グロリア(1980)

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

組織を裏切り、命を狙われていたジャックは同じアパートに住む女性グロリアに息子フィルを預ける。その後、ジャック一家は皆殺しに。一方、グロリアはフィルをつれてアパートを脱出。子供嫌いのグロリアは、一時はフィルを手放そうとするが、結局その子を連れて逃走を続けるハメに。やがて彼女は組織に乗り込む決意をするが……。タフなヒロインの活躍を描くハードボイルド・ドラマ。

1980年製作/121分/アメリカ
原題:Gloria
劇場公開日:1981年2月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第38回 ゴールデングローブ賞(1981年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ジーナ・ローランズ

第37回 ゴールデングローブ賞(1980年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) マーシャ・メイソン
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映画レビュー

4.0これが?

2023年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

どこにも行き着かない、堂々巡りの70年代ニューヨーク(無銘の)観光案内。冒頭の空撮シーンから、在りし日のツインタワーの勇姿に涙を誘われる…
しかしこれ程著名な作品ながらほぼ観た記憶がないという、「ほぼ初見」作…
なんといっても、グロリアの佇まいがそこらの「ハードボイルド」作品の私立探偵が裸足で逃げ出すほど『ハードボイルド』!カッコいい!
実際に物語が動く終盤に謎にスピードダウンするが、堂々巡りの間の方がスピード感があるという…
これがカサヴェテス、なのかな…?

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ぱんちょ

5.0ニューヨーク・インディーズ版 「子連れ狼」‼️

2023年7月3日
スマートフォンから投稿

泣ける

楽しい

興奮

これだけは断言できます‼️この作品なくして「レオン」はない‼️「レオン」も超名作だけど、この「グロリア」も超傑作‼️組織の秘密をFBIに売った父のせいで、幼いフィルは一家皆殺しにされ、自分も組織から狙われる。ふとしたことで彼を救ったのは同じアパートに住むグロリアだった。組織のボスの情婦だったグロリアは、フィルを守り、ついには組織のボスのもとに決着をつけに行く・・・ニューヨークの街並みというか空気感に見事にマッチした中年女性グロリアのたくましい存在感は素晴らしいの一言‼️エマニュエル・ウンガロのファッションに身を包み、タバコをふかし、髪を振り乱して地下鉄やバスに乗り、口笛を吹いてタクシーを止め、マフィアの一味に拳銃をブッ放すシーンや凄みの効いた笑顔まで、まさに映画史上に残るヒロイン‼️ジーナ・ローランズのハードボイルドな魅力に打ちのめされるし、監督のジョン・カサヴェテスも奥さんであるローランズの魅力を誰よりもわかっていたんでしょうね‼️彼女とフィルが次第に心を通わせていく過程も本当に感動的で、特にラストの墓地で繰り広げられるやりとりは印象的でした‼️シャロン・ストーンが無謀にもリメイク作に主演しています‼️作品の出来はともかく、このグロリアという女性は女優さんにとって挑戦しがいのある魅力的な役柄なのは間違いないです‼️

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共感した! 3件)
活動写真愛好家

4.0色気と可愛げのない人間は信じるな。

2022年12月5日
PCから投稿

ジーナ・ローランズの映画はこの一本しか見ていない。今回で二回目だけれど・・・・何という気怠さだろう。舞台はブロンクス。エントランスのドアは手動。薄汚れた壁に落書きこそないが、果たしてエレベーターは動くのであろうか・・・・大きな荷物を抱えた中年女が部屋に入っていく。待っていたのは男。怯えた眼差しの女が憔悴した男を罵る・・・映画はそんな風に始まった。
男も女も老婆も子供も追いつめられた小動物のように体の動きがぎこちない。そして部屋をノックする音。拳銃を握りしめて訪問者を確かめる男と女。主人公の登場。中年のうらぶれた容姿だけれど眼差しは雌豹のように鋭い。もう、このシーンだけで、何かが起こる予感がしてしまう。いい映画と言うものは冒頭のシーンで八割がた決まってしまう。
ストーリーはありふれている。逃亡・母性・因縁・暴力・組織・・・・儚い希望。どれをとっても陳腐過ぎて語る言葉を見つけるのに苦労してしまう。しかし、そんな物語もこの女優が覆してしまう。挫折を何度味わえばこの倦怠は身に付くのだろう。ジーナの色気は倦怠のドン詰まりに達してもまだ足掻くところからしか生まれないだろう。子供嫌いの女が母性に覚醒させられるなどと言うことは凡そ現実には起こりえない。であるのに、女どおしの友情を言い訳に子連れの逃亡を実行に移す。半ばやけくそに無防備こそが女の最大の武器であるかのように・・・その決断する時の表情たるや見るものに100パーセントの満足感を与えてくれる。
糞生意気な天然パーマ少年は漢族が殺されて2~3日で自立してしまうが、危うい行動に愛嬌一杯であるが故に母性を蘇らせてしまう。元カレは犯罪組織のボス。しかし上質でシックなスーツなんぞ着てやしないし、高級ホテルの部屋で貫録に充ち溢れた座り方などしていなくて、分厚いレンズの眼鏡を掛けた爺さん。
演じる役者、舞台などこの映画ではすべて「生」なのだ。
芝居も映画も小説も「生」がいい。演技は嫌いな僕はこの映画を気に入っている。

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はる

4.0やっと見ました

2022年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

見終わってジーンとしてくる作品でした。
子供が生意気だとかあるけどしょうがないでしょ。最初は何が何だかわからないんだから。ああなるよ。
グロリアと対決するギャングの手下が弱すぎるような感じがしないでもないが、あれはあれでよかったのかな。グロリアのカッコよさが際立つからね。
ラストも完全なハッピーエンドではないのかもしれないけど、ああいう締め方でよかったんだよな。ほっとするもんね。それが一番だよ。
とにかくジーナ・ローランズはかっこいい女優さんだな。本当に素敵だよ。

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g@onchan
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