歌麿をめぐる五人の女(1959)
劇場公開日:1959年10月11日
解説
美人画の喜多川歌麿と、彼をとりまく女性たちの生態を描いた娯楽時代劇。脚本・監督は「一刀斎は背番号6」の木村恵吾。撮影は「町奉行日記 鉄火牡丹」の今井ひろし。
1959年製作/99分/日本
原題または英題:Utamaro,Painter of the Woman
配給:大映
劇場公開日:1959年10月11日
ストーリー
日本橋の裏通り金兵衛長屋に住む浮世絵師喜多川歌麿は、美人画で名声をあげていた。長屋に住むおかくの娘お蝶は、歌麿のモデルになって有名になりたいと考えた。同じく金魚売りの孫娘お雪は、歌麿のフアンで身の廻りの世話をしている。歌麿の名声を快く思わないのは、松平周防守お抱えの狩野栄川を中心とする狩野派の連中である。一日、栄川の門弟に追いかけられ、歌麿はおかくの家に隠れた。お蝶は、チャンス到来と、庭先で行水をする。歌麿は筆を取った。俄然、お蝶の人気が出た。同じ長屋に住む浪人の野平軍六は仕官のあてもないその日暮しの生活をしていた。歌麿は軍六の妻のおたみの肢体に目をつけた。モデル料が一両と聞いて、おたみは意を決した。--その頃、イベリア国から将軍家の上覧に供しようと曲芸団の一行が訪れた。周防守の屋敷で、イベリア使節団接待の宴が催された。腰元五十人に紅白の腰巻をさせ、庭前の池に放った鯉を掴まえさせるという行事が行われた。歌麿は、周防守邸にもぐりこみ、これを描いた。「鮑取りの海女」の絵は大好評だった。おたみは、モデルをつとめるうちに、歌麿の真摯な態度にひかれ、いつしか思いを寄せるようになっていた。しかし、罪悪感から解放されなかった。歌麿は多額の金を与え、おたみと別れた。この歌麿とおたみの間を喚ぎとったお雪は絶望し、甚八のすすめる縁談を聞き入れた。ある夜、歌麿の家に怪漢が忍びこんだ。酒に正体をなくしている歌麿の、彼の生命ともいうべき右手の骨をうち砕いていった。歌麿は狂乱した。お雪の心は動揺した。婚家先へ着いた花嫁姿のお雪。しかし、お雪は身をひろがえして家を飛び出した。歌麿の胸もとにくずれた。彼女は「お師匠さん、お雪が手になってあげます」と叫んだ。歌麿の目からも涙が流れた。
スタッフ・キャスト
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喜多川歌麿長谷川一夫
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おたみ淡島千景
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たまき中田康子
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おとせ淡路恵子
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お雪野添ひとみ
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小はん山本富士子
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小車毛利郁子
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お蝶春川ますみ
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町娘お俊美川純子
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滝川矢島ひろ子
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瀬川倉田マユミ
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金兵衛山茶花究
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おかく清川玉枝
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甚八見明凡太朗
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狩野栄川河津清三郎
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芸者はん太加茂良子
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芸者しづ吉緑美千代
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芸者小ひな浜世津子
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此糸若杉曜子
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おしげ近江輝子
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新造おたね小林加奈枝
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おくま金剛麗子
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兼吉清水元
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松平周防守沢村宗之助
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新助本郷秀雄
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白雲堂寺島雄作
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仙山上田寛
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野平軍六丸山修
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水野筑前守嵐三右衛門
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栗田丹左衛門東良之助
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田川玉川尾上栄五郎
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いせ屋源兵衛南部彰三
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大場春川伊達三郎
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刺青師権次寺島貢
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赤堀源左衛門原聖四郎
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鳥居松庵酒井三郎
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鳶藤川準
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中間堀北幸夫
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羅漢の安清水明
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門番三浦志郎
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中間越川一
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駕の殿様三上哲
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武士沖時男
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武士大杉潤
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魚屋安田祥郎
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中間小南明
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小猿の三太遠山金四郎
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佐官浜田雄史
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小坊主村上邦彦
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鶴半の女中おなつ小柳圭子
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鶴半の女中おせん高原朝子
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女房滝のぼる
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芸者吉や本間瑛子
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芸者ちよ子和田房子
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芸者小いと里中位子
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芸者お津賀谷口和子
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少女お松松軒くみ子