことが明らかになった。有阪は事件の解決と共にまた何処ともなく姿を消してしまった。

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