サスペリア PART2

劇場公開日:

解説

イタリアンホラーの旗手ダリオ・アルジェントが、連続猟奇殺人事件に巻き込まれたピアニストが謎の解明に挑む姿をショッキング描写満載で描いたサスペンススリラー。ローマで開催された欧州超心霊学会で、テレパシーの能力を持つヘルガが突然悲鳴をあげた。彼女は会場内に恐ろしい殺人犯がいることを告げる。その後、ヘルガは自宅アパートで何者かに襲われ惨殺されてしまう。悲鳴を聞いて駆けつけたイギリス人ピアニストのマークは容疑者を目撃し、事件の真相を突き止めるべく奔走する。出演は「欲望」のデビッド・ヘミングス、アルジェント監督の公私にわたるパートナーのダリア・ニコロディ、「恋人のいる時間」のマーシャ・メリル。日本では同じアルジェント監督の「サスペリア」が大ヒットしたことを受け、「サスペリアPART2」の邦題で1978年に公開された。2021年6月、4Kレストア版ブルーレイ発売を記念して、シネマート新宿・心斎橋でリバイバル上映。

1975年製作/126分/イタリア
原題:Profondo rosso
配給:TCエンタテインメント
劇場公開日:2021年6月18日

その他の公開日:1978年9月23日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0巧妙なトリックを見破れるか!

2023年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

すばらしい映像トリックでした!ストーリーの中で重要なシーンを映画の観客が観ているにもかかわらず、ほとんどの人が気づかなかったという巧みな技には思わずハッとさせられます。さらにはカメラワークもすばらしいので、サスペンス映画の見本とも言えるべき作品ではないでしょうか?

1度観てしまったら、思わず2度3度と観て確かめたくなってしまいます。湯気で見えるダイニングメッセージや屋敷の壁に埋もれた絵と部屋など、今でこそ割とありきたりなトリックも、この時代のミステリー映画としては素晴らしいものがあります。

血が塗り絵のようでチープなのは愛嬌として、小道具や細かい演出もすばらしいいのです。不気味な絵画や首をつっているキューピット人形、子供の音楽など、映画に強烈な雰囲気を与えています。そして…、急に高笑いを上げた人形が襲ってくるという不気味なシーンは、はっきりいって未だにトラウマです!!!

映画自身、サスペンス映画の要素が強いためか、ダリオ・アルジェント監督の作品の中では、殺害シーンはかなりおとなしいものにはなっています。とはいっても、一般の作品から比べると残酷であることは間違い無しで、窓ガラスに首が刺さるシーンや、熱湯に顔をつけられぶくぶくに顔がはれた姿(溺死でもいいところをあえて犯人が熱湯にしたところがミソ!)、挙句の果てには顔を車で引かれてぐちゃっとしちゃうという無駄に残酷にしてしまう有様です。後のダリオ・アルジェント監督作品の残酷描写の片鱗が見える気がしますね。

さて、映画をご覧になられたことがある皆さんは犯人は初見で分かったでしょうか!?私は、見事に外れてしまいましたよ。といっても、実はアレには最初から気づいていたんですよね。でも、さっぱり意味が分からず結局ラストで、「あっ!そうだったの!?やられた~」って感じでただの鈍感だったという有様でした(笑)

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だいふく

3.5【”鮮血”イタリアンプログレッシブの曲も印象的なイタリアンゴシックミステリー。】

2023年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

■心霊学会で講演していたヘルガが、突如悲鳴を上げる。
 聴衆の中に殺人者の邪気を感じたのだという。
 その晩ヘルガは何者かに包丁で惨殺され、ピアニストのマークは窓越しにそのシーンを目撃。
 事件が起きた部屋にマークは妙な違和感を覚え、真相を探り始める。

◆感想

・今から50年近く前の作品である。
 そしてご存じの通り今作は”サスペリア”とは何の関係もない作品である。

・だが、今作は常に不穏な空気感をイタリアプログレの曲を効果的に纏って醸し出している。そして、或る種スタイリッシュなトーンを崩さない。

<今作が現代に公開されていたら評点は変わると思うが、今作及び”サスペリア”が後世の作品に及ぼした影響は大きいと思うのである。
 イタリアンプログレッシブと、ミステリアスな作品の親和性が見事な作品である。>

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NOBU

5.0面白い

2023年4月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ダリア・ニコロディが最高にチャーミング。出演する全てのシーンで見るものを微笑ませる演技を見せてくれる。アーシア、当然だがお母さんにも似てるんだなあ、と感慨深し。長年ブラウン管でしか見られなかった作品を映画館のスクリーンで見る夢が叶い、嬉しさもありつつ遅まきながら追悼の厳粛な気持ちに。
深夜のお化け屋敷潜入時、ベランダ伝いで落っこちそうになって、再度屋内から入り直す一連のシーン。劇場の大音響という環境なればこそ、彼の映画でしか味わえないマジカルな効果を最大限に発揮するのだ、と得心した。
ゴブリンが響き渡るテンション高いシーン以外を、昔は完全に流し見していた。しかし今見るとそれらの一見間伸びした場面も全て興味深い。ローマというガチャガチャした街とそこに生きる人々のざっくりした気質を割と丁寧に描いていたのだ。

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どんぐり

4.0初見では気がつかない‼️

2023年3月30日
Androidアプリから投稿

犯人がちゃんと映っている‼️

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ムーラン
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