鹿島灘の女
劇場公開日:1959年10月7日
解説
「第五福竜丸」の共同執筆者・八木保大郎のオリジナル・シナリオを、「母子草」の山村聡が監督したもので、鹿島の季節出稼ぎ労働者の生活を描いたもの。撮影は「海のGメン 暁の急襲隊」の荒牧正。
1959年製作/92分/日本
原題または英題:Maidens of Kashima Sea
劇場公開日:1959年10月7日
ストーリー
鹿島灘は貧しい漁港である。沖の会社船に魚の群を押さえられて、僅かにとれる蛤や鰯では生活出来なかった。早場米の時期には、大挙して水郷地帯に刈り入れの出稼ぎに出かけるのが習慣だった。今年も若い男女はこの楽しい年中行事に出かけた。鹿島一の純情娘静子、楽天家の万兵衛、東京から職にあぶれて戻った幸吉も一行に加わった。静子は幸吉を愛していた。三時間バスにゆられて、水田地帯西代に着くと、馴染みの人屋を通して一行は各々と農家に配置された。幸吉と静子は豪農水田宗右衛門の家で働いた。農地相続をめぐって宗右衛門の家はいざこざが絶えなかった。姉のかね子、次男坊、母、嫁、東京にとび出した妹の邦子……。不思議な家族だった。幸吉は邦子に興味をもつが邦子はうけつけようとしなかった。祭太鼓の音が水田を流れ、水神様の祭の日が来た。幸吉は大道商人の口上を手伝ったことから、村のやくざに袋叩きにされた。幸吉を介抱してくれたのは行きずりの村の女みゆきだった。みゆきは夢に破れて東京から戻った女だった。二人は似た境遇だった。二人は一夜を共にした。翌日みゆきは幸吉の眼の前で断崖から身を投げた。幸吉の驚きは大きかった。その日以来、幸吉の姿は宗右衛門の家から消えた。静子はがむしゃらに働いた。雨が降り続いた。堤防にもしものことがあれば、早場米は泥になってしまう……。泥と汗にまみれて人々は一夜のうちに早楊米を刈りとってしまった。長雨も上った。秋晴れの道を鹿島の人々は帰って行った。村への帰り道、人の噂を頼りに、幸吉をさがして静子は銚子に寄ってみた。しかしすでに幸吉は印度洋あたりまで漁に出る独航船に乗り組み、港を後にしていた。静子も港を去った。バスは鹿島へ向っていた。
スタッフ・キャスト
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静子春丘典子
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和子山本幸子
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弓子小笠原慶子
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玉子谷本小夜子
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芳子鈴木暁子
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幸吉江原真二郎
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良夫水木襄
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茂夫岡野耕作
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万兵衛清村耕次
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進太郎岡部正純
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定夫豊野弥八郎
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保夫土山政志
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春子金子敏江
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君ちゃん佐藤淑子
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晃杉義一
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沖合爺左卜全
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山一問屋のおやじ殿山泰司
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人屋の婆さん吉川満子
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バスの車掌田中恵美子
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大造加藤嘉
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栄吉風間杜夫
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船方の忠さん打越正八
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宗右衛門山村聰
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粂杉村春子
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かね子沢村貞子
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次郎今井俊二
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邦子小宮光江
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文子利根はる恵
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吾助小笠原章二郎
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竹田中村是好
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大下花沢徳衛
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青木織本順吉
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お豊三宅邦子
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お仙桧有子
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みゆき八代万智子
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村の青年A高須準之助
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村の青年B森弦太郎
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村の青年C久地明
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博子都築みどり
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須藤須藤健
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太田柳永二郎
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佐々木神田隆
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モンタン巻きの行商相馬剛三
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祭りの世話人小島洋々
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行商の男滝島孝二
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村の愚連隊A潮健児
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村の愚連隊B中村克人
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村の愚連隊C清見淳
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ラーメン屋のおかみ相馬道子
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職安の職員増田順司
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行商の女山本緑