月影兵庫 上段霞斬り

劇場公開日:

解説

週刊東京に連載された南条範夫の「月影兵庫聞書抄」を映画化したもの。「天竜の鴉」の柳川真一と「鳴門の花嫁」の西村八郎が共同で脚色、「千代田城炎上」の安田公義が監督した。撮影は「紅あざみ」の竹村康和。

1959年製作/91分/日本
劇場公開日:1959年12月20日

ストーリー

当時、江戸城重臣たちの間には、将軍家斉の機嫌を取り結ぶために、美女献上の風潮があった。老中松平伊豆守は、京の公卿西四条小納言の三女・綾姫を差し出そうと図った。だが、同じ老中職にある牧野備前守の手の者によって姫はどこかに連れ去られていた。備前守は綾姫を京へ送り、事件の内容を糾明して伊豆守の失脚を狙った。綾姫を擁して牧野家家臣添島、腰元萩江らの一団が東海道を下った。これを追うのは松平側の岡島啓之介、月影兵庫ら。牧野家一行の前に、一寸法師を連れた浪人・幻一角が道案内を買って出た。一日、谷川にさしかかった一角は、謝礼の分だけは案内したと姿を消した。一角は、水浴中の巡礼姉妹に襲いかかった。そこへ通り合せたのが兵庫たちだ。啓之介に斬られた一寸法師をかかえ、一角は林の奥深く姿を消した。--兵庫の前に、島田庄之助が現れた。兵庫と庄之助は、かつて各流派披露試合の際に引分けに終ったのだ。しかし、その場は再会を約して別れた。やがて、牧野一行が待ち受けていた。一角も加わっていた。一行が討って出ようとした時、一角は「兵庫の相手は自分をおいて他にない、もし行くなら姫の命はない」と太刀を綾姫の胸元に擬した。が、女は「私は萩江さまの幼馴染にすぎない」と言った。腰元萩江が綾姫を盲の巡礼娘に仕立てて密かに京へ送るのを企図したのだった。対峙する兵庫と一角。兵庫の上段霞斬りに一角は倒れた。兵庫は更に庄之助も傷つけた。兵庫は妹娘を、腰元の桔梗が姉娘を馬上にかかえ、突如起った大地震の中を、京をめざして馬腹を蹴った。

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