絞首台の下

劇場公開日:

解説

楠田匡介の原作を、「修羅桜」の高岩肇が脚色し「不道徳教育講座」の西河克己が監督した推理映画。撮影は「若い川の流れ」の伊佐山三郎。

1959年製作/91分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年5月5日

ストーリー

北海道の開墾地で、千早は兄の良と共に働いていた。許婚の憲から便りがあった。彼は十年前から消息を絶っていた。千早は彼の手紙の発信地である千葉へ向った。兄の友人の新聞記者・乾に頼るつもりである。連絡船で知人の島本にあった。彼と共に憲の居所を探した。意外にも刑務所が発信先だった。憲はやつれていた。殺人罪、刑期十五年。その夜、料亭で、千早は乾やその助手の久美子、圭子に会った。彼は憲が船員仲間と喧嘩して殺人罪を犯した事件に首をつっこみすぎ、新聞社をやめ、独力で通信社を始めたといった。不可解なことに憲は弁護人の岩淵が控訴をすすめても、きかないのだという。数日後、憲が脱獄した。警視庁の田名網警部が捜査に乗りだした。--島本が横浜で殺された。犯人はわからない。乾が現場へ発った留守に、多田という老人がネタを売りこみにきた。これは一連の事件のカギだという。乾が不在ときき、立去った。「この事件から手を引かぬと殺すぞ」という憲の伝言を岩淵がもたらした。彼は憲の居所を知っているらしかった。乾は彼の挙動を探らせ、また多田の後も探した。多田はすでに消されていた。乾は千早を北海道へ帰そうとした。途中で、彼女は憲の使いと称する女に連れ去られた。事件の奥に大きな組織があると乾はにらんだ。田名網警部は彼を疑っていた。常に彼は警察より早く事件の現場に来ていた。--千早が北海道に無事ついたと知らせがあった。圭子が飛び、千早に乾の眼をそらす策と報じてきた。「葉山の別荘においでこう。憲」事務所の扉に書き置きがあった。乾は罠だととめる久美子をふりきり出発した。久美子も同行した。彼を愛していた。別荘には靴跡が残っているだけだった。門に引き返したとき、車が猛スピードで走ってきた。一人の男が転り落ち、続いて銃声が響いた。男は憲だった。「だまされた、船が……、ちはや」この三語を残して彼は死んだ。乾はまたも殺人現場に居合せたことになったのだ……。

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