総会屋錦城 勝負師とその娘

劇場公開日:

解説

城山三郎の直木賞受賞作品の映画化。「埠頭の縄張り」の井手雅人が脚色し、「花の大障碍」のコンビ島耕二が監督し、小原譲治が撮影した。

1959年製作/110分/日本
劇場公開日:1959年11月10日

ストーリー

内藤錦城の一人娘、美和子は子の健三を連れて稼ぎ先の芦屋から東京の父の許へ帰って来た。嫁いだ芦屋の家で待っていたのは、「総会屋の娘」という軽蔑感と、莫大な持参金でしかなかったのだ。しかし、錦城は美和子を芦屋に帰そうとした。美和子には大阪に愛人がいた。錦城はこれを知ると怒った。錦城は、明治の大財閥某が四国に遊んだ折のたわむれから生れた子だった。彼は父の名も顔も知らず、十歳の時には里子に出された。その時から権力にはむかう反骨の精神がめばえた。錦城は大会社の運命を自由に操る総会屋の中の大物と呼ばれるに至った。--大洋銀行の株主である総会屋扇山富郎は、銀行乗っ取りを策し総会屋たちを次々に買収していた。驚いた大村頭取は、重役会議を開いて錦城の出馬を乞うた。が、錦城は病に倒れており、美和子の問題もあって起ち上ろうとしなかった。錦城に仕える一人の青年がいた。間宮といい、浮浪児だったが錦城に救われ大学まで出して貰った。美和子を好きだった。美和子は間宮に五百万円の金を無心した。間宮はその金策の手段として、大村頭取に錦城の出馬に努力することを約した。美和子の金策が大洋銀行からのものであることを知った錦城は落胆し、大村の申入れを承諾した。打合せの夜、料亭で錦城は扇山の息子兄弟に襲われた。入院した錦城の容態は、一進一退だった。株主総会、錦城の熱弁は扇山一派を敗退させた。「総会屋錦城はわし一代で終りだ。これからの若いものにはやってもらいたくないな」その夜、錦城はしみじみ間宮に言った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5名演!志村喬

2024年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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H・H

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